
少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。皇帝の後宮には皇后と愛妾がおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧」が常に輝いていた。訝りつつ己が選ばれた理由を探るうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づくが……。
少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。皇帝の後宮には皇后と愛妾がおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧」が常に輝いていた。訝りつつ己が選ばれた理由を探るうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づくが……。
土の精霊の地である北方出身の少女。かつて火竜に家を焼け出されたところを孔雀王に拾われ、東方の城である鳥籠の宮にて女官見習いとして育てられる。
風の精霊を束ね、東方の地に君臨する皇帝。欲しいものを手に入れるためならどんな暴挙も厭わない。巣の宮を居城とする。
風の精霊である鳥の一族の王。百年前の戦で蟲の一族の長だったシリウスに敗れ、終戦の契約を結ぶ。鳥籠の宮に棲む。
蜻蛉帝の妻。高貴な風の精霊。もとは孔雀王の妃だったが、終戦の契約に則り、シリウスに召される。
蜻蛉帝の第一寵姫で高位の火の精霊。輝く宝玉が大好き。高慢な性格で、ことあるごとにナオミに契約をもちかける。
蜻蛉帝の第二寵姫で高位の水の精霊。好奇心旺盛だが物質的なものに執着はなく、よく歌を口ずさんでいる。
風の精霊に属する老いた甲虫の精。蜻蛉帝に仕え、巣の宮において宦官長をつとめる。
風の精霊に属する耳木菟の精。孔雀王に仕え、鳥籠の宮において女官見習いたちの教育係をつとめる。
蜻蛉帝が遠征先で皇后を偲ぶため、皇后の瞳の色に似た緑の宝石を連ねて作った首飾り。蜻蛉帝の胸で常に輝いている。
少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。皇帝の後宮には皇后と愛妾がおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧」が常に輝いていた。訝りつつ己が選ばれた理由を探るうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づくが……。
作者から読者の皆様へ
『皇后の碧』は、作者が好きなものを、好きなだけ盛り込んで、好きなように書いた物語です。私だけでなく、読んで下さった皆様にとっても「好き」が内包された物語になっていますようにと祈っています。