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特集 2019年は海外ドラマ黄金期になります宣言

yom yom vol.54 2019年2月号

(隔月1、3、5、7、9、11月第三金曜日発行)

756円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2019/01/18

発売日 2019/01/18
JANコード F80325
価格 756円(税込)

◆SPECIAL ARTICLE
2019年は海外ドラマ黄金期になります宣言
▼ストリーミングが打ち消す「テレビドラマ」と「映画」の境界[三谷匠衡]
▼絶対に見ておきたいNetflixオリジナル作品10選[macho]
▼海外エンタメ考 意識高いとかじゃなくて(新連載)[今 祥枝]

◆NEW SERIES
小林勇貴「殺界団地」 画:石川晃平
映画「全員死刑」監督による初の小説連載、人殺しだらけの団地で開幕。

武内 涼「阿修羅草紙」 画:加藤木麻莉
応仁の乱前夜。比叡山麓の山里・八瀬には、お山に仇なす敵を討つために組織された八瀬志能便しのびが暗躍していた――。

◆SPECIAL STORY
花房観音「枯れ菊」 画:いしいのりえ
十年ぶりに連絡をよこした、昔の男。五十五歳になった絹子は、入念に、彼を招く準備をする――。古典名作の本歌取り「官能短編」最新作。

◆SERIES
武田綾乃「君と漕ぐ2」[新章スタート]画:おとないちあき
見事インハイ出場を決めた恵梨香と希衣。千帆の複雑な心中は……。カヌー部女子の青春、第2シーズンが始動!

最果タヒ「暗闇くん/暗闇くん 別邸」[第11回]
クローゼットの中で読むための詩/文明の詩/普通さん/無自覚の蝶/23歳

東川篤哉「三人組にうってつけの迷宮 かがやき荘アラサー探偵局2」[最終回]画:ヤスダスズヒト
犯人究明に乗り出した葵らは、目撃者である「ゴミ屋敷の住人」のもとを訪れるが……。

朱野帰子「わたし、定時で帰ります。2 ブラック企業討入り篇」[第2回]画:Minoru
CMが炎上中のスポーツウェアメーカーを担当することになった結衣。窮地を脱するため、ある提案をするが……。

寺地はるな「ここにない希望」[第2回]画:夜久かおり
高校生のころ付き合っていた彼が失踪した。あのころなりたかった自分は何処へ。

結城充考「アブソルート・コールド」[第2回]画:與座 巧
「地上」へ降りるコチ。危険な取引に応じる元刑事の尾藤。死者の記憶にダイブした来未巡査部長。闇が、三人を誘う。

乾 緑郎「機巧のイヴ3 如洲望郷篇」[第3回]画:獅子猿
家出したナオミを港町・座毛崎にいる母に預けた林田。何故ここまで世話を焼くのか――自分の感情に戸惑うが。

吉野万理子「トリカブトの残り香 忘霊トランクルーム2」[第4回]画:中村至宏
忘霊たちの話から、西条さんの複雑な家庭環境を知った星哉。夜の浜辺、二人の距離も近づいて――。

青柳碧人「猫河原家の人びと2」[第4回]画:MITO(監修:uki)
ハワイで急接近の彼のことが、頭から離れない。これって恋!? なのに殺人事件は絶賛発生中!

九螺ささら「きえもの」[第3回]写真:餅井アンナ
短歌と散文が共鳴して、日常の中に非日常への扉を開く。

門井慶喜「地中の星」[第7回]画:山田ケンジ
市電や車を走らせながら地下を掘る。一歩間違えると大惨事につながる覆工工事を慎重に進めてゆくと、新たなる難問が浮上した。

◆COMIC
ふみふみこ「愛と呪い」[第10回]
もがけばもがくほど、「ふつう」は遠く離れて行く。

◆CULTURE & COLUMN
荻上チキ「理不尽と闘う武器を持て!」[第2回]
日々感じる「ちょっと苦しい」「なんか変」をやり過ごすな。理不尽に立ち向かうための僕らの武器とは。

円城 塔「世界のαに関するカルチャー時評」[第9回]
すぐには言えない

平原 卓「知のバトン 哲学者が考え、引き継いできたもの」[第2回]
師の築いた理論をさらに推し進め、次の世代へ――。私たちへ繋がる思考は、どのような展開を経てきたのか。

橋爪駿輝「午前一時のノスタルジア」
ぬくもりが欲しいだけ

渋谷直角「パルコにお店を出したくて」[第2回]
かつて「渋谷系」ムーブメントを牽引し、伝説的なライブは数知れず。未だ存在感を放つクラブクアトロだが、その原点は、ある男の“無茶ぶり”から始まった!?

カレー沢 薫「モテる技術(仮)」[第11回]
勉強出来るヤツはモテるのか。モテ=顔と答えが出た前回の結論を覆す(?)学歴モテ論!

恒川光太郎「多摩川異聞録」[第3回]
各地に伝わる「一つ目の老婆」、家々を巡る「まわり地蔵」。人ならぬものの訪れという民俗には、神を視るまなざしが宿っている。

柳瀬博一「日本を創った道、国道16号線」[第2回]
日本の文明を規定したのは、全長約340キロの国道16号線である――この壮大な文明論の土台は、ユニークな地形に鍵あり!

新納 翔「東京デストロイ・マッピング」[第7回:築地]写真/テキスト
圧倒的な力が東京を概念化された秩序で塗り潰す。2020年に向けた再開発で消えてゆく、様々な街の「核」を捉える写真都市論。

國友公司「境界線に置くことば」
香港での百聞、一見に如かず

新井久幸「読みたい人、書きたい人のための、ミステリ超入門」[第11回]
タイトルは最大のキャッチコピー

執筆者紹介/編集後記

*「そして、僕たちは舞台に立っている。」は本号休載です

編集長から

2019年は海外ドラマ黄金期になります宣言

 エンターテインメントまわりの仕事に就いていると、常に悩ましいのが「分かりやすい/分かりにくい」の問題です。
 編集者の思い入れが強ければ強いほど、「独り善がり」だの「それじゃ読者に伝わらない」だの「楽しめない」だのといった課題が湧きだして、重ねて「みんなそう感じるはずだから」と説得されれば確かに楽しくないエンタメはないわけで、「“みんな”って誰だよお前かよ」とは思いつつも角を削ることになるわけです。
 いや、管理職になったら誰でも「これじゃ受け入れられないだろう?」とダメ出しをしたことがあるはずだ。それは私も例外ではなく。

 もちろん誰にも届かない言説は、少なくとも商業メディアでは売れません。しかし、「みんな分からない」という独断の裏側にはきな臭い“大衆とはこういうもの”という独断が貼りついています。もうこの嫌らしさからは編集やっている限り逃げられないし、逃げるべきでもないと思うのですが、そういうことに「あーーーーっ」ってなった時に、海外ドラマをよく観ます。

 日本のエンタメはダメだとかそういうことを言いたいのではないのです。政治や時事問題や、あるいは人種や民族やセクシュアリティなどに関わる差別・タブーと密接に絡み合ったテーマにも貪欲に取り組み咀嚼して、観る者を逸らさないコンテンツを作ってゆく力強さは相当すごいなと思うのです。しかもそれをドライな収益性のロジックの中でやってのける。

 海外ドラマに関するまとまった考察は、以前からぜひやってみたいテーマでした。三谷匠衡さん、machoさん、今祥枝さんにご執筆いただいた特集「2019年は海外ドラマ黄金期になります宣言」、ぜひご一読ください。なお今さんの「海外エンタメ考 意識高いとかじゃなくて」は、次号以降も連載企画として続きます。

 今号の新連載は2作品。
「殺界団地」の執筆を開始した小林勇貴さんは、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリを受賞した『孤高の遠吠』で映画ファンの話題を集め、商業映画デビューとなった「全員死刑」(間宮祥太朗さん主演)で世間の度肝を抜いた、いまもっとも注目の映画監督です。なんと言いますか、人間の“お上品ぶり”が隠している嘘を容赦なく叩き潰すような迫力に圧倒されてください。
 武内涼さん「阿修羅草紙」は、応仁の乱前夜を舞台にした伝奇小説です。古来、比叡山延暦寺につかえる者が住まう八瀬という山里。そこには「八瀬童子」と呼ばれる志能便(忍)たちがおり……。
「八瀬童子」自体は、天皇の大事に籠をかつぐ役目を担うともいう実在の人々で、猪瀬直樹さんの『天皇の影法師』で紹介されたことからご存じの読者も多いかもしれません。フィクショナルな“忍者もの”としては、隆慶一郎さんの『花と火の帝』や南原幹雄さんの『天皇家の忍者』といった名作を思い出すオールドファンもいらっしゃるはず。多くの読者を魅了してきた歴史のロマンに挑戦する、新世代作家の野心作にご期待ください。

「yom yom」編集長 西村博一

次号予告

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yom yomとは?

世界はこんなにも様々な可能性に満ちているから。

「yom yom」はそんな物語の囁きを、あなたがこっそり聞きに来る雑誌です。あなたと一緒に歩いてくれる、あなたのための物語が、見つかる場所になりたいのです。それでお気に入りを読み終えたら、「しょうがない。明日も生きていってやるさ」とでも思っていただければ幸せです。注目作家の小説も詩もコミックも……文芸の「イマココ」に必ず出会えるボリュームたっぷりの文芸誌です。

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