「十二国記」と私
声優、歌手、ナレーター 鈴村健一
「十二国記」がアニメ化されたのが二〇〇二年。当時の僕はまだ新人と言われるキャリアでした。 楽らく俊しゅんの中庸な考え方はどんな出来事も受け止めるもの。 二十代だった僕には大役でしたが、楽俊の言葉はどれも共感できるものばかりで、台本に書かれたセリフに導かれるままに演じていれば自然とお芝居が出来たことをよく覚えています。 「十二国記」は“逆境をどうやって乗り越えるか?”だけではなく、“受け入れていくか?”が描かれている作品だと思っています。 僕たちの日常も上手くいくことばかりではなく、取り返しのつかないこともたくさんあります。 でも、捉え方の視点を変えるだけで楽になったりするものです。 僕の座右の銘は“人生捉え方次第”なんですが、人生を悲観も楽観もなく捉えていく楽俊の力強い姿を参考にさせてもらっています。 楽俊を演じてからもう随分時が経ちました。 今でも“楽俊に力をもらっています”という言葉を僕にかけてくださる方達がいます。 ありがたいと思いつつ、作品が持つ力の素晴らしさなのだと常々実感しています。新作が刊行されること、とても嬉しいです。 小野先生! 一ファンとして、これからも応援していきます!
(yom yom vol.57 2019年8月号より)
「十二国記」と私
声優、歌手、ナレーター 鈴村健一
「十二国記」がアニメ化されたのが二〇〇二年。当時の僕はまだ新人と言われるキャリアでした。
楽俊の中庸な考え方はどんな出来事も受け止めるもの。
二十代だった僕には大役でしたが、楽俊の言葉はどれも共感できるものばかりで、台本に書かれたセリフに導かれるままに演じていれば自然とお芝居が出来たことをよく覚えています。
「十二国記」は“逆境をどうやって乗り越えるか?”だけではなく、“受け入れていくか?”が描かれている作品だと思っています。
僕たちの日常も上手くいくことばかりではなく、取り返しのつかないこともたくさんあります。
でも、捉え方の視点を変えるだけで楽になったりするものです。
僕の座右の銘は“人生捉え方次第”なんですが、人生を悲観も楽観もなく捉えていく楽俊の力強い姿を参考にさせてもらっています。
楽俊を演じてからもう随分時が経ちました。
今でも“楽俊に力をもらっています”という言葉を僕にかけてくださる方達がいます。
ありがたいと思いつつ、作品が持つ力の素晴らしさなのだと常々実感しています。新作が刊行されること、とても嬉しいです。
小野先生! 一ファンとして、これからも応援していきます!
(yom yom vol.57 2019年8月号より)