#真相をお話しします
649円(税込)
発売日:2024/06/26
- 文庫
- 電子書籍あり
ミステリ界の超新星が仕掛ける、五つの罠。日常に潜む違和感を、あなたは見抜けるか。
島育ちの仲良し小学生四人組。あの日「ゆーちゅーばー」になることを夢見た僕らの末路は……(「#拡散希望」)。マッチングアプリでパパ活。リモート飲み会と三角関係。中学受験と家庭教師。精子提供と殺人鬼。日常に潜む「何かがおかしい」。その違和感にあなたは気づくことができるか。新時代のミステリの旗手による、どんでん返しの五連撃。日本推理作家協会賞受賞作を含む、傑作短編集。
ヤリモク
パンドラ
三角奸計
書誌情報
読み仮名 | ハッシュタグシンソウヲオハナシシマス |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | 太田侑子/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン |
雑誌から生まれた本 | 小説新潮から生まれた本 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 272ページ |
ISBN | 978-4-10-103263-4 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | ゆ-16-3 |
ジャンル | 文学・評論 |
定価 | 649円 |
電子書籍 価格 | 649円 |
電子書籍 配信開始日 | 2024/06/26 |
書店員さんからの声
どの短編も、読んでいて何らかの違和感を覚えるはずだ。
そしてその違和感は、間違っていない。
ただその展開があまりにも想定外、「驚愕」の一言ではとても片づけられない。
物語世界が文字通りひっくり返るぞ。
これが結城真一郎の本当の凄さだ!- 啓文社西条店 三島政幸さん
注目の逸材・結城真一郎の飛躍が止まらない!
「ミステリ」というマジックを使いこなし、驚きも戦慄も感動も自在に紡ぐ鮮やかな手際は、同時にままならない現代の輪郭をもありありと浮かび上げてみせる。
優れたミステリが、時代とひとを残酷なまでに映し出す磨き抜かれた鏡となることを証明した、極めつきの傑作集だ。- ときわ書房本店 宇田川拓也さん
絶対に何か良くない事が起きると感じつつも、体は“その結末”を求めてしまう。
――彼らを侮らないほうが良い――
まさにこの言葉に凝縮された、ヒヤリとさせる短編集でした。- 紀伊國屋書店仙台店 齊藤一弥さん
新潮社内各部署より
後出し、一切なし! 限りなくフェアな筆致なのに著者の企みにまんまと乗せられて、めっちゃ悔しい~と歯噛みしながらあっという間に最終ページに。
ちなみに私は読了後、即座に1ページ目から読み直しました……。- プロモーション部・郡司裕子
仕掛けられた罠の連続に思わず「えっ!」と声が出てしまうこと、間違いありません!
現代的なテーマにミステリを織り交ぜたかつてない読み味は、
今だからこそ、結城さんだからこそ書けたと断言します。
ミステリ界の新エースによる勝負作、どうか乗り遅れずに目撃ください!- プロモーション部・秋山優
怒涛の伏線回収! イヤミスの上位互換!
無象が満たす欲求の先の恐ろしい真実に驚嘆させられました。
読み進めるとどこかで本当の醜い自分に出会ってしまう、これこそ今読むべきヤバイミステリ。- 装幀部・内山尚孝
こんなミステリ読んだことない! どの物語も表に出ていないだけで現実で起こっているんじゃないかというリアルさと、社会の闇を感じずにはいられません。
作者はどれだけ時代の変化に敏感なんだ?!
読み終わって私はマッチングアプリをそっと消しました……。- 営業部・上原子真衣
このザワザワした読後感、数十年生きてきた価値観が足元から崩壊するようです……。
友人も親も同僚も隣人も、自分の周りのすべての人間が信じられなくなる。
いっそのこと読まなきゃよかったと後悔しています。- プロモーション部・司茂貴美恵
この目で見ている世界は果たして真実なのか……。
ミステリーを通してネット社会の怖さを突きつけられたようでした。
想像をはるかに超える展開と結末に気づけばイッキ読み。
読後のゾクゾク感が堪りません!
きっとクセになります!!- プロモーション部・木下綾夏
精密機械のごとき緻密な構成と、無慈悲なまでの「どんでん返し」の波状攻撃に、
もうフラッフラです。
読者と時代の先を行く新時代のミステリ、全力で推せます!- 出版部・村上龍人
編集者の手土産 #01 結城真一郎 編
絶対に外せない手土産! 担当編集は東大卒ミステリ作家に何を差し入れる?|結城真一郎 編|編集者の手土産 #01
作家へ手土産を差し入れることの多い編集者は、美味しいお店を多く知っています。作家それぞれの好みに合ったお土産を用意するため、いろいろなお店を知っておくことが大切なのです。そんな編集者たちが、“本当は教えたくない、とっておきの一品”を紹介していくシリーズ。美味しい手土産を口にし、どんどん饒舌になっていく作家が、身の回りのことや新刊の見所などを語ってくれました。
シリーズの幕開けとして初回の動画では、いま話題沸騰中のミステリ作家・結城真一郎さんが登場。発売たちまち大増刷の新刊『#真相をお話しします』の制作秘話も大公開!
著者プロフィール
結城真一郎
ユウキ・シンイチロウ
1991(平成3)年、神奈川県生れ。東京大学法学部卒業。2018年、『名もなき星の哀歌』で新潮ミステリー大賞を受賞してデビュー。2021(令和3)年、「#拡散希望」で日本推理作家協会賞(短編部門)受賞、同短編を収録した『#真相をお話しします』で、2023年本屋大賞ノミネート。その他の著書に『プロジェクト・インソムニア』『救国ゲーム』などがある。