秘蔵スケッチを初の一挙公開  デビュー前の未発表画から、現在も連載中の「ポーの一族」まで、プロットやキャラクターが書き記された200冊に及ぶスケッチブックやクロッキー帖。これまでもそのごく一部が画集などで公開されたことはあるものの、今回ほど系統立てて多くの場面が紹介されるのは初めてのことです。
芸術新潮
2024年9月号(定価1,500円)8月23日発売
芸術新潮メールマガジン[2024/08/23] うまく表示されない場合はブラウザでご覧ください
芸術新潮
編集長から
萩尾望都
秘蔵スケッチを初の一挙公開
 デビュー前の未発表画から、現在も連載中の「ポーの一族」まで、プロットやキャラクターが書き記された200冊に及ぶスケッチブックやクロッキー帖。これまでもそのごく一部が画集などで公開されたことはあるものの、今回ほど系統立てて多くの場面が紹介されるのは初めてのことです。題して「萩尾望都 スケッチブックから読み解く、創作のひみつ」。
 少女マンガのあらゆる領域を手掛け、かつそれぞれの分野で傑作をものしてきた“少女マンガの神様”の、創作する喜びと苦しみのなまなましい痕跡。絵が言葉が、泉のように噴き上がり、エドガーをはじめとするキャラクターたちが、あの名作のあの名場面が、手繰り寄せられ、形を与えられる瞬間を目撃する楽しさは、スケッチブックならではのものでしょう。
 萩尾先生自身にもたっぷりのロング・インタヴューをお願いした他、創作の舞台裏を知るマネジャー&アシスタントの座談会も大もりあがり。必読です。
芸術新潮編集長 高山れおな
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最新号PICK UP
「芸術新潮」では2019年夏にも萩尾望都先生の特集を組んでいます。題して「萩尾望都 少女マンガの神が語る、作画のひみつ」。先生の画業50周年を記念した大特集でした。あれから早くも5年――。「ポーの一族」シリーズは「春の夢」、「秘密の花園」そして「青のパンドラ」と、新たな(驚くべき)展開を遂げ、現在も連載中です。[→]全文を読む
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●目 次

【大特集】祝! 画業55周年 萩尾望都
スケッチブックから読み解く、創作のひみつ

巻頭グラフ

萩尾望都インタビュー
“出発点”としてのスケッチブック

いま、物語が生まれる
I ひらめきとキラメキの初期作品
II あの名作SFが生まれた時空
III 美しくも凄絶なるドラマの深淵

  • COLUMN
  • 1 ファッション画は、少女マンガの扉を開く
    ~デザイン学校時代の課題を初公開!
  • 2 時々は雑誌スクラップも
    ~ファッションからロックスターまで

特別寄稿
“線”に宿る愛 対話の空間としての素描
文 ヤマザキマリ

不朽の三大名作、そのはじまり
I ポーの一族
II トーマの心臓・訪問者
III 11人いる!・東の地平 西の永遠

発掘! 未完のSFマンガ「サムが死んでいた」

創作の舞台裏を教えてください!
マネジャー&アシスタント座談会
城 章子/中川佳子/ナオコ 司会:永井祐子

略年譜
萩尾望都 創作の軌跡

INFORMATION


◆ Art News exhibition ◆

漫画家・瀧波ユカリと行く
KENZOの世界”

◆ Art News cinema ◆

爆裂内省メタアクション
映画『箱男』公開!!
対談 石井岳龍 × 佐々木敦

◆ Art News exhibition ◆

北川民次 人民による人民のための美術をもとめて


『国宝クラス仏をさがせ!』単行本化記念 特別対談
“ザ・国宝”神護寺薬師如来立像を仰ぎ、
その後の“国宝クラス仏”を語る
ゲスト 浅井和春 × 著者 瀬谷貴之


◆ Review ◆

  • 内藤礼
    吉田遠志
    田口薫
    ポール・ケアホルム
    エリザベス・グラスナー

◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

Goods & Shop

時と光の美術館〈89〉
エルメス

とんぼの手帖〈9〉
神の魚を迎える

◇ 連載 ◇

定形外郵便〈122〉
文 堀江敏幸

三浦篤×森村泰昌
キテレツ絵画の逆襲〈2〉
日本近代洋画を見つめなおす
黒田清輝の功罪
ゲスト:蔵屋美香

千住博の知となり肉となり〈14〉
『源氏物語』が遺したもの

山下裕二の
新・今月の隠し球〈32〉
足立篤史(下)

福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈18〉
安井謙太郎さん

幻々夢譚〈21〉
絵・文 と金

千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗〈115〉

◇ PICK UP ◇

movie 佐々木敦
book 諏訪 敦
recommend 編集部のおすすめ!
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈50〉小田原のどか
exhibition 全国展覧会情報

次号予告

▼芸術新潮特別企画

時と光の美術館SPECIAL
パテック フィリップ
自然美へのトリビュート

時と光の美術館SPECIAL
羽ばたくアートジュエリー
ヴァン クリーフ&アーペル
ショパール
ティファニー

霊気を彫り出す彫刻家
大森暁生28年のドラマチック大規模個展

始めよう! NFTアートカレッジ〈6〉
Adam by GMO

連載 美に魅せられて/
アジア文化芸術協会〈62〉
東大寺《弥勒仏坐像》

日本近代洋画のミカタ〈2〉
黒田清輝の盟友

ART CAFE SPECIAL
ART CAFE
GALLERY'S PLAZA

〉「芸術新潮」最新号 試し読み

芸術新潮 チケットプレゼント
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【1】「モネ 睡蓮のとき」(東京)
「睡蓮」が、かつてない規模で上野の国立西洋美術館に大集合する(京都市、豊田市にも巡回)。中心となるのは世界最大級のモネ・コレクションを誇るマルモッタン・モネ美術館のコレクション。国内にある作品も含めるとじつに20点以上の「睡蓮」が一堂に会するという。水面に反射する木漏れ日、そこに映し出される雲や樹影、刻々と色合いを変える睡蓮など、画家の目がとらえた一瞬にして永遠のきらめきに、身体ごと包まれるような展覧会となる。[→]全文を読む
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【2】「挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展『はにわ』」(東京)
1400年あまりの時を経て、お墓の飾りとしての役割を終えた埴輪たちは、いまやカワイイ存在としてすっかり定着。東京国立博物館の公式キャラクター「トーハクくん」もそのひとつだが、そのトーハクで、全国約50の所蔵・保管先から埴輪のスターたちが集う特別展が開催される。これだけの埴輪の名品が一堂に揃うのはおよそ50年ぶりのことだという。[→]全文を読む
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― 今月のおすすめ本 ―
まるごと一冊モーさま! 永久保存版
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『萩尾望都 作画のひみつ』
萩尾望都/著、芸術新潮編集部/編
「芸術新潮」2019年の特集を増補再編集!
繊細な画と豊かな文学性でマンガ界に新たな地平を拓いた萩尾望都。貴重なインタビューや、アトリエ訪問記でその創作の現場に迫ります。撮りおろし原画や秘蔵のクロッキー帳などファン垂涎の画も一挙公開。デビュー50年を超えて、今なお現役で走る天才マンガ家のすべて、決定版!

― “少女マンガの神”が紡ぎ出す言葉 ―
『私の少女マンガ講義』
萩尾望都/著矢内裕子/聞き手(インタビュアー)・構成
萩尾望都は少女マンガをどう語った?
「リボンの騎士」から「大奥」へ至る少女マンガ史、そして自作解説に、創作作法も。2009年、マンガ界の至宝がイタリアでの講演で語ったマンガの「原点」と「未来」。
『新装版 斎王夢語』
萩尾望都/著
萩尾望都が脚本を担当し、1993年に上演された幻の戯曲が新装版で復活! 神に人生を捧げた乙女たちを描く流麗なる古代ロマン。描きおろしカバー。
創作メモや直筆原稿も初公開!
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