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待望の続編『ぼくイエ2』 「少年」のたくましき成長にご注目!
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営業担当役員の伊藤幸人です。
ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(通称『ぼくイエ』)については、読まれた方も多いでしょうから、もはや説明は要らないかもしれません。過去10年を振り返っても、ノンフィクション作品でこれほどまでに多くの読者に熱く強く支持された本はないと思います。
「Yahoo!ニュース 本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞」を始め、11もの文学賞に輝き、単行本、文庫を合わせて87万部(9月末現在)の大ベストセラー。老若男女を問わず実に幅広い層に読まれ、「一生モノの課題図書」と評せられました。もはや「人生ノンフィクションの古典」といって過言ではありません。
そしてこの度、『ぼくイエ』の続編であり、「完結編」でもある待望の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』(通称『ぼくイエ2』)がいよいよ刊行となりました。
刊行直後から売行き好調で、発売即重版が決まりました。
『ぼくイエ』は、ひと言で言って、イングランド南部の中堅都市であるブライトンに住む著者、ブレイディみかこさんとアイルランド人の「配偶者」との間に生まれた少年(「ぼく」)の成長物語です。社会問題も多く語られますが、親子3人の実にヒューマンで、ユーモラスな家族のドラマでもあります。
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11歳の「ぼく」が、かつては荒廃を極めていたが、そこから立ち上がろうとしているユニークな公共中学校(ブレイディさんが言うところの「元底辺中学校」)に入学したところから、物語はスタートします。中学校は文字通りの「イギリス社会の縮図」で、人種偏見、経済格差などさまざまな社会問題が絡み合う中、「ぼく」は、日々多くの出来事、事件に出会い、悩み、考え、格闘していきます。少年の懸命な姿に、干渉過ぎることもなく、といって見放すのでもなく、真摯に向き合い、静かに見守ろうとする母の視点から描かれているのが『ぼくイエ』です。
『ぼくイエ』の最大の魅力は、何といっても、この少年のキャラクターでしょう。何事にも一面的にならず、しっかり見つめ、借り物でない自分の頭で考え、慎重に、でも勇気をもって行動していく。少年の行動の清々しさと感性のみずみずしさは感動的でさえあります。
その基本姿勢は、少年が学校で学んだという「エンパシー」(他人の感情や経験などを理解する能力)という考え方に良く表れています。
「シンパシー」という、ともすれば「上から目線」になりがちな同情心ではなく、「他人の靴を履いてみれば、他者を理解できるかもしれない」という「エンパシー」の考え方が少年の心にはしっかり根付いているのです。
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『ぼくイエ2』も、『ぼくイエ』の延長上で展開される学校でのドラマが中心ですが、最大の「読みどころ」は、13歳になった少年がいよいよ「大人の階段」を登り始めるという、成長の軌跡、プロセスです。ポリティカル・コレクトネスや性的マイノリティ問題が絡む難題が学校でも浮上しますが、少年はどう考え、どう行動していったか――。ぜひ『ぼくイエ2』を読んで、追体験いただければと思います。
日本でも、格差の深刻化や学校の荒廃などが叫ばれて久しいですが、『ぼくイエ』『ぼくイエ2』を読んでつくづく痛感させられるのは、こういう感性、思考を持った少年ならば、そして少年を支える温かい家族がいれば(長距離トラックの運転手をしているというブレイディさんの「配偶者」の、率直で味わい深い発言も心に響きます)、どんな歪んだ社会が訪れようとも、いかなる困難に直面しようとも、子どもは逞しくサバイブできるのではないかという思いです。
まさしく、この2作は「人生の指南書」。しかも決して堅苦しくなく、少年と共に考えて、自分も成長していける物語です。
ぜひ一家に2冊、お揃えください。
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これは、読んでくれたあなたの物語。
そして、この時代を生きるわたしたちの物語――
80万人が読んだ「一生モノの課題図書」、ついに完結。
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きっとあなたももう一人の「マリコ」。働く女性の共感度No.1の人気お仕事漫画、待望の文庫化。
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『マリコ、うまくいくよ』 益田ミリ/著
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働くって、なんなんだろう。「今日も会議で意見が言えなかった」社会人2年目のマリコ。社会人12年目のマリコは「〈会社用の自分〉に、自分がのっとられそう」と感じ、社会人20年目のマリコは「後輩は増えるけど、年上の実感ってない」と思う。同じ職場を舞台にすれ違う20代、30代、40代の3人のマリコたち。大丈夫、きっとうまくいくよ。読めばじわりと勇気が湧いてくる、お仕事漫画登場。
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初小説も収録! 累計10万部突破の前作に続く、待望の最新エッセイ集。
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『どうやら僕の日常生活はまちがっている』 岩井勇気/著
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喉に刺さった魚の骨に悶絶するやいなや、スピーチを頼まれた同級生の披露宴をすっぽかす。地球最後の日に食べるものをひたすら想像しながら、寅さんの映画に突然涙する……。あの不敵な笑みを浮かべながら、ハライチ岩井が平凡な毎日に一撃を食らわせる。書き下ろしエッセイ、自筆イラストも収録した、読めば世界が変わる最新刊。
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◆第57回 谷崎潤一郎賞
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コロナみたいな天下無双の人間になりたい――読めば返り血を浴びる作品集。
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『アンソーシャル ディスタンス』
金原ひとみ/著
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パンデミックに閉塞する世の中で、生への希望だったバンドのライブ中止を知ったとき、二人は心中することを決めた。世界を拒絶した若い男女の旅を描く表題作を初め、臨界状態の魂が高アルコール飲料で暴発する「ストロングゼロ」など、あらゆる場所でいま追い詰められている人々の叫びが響き渡る。いずれも沸点越えの作品集。[→]1話全文試し読み公開中
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◆第16回 中央公論文芸賞
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結婚、仕事、親の介護――全部やらなきゃダメですか? あたたかなエールが届く共感度100%小説!
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『自転しながら公転する』 山本文緒/著
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東京のアパレルで働いていた都は母親の看病のため茨城の実家に戻り、地元のアウトレットのショップで店員として働き始めるが、職場ではセクハラなど問題続出、実家では両親共に体調を崩してしまい……。恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなこと無理! ぐるぐる思い惑う都の人生の選択から目が離せない、共感度100%小説。[→]特別試し読み公開中
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◆第43回 講談社本田靖春ノンフィクション賞
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キックボクシングを創設し、芸能界を制した伝説のプロモーターの数奇な人生。
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『沢村忠に真空を飛ばせた男 ―昭和のプロモーター・野口修 評伝―』 細田昌志/著
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若槻礼次郎暗殺未遂に関与したプロボクサーを父に持ち、多様な人脈の中で育った野口。彼はタイのムエタイを「キックボクシング」として日本に持ち込み、沢村忠を擁して一大ブームを巻き起こす。さらに、まだ無名だった五木ひろしを日本レコード大賞歌手に育てあげた――。伝説の興行師の足跡と共に刻まれた、壮大な昭和裏面史を描く!
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◆第43回 講談社本田靖春ノンフィクション賞
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そこでは子供が、妊婦が、故国を追われた数多くの人々が息絶えてゆく――。
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『エクソダス ―アメリカ国境の狂気と祈り―』 村山祐介/著
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米国とメキシコを隔てる3200キロの国境に世界中の移民が集まっている。中南米のみならず、アジア、アフリカからもやって来るのはなぜか? 麻薬組織が支配する砂漠、猛獣が棲むジャングルを越えて向かう理由の中に、私たちが知るべき世界の真実がある。2019年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞の迫真ルポルタージュ。
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◆第20回 新潮ドキュメント賞
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すべては病の子供と家族のために。施設誕生から日々の奮闘まで、感動の記録。
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『こどもホスピスの奇跡 ―短い人生の「最期」をつくる―』 石井光太/著
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余命少ない子供たちが日々続く辛い治療から離れ、やりたいことをのびのびとやり、家族と生涯忘れえぬ思い出をつくる。そんな、短くとも深く生きるための場所があったら――。医師や親たち関係者の希望をたずさえ、大阪、鶴見に誕生した「TSURUMIこどもホスピス」。実現に向けて立ち上がった人たちのこれまで、そしてこれから。
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1991年9月25日は、小説『魔性の子』(新潮文庫)が発売された日です。
累計1280万部超の壮大な「十二国記」シリーズの、 「はじまりの物語」となる作品が刊行されてから30年。
2021年9月25日からの一年間を「十二国記30周年」イヤーとして、 皆様と共に楽しめる様々な記念企画をお届けいたします。
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