新潮社

百鬼の号令・炎ゆ花の楔
登場人物


日織 ひおり  二十七歳

龍の住む国、 たつ はら に生まれ育つ。 遊子 ゆうし ゆえに殺された最愛の姉の復讐を果たすことを心に誓う。実は女の身を隠し、国を変えるため、次期皇位を目指す。

月白 つきしろ  十六歳

日織の遠縁にあたり、二年前に日織の妻となる。まだ幼さを残し、無邪気に日織を慕う。

悠花 はるはな  十九歳

日織の二人目の妻。美しく利発で、頼れる存在。実は日織と共に大きな秘密を抱えている。

空露 うつつゆ  三十六歳

祈社 きしゃ に所属する高位の神職を務める。幼い頃から日織を支える教育係。

不津王 ふつのおおきみ  三十九歳

皇尊 すめらみこと の甥。伯父亡き後、皇尊の御位を狙う、日織にとって 宿敵 ライバル

伴有間 とものありま  二十八歳

反封洲 たんのほうしゅう 国主の長子。幼い頃に「穴」の底で生き抜いた壮絶な経験をもつ。父に疎まれるなか、次期国主を目指す。

伴壱岐 とものいき  二十四歳

有間の異母弟の一人。身分の低い母から生まれたため、軽んじられてきたが、分け隔てのない有間を慕う。

小勢乙名 こせのおとな  三十二歳

()大臣(おとど)ををつとめるが、かつて不津王に随伴した経験をもつ。真意が掴めない存在。

居鹿 いしか  十四歳

遊子の媛。祈社に預けられ暮らすなか、悠花を慕って度々遊びに訪れる。

与理売 よりめ  十歳

不津王の娘で、遊子。伴有間に預けられる。

山篠皇子 やましののみこ  五十四歳

不津王の父であり、日織の叔父にあたる。皇尊の継承権を競う一人。

伴屋人 とものやひと  四十九歳

反封洲国主であり、有馬の父。独占欲が強く粗暴だが小心者。有間に行った仕打ちに対する報復を怖れている。

伴透谷 とものとうこく  二十八歳

有間の異母弟の一人。助け出された有間に全てを奪われたと感じている。

伴敬谷 とものけいこく  二十六歳

透谷と同母の弟。粗野で腕自慢。兄の言いつけに追従するが、浅慮な性格。

美矢比 みやび  二十三歳

有間の従妹。美しく華やぐ存在だが、有間に好意を抱いていることを隠さない。



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