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天使も踏むを畏れるところ[新連載]/
松家仁之
戦後の皇居の役割をどうデザインするか。時代が高度経済成長へと向かう頃、新宮殿の造営を巡って、建築家が、宮内庁が動き出す。
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かたわら[一三〇枚]/
小山田浩子
私、夫、小さな子供。日常のかたわらに広がる無限の世界を描く、極上の小山田ワールド。
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観葉植物たちがラヴソングを嗜んだあの日/
岡田利規
ヒトという生物種の本能とは? 欲望を欠いた未来からの闖入者の、カラオケ初体験の夜。
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スタニスラーウの狼/
ポール・オースター 柴田元幸訳
ロックダウンのNY、作家は祖先のルーツ・ウクライナで見た大量虐殺の跡を回想する。
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詩人ちゃん・キル・ミー(四)/
最果タヒ
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中軽井沢/
松浦寿輝
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プリニウス(六十九)/
ヤマザキマリ+とり・みき
■■ 連載小説 ■■
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曼陀羅華X 2004(五)/
古川日出男
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全然(十一)/
滝口悠生
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漂流(十四)/
町田 康
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チェロ湖(十六)/
いしいしんじ
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ヒロヒト(二十)/
高橋源一郎
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ビッグ・スヌーズ(二十八)/
矢作俊彦
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荒れ野にて(五十二)/
重松 清
【新連載】
コロナの認識論/
養老孟司
コロナは、死という生の前提を各人の目前にもたらした――ウィルスとヒトの関係を解く。
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写真史のher story/
上野千鶴子
――長島有里枝『「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ』について
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スナップショットは日記か?/
大竹昭子
――森山大道の写真と日本の日記文学の伝統
【リレーコラム】
Passage――街の気分と思考(12)
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植物園のカフカ/
多和田葉子
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儚し/
朝吹真理子
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OH MY GOD/
エリイ(Chim↑Pom)
第十回・鉢の中身を太陽に注ぐ
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保田與重郎の文学(二十一)/
前田英樹
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水戸学の世界地図(五十一)/
片山杜秀
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小林秀雄(六十五)/
大澤信亮
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地上に星座をつくる/
石川直樹
第八十六回・最南端の映画館
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見えない音、聴こえない絵/
大竹伸朗
第一八六回・ラマと牛乳豆腐
■■ 新潮 ■■
◆感染症の“クラインの壺〞/武田 徹
◆編集者=媒介者エレン・フライス/林 央子
■■ 本 ■■
◆カルメン・マチャド『彼女の体とその他の断片』/谷崎由依
◆田中慎弥『地に這うものの記録』/中西智佐乃
◆山下澄人『小鳥、来る』/松永美穂
第53回《新潮新人賞》応募規定
【選考委員】大澤信亮/小山田浩子/鴻巣友季子/田中慎弥/又吉直樹