contents
- 「惨者面談」
- 家庭教師の仲介営業マンとしてしのぎを削る大学生が、とある家族の異変に気がついて……。
- 「ヤリモク」
- 娘のパパ活を案じる一方、マッチングアプリでの出会いをやめられない、中年男が辿る顛末とは。
- 「パンドラ」
- 不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。そこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る〈娘〉が現れる。
- 「三角奸計」
- リモート飲み会に興じる腐れ縁三人組。でも、久しぶりの「再会」にはある思惑が……。
- 第74回 推理作家協会賞〈短編部門〉受賞作
「#拡散希望」 - 島育ちの仲良し小学生四人組。人気YouTuberを夢見た三年前。そう、あの日から全てははじまった――。




Pick Up
凄まじい反響はついに海を越え、
発売前にも関わらず、
海外翻訳が決定
韓国版出版社、BY4M 出版事業部
編集長・李起雄氏より
特別無料公開された日本推理作家協会賞受賞作「#拡散希望」を読んだ時、日本のミステリーの愛読者であり編集者として「この作品を韓国読者に紹介したい!」という熱い熱望が沸き起こった。そして、この業界で長く働いている一人として「これは絶対に売れる!」という確信があった。
最近のミステリーは、異世界とか、透明人間とか、ゾンビまで登場させ、ミステリーの限界を突破しようとする。その中で、『#真相をお話しします』は、「十分な手がかりの提供と適切な伏線の配置」という読者と作家とのフェアなゲームを繰り広げて、まさに驚愕の逆転に導く正統ミステリーだと思う。
そして何よりこの短編集の最も大きな魅力は私たちが生きている「今」を描いているという点である。しゃれに言えば「コンテンポラリーなミステリー」であり、日本的に言えば「令和の推理小説」と言えるだろう。
BY4M 出版事業部 編集長 李起雄(LEE KI WOONG, イ・ギウン)
※日本語訳/Danny Hong Agency 金永喜(Younghee KIM,キム・ヨンヒ)
Movie
絶対に外せない手土産!
担当編集は
東大卒ミステリ作家に
何を差し入れる?
結城真一郎 編|編集者の手土産 #01
作家へ手土産を差し入れることの多い編集者は、美味しいお店を多く知っています。
作家それぞれの好みに合ったお土産を用意するため、いろいろなお店を知っておくことが大切なのです。
そんな編集者たちが、“本当は教えたくない、とっておきの一品”を紹介していくシリーズ。
美味しい手土産を口にし、どんどん饒舌になっていく作家が、身の回りのことや新刊の見所などを語ってくれました。
シリーズの幕開けとして初回の動画では、いま話題沸騰中のミステリ作家・結城真一郎さんが登場。発売たちまち大増刷の新刊『#真相をお話しします』の制作秘話も大公開!
Book
子供が四人しかいない島で、僕らは「YouTuber」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとたちがよそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)。日本の〈いま〉とミステリが禁断の融合! 緻密で大胆な構成と容赦ない「どんでん返し」の波状攻撃に瞠目せよ。日本推理作家協会賞受賞作を含む、痺れる五篇。
- 1,705円(税込)
Profile
結城真一郎
ユウキ・シンイチロウ
1991(平成3)年、神奈川県生れ。東京大学法学部卒業。2018年、『名もなき星の哀歌』で新潮ミステリー大賞を受賞してデビュー。2021(令和3)年、「#拡散希望」で日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。著書に『#真相をお話しします』などがある。