「最も殺傷力の高い文章」
窪美澄
「読んだ後、すごく
ショックを受けた作品」
東村アキコ
「我々の想像力の限界を
ナイフでメッタ刺しに
するような切迫感」
柚木麻子
書店員さんのコメント
家族を大切にしたいと思いながらも、自由に生きていきたいと思う気持ちに、共感が広がりました。相反する感情が、心身に突き刺さりまくります。
紀伊國屋書店 福岡本店
宗岡 敦子さん
生れてから死ぬまで、人が人にかけ続ける「迷惑」と「笑い」はとても近いところにあります。栗がはじけて蜂が刺し、牛のふんが滑らせ、臼が押したような笑い。それを「家族」がずっとやっているところに、この小説の明るさがある気がするのです。
ジュンク堂書店 福岡店
松岡 千恵さん
主人公が不憫で、そして子に依存する親に腹が立ち、読んでいて苦しいのになぜか読むのをやめられない。この作品の持つパワーが半端ないからなのかもしれない。
幕張 蔦屋書店
後藤 美由紀さん
読むのが辛い。なのに時に笑ってしまう。「同情? 共感? そんなのいらないんだよ!」と小説から感じたのは初めてでした。
紀伊國屋書店 さいたま新都心店
大森 輝美さん
2026年の本屋大賞候補に私は挙げたい!! 絆、寄り添う、目を向ける、上っ面な単語に辟易している私に、沙智の家族はよく効く。
ジュンク堂書店 芦屋店
山ノ井 さよりさん
狂えない、狂ってしまえない。それが人生。人それぞれが抱えて生きる人生を感じる小説。辛いのに可笑しくて泣けるこんな小説なかなか出会うことはないと思う。
宮脇書店 総本店
栗本 倫成さん
99%大変でも笑顔になれる瞬間が1%でもあるなら、私の人生まだ捨てたもんじゃないと、後ろ向きになりがちな気持ちをぐっと前に向かせてくれる作品でした。
紀伊國屋書店 札幌本店
関 咲蘭さん
痺れました!! 驚きました! Rー18文学賞の底力たるや! 推しますー!
未来屋書店 大日店
石坂 華月さん
ヒリヒリとする感情が心の奥に絡みついて、深い余韻を残す。こんな小説があるのかと衝撃を受けた。これからも追いかけたい作家さんに出会えて嬉しいです。
紀伊國屋書店 久留米店
池尻 真由美さん
気持ちが行ったり来たり、上がったり下がったり、笑ったり怒ったり、嬉しかったり悲しかったりとゴチャ混ぜだ。この混沌を逃げずにハッキリと書いた爽快作でした!
エムズエクスポ盛岡店
菅原 幸治さん
はじめ他人の家を覗き見している気がして抵抗感があった。けれど何故か読み続けてしまう。読みやすいというのもまた違う。この物語が放つパワーに引き込まれて読まされている感覚が一番近い。芯の部分がとても熱い。
未来屋書店 明石店
大田原 牧さん
何度も止まりつつ読み切った最後はまるで霧が晴れたように、とんでもなく気持ちよかった。
喜久屋書店 大和郡山店
山田 純子さん
最初から最後までこんなに色んな種類の涙がでる小説はなかなかない。何かしら毎日頑張っている人、日々絶望的に感じ過ごしている人に届いてほしいと思う。
TSUTAYAWAY ガーデンパーク和歌山
中江 敬子さん
素直で強烈で、だけどなんだか普通の家族だと思えてしまいました。この家族、忘れられそうにありません。
紀伊國屋書店 天王寺ミオ店
西澤 しおりさん
肝を据えて読んでほしい。得体の知れないパワーがこの本にはあった。
くまざわ書店 松戸店
加藤 敏之さん
久しぶりに瑞々しい躍動感のある小説に出逢えました。エピソードひとつひとつが強烈で、グイグイ読まされた気がします。
別所書店 修成店
松葉 幸恵さん
形を持たない人の強弱、濃淡、凸凹さをここまでリアルに伝えてくるとは。大型新人という看板に偽りなし!
紀伊國屋書店 仙台店
齊藤 一弥さん
主人公の沙智は、難病の母を介護しながら高校に通う17歳。母の排泄介助をしていると言ったら、担任の先生におおげさなくらい同情された。「わたしは不幸自慢スカウターで言えば結構戦闘力高めなんだと思う」。そんな彼女を生かしたのは、くだらない奇跡だった。選考委員が大絶賛した「R-18文学賞」大賞受賞作。
- 1,540円(税込)
著者プロフィール
上村裕香
カミムラ・ユタカ
2000年佐賀県佐賀市生まれ。京都芸術大学大学院在学中。「救われてんじゃねえよ」で第21回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞。