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【ホラー特集】あたらしい恐怖のつくりかた
背筋/芦花公園/斜線堂有紀/新名 智/尾八原ジュージ/杉井 光

小説新潮 2024年8月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2024/07/22

発売日 2024/07/22
JANコード 4910047010848
定価 1,000円(税込)
■目次
【ホラー特集】あたらしい恐怖のつくりかた
ホラーブーム全盛のいま。小説にできる恐怖とは?
恍惚と驚愕の世界にあなたを■■■■ます!

◆背筋/ただの紙切れ
――上司がウザすぎる。同期から「呪い」を提案された俺は

◆芦花公園/噛み砕くもの
――歯を捧げる――突然告げられたルールに戸惑う大輔だが

◆斜線堂有紀/カタリナの美しき車輪
――これを書いているのは、私の懺悔のためなのです――

◆新名 智/異形スナップショット
――社長と近畿出張中の数季は、奇妙な地蔵の噂を耳にして

◆尾八原ジュージ/かんのさん
――娘と二人で始める新生活。隣の家から聞こえてきたのは

◆杉井 光/ナイフが違う
――新人作家の燈真は『小説S』からホラー短編を依頼され

〈座談会〉
◆長江俊和×梨×背筋×大森時生/正しいモキュメンタリー・ホラーのつくりかた
――業界を牽引する重要人物四名が初集結! 現実と虚構の境目に、いま、潜り込む
【特選読み切り】
◆今野 敏/監察 隠蔽捜査外伝
――警察官による暴行動画。「ハマの用心棒」なるその男は

◆住野よる/地獄行パルクール
――まもなく世界は滅ぶらしい。その前にしか出来ないことは

◆君嶋彼方/醜いあひるが真夜中に
――いつか白鳥になれる。信じてたのに、俺は今もゲイバーで
【大反響! 連載第二回】
◆早見和真/ハンセイ
――自殺した兄の同級生に会った博人が初めて知る過去とは
【受賞グラビア】
日本ファンタジーノベル大賞2024贈呈式
【バラエティコラム】
〈そのとき(わたしの)歴史が動いた〉尾久守侑
〈わたしの東京〉藤原季節
【新作映画紹介】
◆紙の上の映画館
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆いしいひさいち/剽窃新潮
◆川上和人/鳥類学者の半分は、鳥類学ではできてない
◆くどうれいん/くどうのいどう
◆こいしゆうか/くらべて、けみして 校閲部のじゅうさん
◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
◆東村アキコ/おんな追分
◆堀元 見/読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全
◆ワクサカソウヘイ/現実クエスト攻略記
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈仕事・人生〉吉田大助
〈SF・ファンタジー〉北村浩子
〈ノンフィクション〉東 えりか
【好評連載小説】
◆朝井まかて/少女時代
◆岩井圭也/沸点
◆伊吹有喜/あかりの島
◆川越宗一/満腔まんこうの熱血
◆桐野夏生/ダークネス
◆中島京子/水は動かず芹の中
◆原田マハ/晴れの日の木馬たち
◆はらだみずき/されどめぐる季節のなかで 最終回
◆柚木麻子/フリーデリーケの長い夏
◆吉川トリコ/裸足でかけてくおかしな妻さん
第十一回「新潮ミステリー大賞」最終候補作発表
第十二回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告

この号の誌面

編集長から

紙でしか味わえない恐怖体験がここに

 空前のホラーブームと言われる今、小説雑誌でこそ味わえる怖さって何だろう? 今号の特集「あたらしい恐怖のつくりかた」はそんな思いからスタートしました。まずは『近畿地方のある場所について』で大ブレイクした背筋さんによるサラリーマンホラー。会社員なら誰もが感じたことのある(と思われる)あの負の感情が怪異を引き起こします。『世界でいちばん透きとおった物語』の杉井光さんが書いたのは、同書の延長線上にある物語。霧子さんがまさかあんな姿を見せるとは……! そのほか芦花公園さん、斜線堂有紀さん、新名智さん、尾八原ジュージさんのいずれ劣らぬ力作短編を掲載しています。
 モキュメンタリーやフェイク・ドキュメンタリーと言われる、虚実のあわいを衝く作品が映像でも小説でも人気です。長江俊和さん、梨さん、背筋さん、大森時生さんによる座談会で、その人気の秘密が語られるはず、でしたが……誌面全体に満ちた仕掛けにもご注目ください。

小説新潮編集長 西麻沙子

次号予告

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

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