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新連載 松家仁之「天使も踏むを畏れるところ」
新連載 養老孟司「コロナの認識論」
小山田浩子「かたわら」(130枚)

新潮 2020年7月号

(毎月7日発行)

特別定価1,060円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2020/06/05

発売日 2020/06/05
JANコード 4910049010709
価格 特別定価1,060円(税込)

天使も踏むを畏れるところ[新連載]/松家仁之
戦後の皇居の役割をどうデザインするか。時代が高度経済成長へと向かう頃、新宮殿の造営を巡って、建築家が、宮内庁が動き出す。
かたわら[一三〇枚]/小山田浩子
私、夫、小さな子供。日常のかたわらに広がる無限の世界を描く、極上の小山田ワールド。
観葉植物たちがラヴソングを嗜んだあの日岡田利規
ヒトという生物種の本能とは? 欲望を欠いた未来からの闖入者の、カラオケ初体験の夜。
スタニスラーウの狼ポール・オースター 柴田元幸訳
ロックダウンのNY、作家は祖先のルーツ・ウクライナで見た大量虐殺の跡を回想する。
詩人ちゃん・キル・ミー(四)/最果タヒ
中軽井沢松浦寿輝
プリニウス(六十九)/ヤマザキマリ+とり・みき
■■ 連載小説 ■■
曼陀羅華X 2004(五)/古川日出男
全然(十一)/滝口悠生
漂流(十四)/町田 康
チェロ湖(十六)/いしいしんじ
ヒロヒト(二十)/高橋源一郎
ビッグ・スヌーズ(二十八)/矢作俊彦
荒れ野にて(五十二)/重松 清
【新連載】コロナの認識論養老孟司
コロナは、死という生の前提を各人の目前にもたらした――ウィルスとヒトの関係を解く。
写真史のher story上野千鶴子
――長島有里枝『「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ』について
スナップショットは日記か?大竹昭子
――森山大道の写真と日本の日記文学の伝統
【リレーコラム】Passage――街の気分と思考(12)
植物園のカフカ多和田葉子
儚し朝吹真理子
OH MY GODエリイ(Chim↑Pom)
第十回・鉢の中身を太陽に注ぐ
保田與重郎の文学(二十一)/前田英樹
水戸学の世界地図(五十一)/片山杜秀
小林秀雄(六十五)/大澤信亮
地上に星座をつくる石川直樹
第八十六回・最南端の映画館
見えない音、聴こえない絵大竹伸朗
第一八六回・ラマと牛乳豆腐
■■ 新潮 ■■
◆感染症の“クラインの壺〞/武田 徹
◆編集者=媒介者エレン・フライス/林 央子
■■ 本 ■■
◆カルメン・マチャド『彼女の体とその他の断片』/谷崎由依
◆田中慎弥『地に這うものの記録』/中西智佐乃
◆山下澄人『小鳥、来る』/松永美穂
第53回《新潮新人賞》応募規定
【選考委員】大澤信亮/小山田浩子/鴻巣友季子/田中慎弥/又吉直樹

この号の誌面

立ち読み

編集長から

松家仁之・新連載「天使も踏むを畏れるところ」

松家仁之氏の新連載「天使も踏むを畏れるところ」を開始する。氏の鮮烈なデビュー作「火山のふもとで」(二〇一二年、読売文学賞受賞)は建築と建築家をめぐる傑出した長篇小説だった。その作品世界の中心にいた「先生」こと村井俊輔が一九五〇年代から手掛けた大プロジェクト・皇居新宮殿造営――それが「天使……」のメインモチーフとなる。高度経済成長に向かい始めた時代を背景に、さらにスケールを増したドラマが展開されるはずだ◎昨今、英語圏での評価も高い小山田浩子氏が「かたわら」(一三〇枚)で描くのは、保育園児の娘を持つ女性の一日。すみずみまで血の通った文章は繊細かつ強靭で、何気ない日常の細部が豊かな「出来事」の連鎖へと生まれ変わる。主人公のかたわらに広がる世界は、小さいようで無限だ◎養老孟司氏はコロナ禍をどう捉えているのか。新連載「コロナ認識論」ではミクロな事象にとらわれない文明史レヴェルの考察が深まっていくだろう。

新潮編集長 矢野 優

松家仁之「天使も踏むを畏れるところ」第一回 主要参考文献

(この小説は史実に基づいて書かれていますが、登場人物はすべて架空の人物です。)

  • 『建設省二十年史』建設省二十年史編集委員会(社団法人建設広報協議会)
  • 『現代建築をつくる人々』浜口隆一・村松貞次郎(KK世界書院)
  • 『皇居造営 宮殿・桂・伊勢などの思い出』小幡祥一郎
  • 『昭和天皇と田島道治と吉田茂 初代宮内庁長官の「日記」と「文書」から』加藤恭子(人文書館)
  • 『ワシントンハイツ ―GHQが東京に刻んだ戦後―』秋尾沙戸子(新潮文庫)
  • 「工芸ニュース」1949年6月号 商工省工芸指導所(技術資料刊行会)
  • 『皇室建築 内匠寮の人と作品』監修 鈴木裕之(建築画報社)
  • 『日本の建築 その芸術的本質について I』吉田鉄郎 薬師寺厚訳(東海大学文化選書)
  • 『日本の建築 その芸術的本質について II』吉田鉄郎 薬師寺厚訳(東海大学文化選書)
  • 『侍従長の遺言 昭和天皇との50年』徳川義寛 聞き書き・解説 岩井克巳(朝日新聞社)
  • 『日本軍兵士──アジア・太平洋戦争の現実』吉田裕(中公新書)

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雑誌から生まれた本

新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。

■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。

■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。

■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。

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