「十二国記」絵師 山田章博の魅力が全開  小野不由美の大人気シリーズ「十二国記」。中華風の架空世界と現代日本という二つの時空を行き来しながら紡がれる物語は、すでに30年にわたって書き継がれています。山田章博はこの壮大なファンタジーを、華麗なイラストレーションによって視覚化し続けてきました。特集では、まずは「十二国記」絵師としての山田にフォーカスし、ヒロインの陽子をモティーフにした表紙絵を描きおろす現場に密着。
 
芸術新潮
2022年6月号(定価1,500円)5月25日発売
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編集長から
「十二国記」絵師 
山田章博の魅力が全開
 小野不由美の大人気シリーズ「十二国記」。中華風の架空世界と現代日本という二つの時空を行き来しながら紡がれる物語は、すでに30年にわたって書き継がれています。山田章博はこの壮大なファンタジーを、華麗なイラストレーションによって視覚化し続けてきました。特集では、まずは「十二国記」絵師としての山田にフォーカスし、ヒロインの陽子をモティーフにした表紙絵を描きおろす現場に密着。さらに、マンガ家としてキャリアをスタートさせ、装画や挿絵、アニメやゲームのキャラクターデザインへと、縦横無尽に活躍の場を広げてきた画業の全容を追いました。
 Art Newsでは、村上春樹インタビューが必読。故・和田誠のレコード・コレクションが、早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)に収蔵されるまでのいきさつをうかがいました。絵は出てきませんし、タイプは全く異なりますが、こちらも卓越したイラストレーターが主人公の記事というわけです。
芸術新潮編集長 高山れおな
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編集部から
最新号PICK UP
「装画・挿絵」のすばらしき世界
 小野不由美さんの「十二国記」シリーズ、そのエピソード0にあたる『魔性の子』が刊行されてから、30年が経ちました。30年前から現在まで、「十二国記」の壮大な世界を端麗なイラストで飾ってきたのが、山田章博さんです。「芸術新潮」6月号は、マンガ家であり、イラストレーターとしても超売れっ子の山田章博さんの画業にスポットを当てる特集を組みました。
 山田さんは、本特集のインタビューの中で、自分が描いているものは「『作品』でもないし、もっと子供っぽく、ちゃちなもの」と語っています。「御大層にアートっぽいことを言うようになったら、もうおしまいだと思っています」とも。しかし一方で、「それは僕の中では、愛すべきものなんですけどね」と、必ずしも卑下しているわけではないようにも感じられます。[→]続きを読む
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●目 次


【特集】「十二国記」絵師 
山田章博の世界


グラフ
「十二国記」イラスト傑作選

「十二国記」イラストについて
小野不由美への十問十答

山田章博のHow to Draw
「芸術新潮」6月号表紙ができるまで密着取材

初めて読む人のための「十二国記」ガイド

山田章博の What a Wonderful World!
解説編 文 堺 三保
II
グラフ編

魅惑の幻影絵師を語る
出渕裕インタビュー


山田章博インタビュー
僕の絵は作品でも表現でもない
愛すべき、子供っぽいものです

小説「装画・挿絵」のアート史

「十二国記」INFORMATION



◆ Art News repoprt ◆

福井江太郎が感じた
ヴァン クリーフ&アーペルのまなざし

◆ Art News exhibition ◆

“たまたま生まれた景色”から始まった
桶田俊二&聖子夫妻のアート病

カラーフィールド
大画面に溢れる色の声

民衆版画が写し取った
戦後日本のリアルとファンタジー


◆ Art News interview ◆

村上春樹インタビュー
「和田誠レコード・コレクション」を
村上春樹ライブラリーが収蔵するまで

◆ Review ◆

  • マリオン・ペック
  • サミュエル・ボレンドルフ
    「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2022」より
  • 崔在銀
  • クリスティン・モルギン

◆ Global News ◆

  • London「ラーナ・ビーガム:まだらの光」展
  • New York「ジャン=ミシェル・バスキア:アートと物体」展
  • Firenze「ドナテッロ ルネサンス」展
  • Berlin「ベイルートと黄金の1960年代:脆弱性のマニフェスト」展



◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

国宝クラス仏をさがせ!〈18〉
大安寺 伝楊柳観音立像

Goods & Shop

時と光の美術館〈62〉
コウジ タクマ

◇ 連載 ◇

定形外郵便〈95〉
文 堀江敏幸

国宝クラス仏をさがせ!
解説篇〈18〉
選・解説 瀬谷貴之

山下裕二の
新・今月の隠し球〈6〉
佐藤裕一郎(下)

新連載 中野京子
名画に見る悪の系譜〈1〉
異形としてあらわれる悪

新連載
ジャニー喜多川が創ったもの〈1〉
文 立川輪太郎

大人のための印象派講座〈11〉
印象派を支えた友情と支援
バジールとカイユボット
文 三浦 篤

千住博の往復書簡〈47〉
宛先 堂島こどもアワード受賞者 様[前編]

海外アートStudy最前線〈76〉
文 前橋重二

◇ PICK UP ◇

movie 野崎 歓
book 諏訪 敦
recommend 編集部のおすすめ!
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈24〉小田原のどか
exhibition 全国展覧会情報

次号予告

▼芸術新潮特別企画

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時と光の美術館
パテック フィリップSPECIAL〈5〉
輝ける生命を描く

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「千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗」は今月は休載します。
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国立西洋美術館のリニューアルオープンを記念して、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館とのコラボレーション企画展が開催されます。印象派とポスト印象派、さらにドイツ・ロマン主義から20世紀絵画まで、絵画や素描、版画、写真などがならびます。ゴッホが晩年に描いた風景画の代表作が初来日するだけでなく、ドイツ・ロマン主義の巨匠フリードリヒや、現代アートの巨匠リヒターによる作品など、日本では見る機会が少ないものもお目見え。[→]全文を読む
本展は、貴重なコレクションの形成に寄与してきた市民のコレクターたちに光を当てつつ、ドイツ表現主義、新即物主義、キュビスム、ロシア・アヴァンギャルド、バウハウス、シュルレアリスム、ピカソやポップ・アート、前衛芸術から抽象美術、2000年代以降の美術まで多様な作品を総計152点紹介。二度の世界大戦、東西ドイツへの分裂から統一など、激動の20世紀を経験したドイツの、市民と美術館の交流を物語る珠玉のコレクションをお楽しみ下さい。 [→]全文を読む
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《今月のおすすめ本》
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「十二国記」画集〈第一集〉久遠の庭
山田章博/著
【好評発売中!】「十二国記」シリーズの壮大な世界観を彩る美麗なイラストを、
原画に近い迫力のサイズで構成。さらに描き下ろしを加えた全95点!
「十二国記」画集《第二集》青陽の曲
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