黄昏の岸 暁の天 たそがれのきし あかつきのそら
還らぬ王、消えた麒麟。
この国を襲う激震は、なぜ――。
驍宗が王となって半年、戴国は再興に向かう。しかし反乱鎮圧に赴いた王は戻らず、泰麒も忽然と姿を消した。王と麒麟を失い、荒廃へと向かう国を案じる女将軍・李斎は、命を賭して慶国を訪れ、援助を求めるのだが。
825円(税込) ISBN:978-4-10-124061-9
主に舞台となる国
時代設定
泰王驍宗が登極して半年後。王と麒麟が姿を消し、王宮は反乱者によって奪われた。それから6年。女将軍・李斎は、即位から間もない景王陽子に救いを求める。
驍宗
戴国の再興に力を注ぐなか、玉座に就いてわずか半年で、ゆかりのある文州の反乱鎮圧に出かけたまま消息を絶つ。
泰麒
ようやく王を選ぶ務めを果たしたのも束の間、王の行方がわからなくなる一方、自らも角を失い、「蝕」で再び蓬莱へと流される。
李斎
王と麒麟が不在のまま荒廃へとむかう戴国を救うため、泰麒と同じ海客である景王のもとへ援助を求め、慶国へ赴く。
陽子
泰麒と同じ海客である誼みから、李斎より救済を頼まれる。各国の麒麟を集め、戴国支援に乗り出すのだが――。