十二国記 新潮社公式サイト 十二国記 新潮社公式サイト

「⼗⼆国記」の世界 「⼗⼆国記」の世界

「王」と「麒麟」が織りなす、その世界の仕組みとは―― 「王」と「麒麟」が織りなす、その世界の仕組みとは――

我々が住む世界と、地球上には存在しない異世界とを舞台に繰り広げられる、壮大なファンタジー。二つの世界は、虚海という広大な海に隔てられ、「蝕」と呼ばれる現象によってのみ繋がっている。異世界では、神々が棲む五山を戴く黄海を、慶、奏、範、柳、雁、恭、才、巧、戴、舜、芳、漣の十二の国々が、幾何学模様のような形で取り囲んでいる。それぞれの国では、天意を受けた霊獣である「麒麟」が王を見出し、「誓約」を交わして玉座に据える。王は、天啓のある限り永遠の命を持ち、国を治め、麒麟は宰輔として側に仕える。それぞれの国を舞台に繰り広げられる深遠な人間ドラマは、私たちに「生きる意味」と「信じる強さ」を問いかける大河小説といえる。 また、NHKアニメ化(2002~2003年)でも話題となった。

アニメ「⼗⼆国記」
動画配信サービス

十二国図

登場人物

「十二国記」を知るキーワード

  • それぞれの国の統治者。年齢、性別に拘わらず、天意に従った麒麟によって選ばれる。王は麒麟と誓約を交わすと、不老不死の身となり、天綱に従って統治を行うべしとされている。天命に背く統治が続くと麒麟は失道という病に斃れ、やがて死ぬ。麒麟が死ねば、王も命を失うことになる。

  • りん

    この世界で最高位の霊獣。天意に従い、王気を備えた人物と誓約を交わし、「王」を選ぶ役割をもつ。王が玉座に就くと宰輔として側に仕え、運命を共にする。慈悲深い生き物で、争いや血のにおいを嫌う。

  • ほうざん

    黄海の中央、つまり世界の中心にある五山の一つ。蓬廬宮という宮殿があり、麒麟が生まれ育つ場所。王に選ばれんとする者は、この山を目指す。雁・巧・才・恭の方角にある四門は年4回のあんこうじつのみ開く。

  • きょかい

    十二国と蓬莱を隔てる海。蝕に巻き込まれるほか、神仙と妖魔は自分の意思で渡ることができる。

  • しょく

    本来は交わってはいけない十二国の世界と異世界とを繋いでしまう嵐のような現象。異世界から人が流れ着いたり、実った卵果が流されてしまうこともある。王や麒麟は意図的にこの蝕を起こすことで、異なる世界を行き来することができる。

  • らんたい

    十二国記世界では、子は里木と呼ばれる木に実る卵果から生まれる。子どもが欲しい夫婦は里木に祈りを捧げ、実るのを待ち、もぎ取る。稀に蝕によって虚海の果ての異界に流され、そちらの国で人間の胎内に宿ることがある。こうして生まれた者を胎果と呼ぶ。

  • かいきゃく

    蝕と呼ばれる現象によって、十二国の世界と異世界が繋がってしまった際に流されてきた者。そのなかで東方(蓬莱=日本)から海を渡って流されてきた者を指す。すなわち登場する海客は全て日本人である。

  • はんじゅう

    獣にも人間にも姿を変えられる者のこと。人間と獣のハーフではなく、この世界の人間と同じく、里木になる卵果から生まれる。差別を受けることもある。

  • よう使れい

    世界の中央にある黄海の地に棲息する、獰猛で人を害する獣。基本的には黄海から出ることはないが、王が天命に背く政治を続けることで荒廃した国には出現し、人間を襲うようになる。 妖魔の中から、麒麟が使い魔としたものを使令という。