推薦コメント
文藝を侵食する異次元文学!
読者の身体に澱のように溜まる、艶かしい肉体感覚!
クローネンバーグ×伊藤潤二×安部公房?!
この著者、まさしく
文藝界の“禍”になる。
――小島秀夫(ゲームクリエイター)
この想像力、極限。
――恩田陸(作家)
凄まじい。読み進むほどに作者と心が溶け合い、離れられなくなる驚異的な作品だ。
――ケヴィン・コー(『呪詛』監督)
恐怖は極めて個人的で密かな体験だ。『禍』を読んで、何度も眠れぬ夜を過ごし、心の奥深くに秘めた恐怖が再び呼び覚まされるようだった。
――リャオ・シー・ハン(『縄の呪い(原題:粽邪)』『縄の呪い2』監督)
恋人の百合子が失踪した。彼女の住むアパートを訪れた私は、隣人を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技・耳もぐりとは、一体(「耳もぐり」)。ほか、『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞受賞&第43回日本SF大賞受賞を果たした著者による、恐怖と驚愕の到達点を見よ!
- 1,870円(税込)
著者プロフィール
小田雅久仁
オダ・マサクニ
1974年宮城県生まれ。関西大学法学部政治学科卒業。2009年『増大派に告ぐ』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビュー。2013年、受賞後第一作の『本にだって雄と雌があります』で第3回Twitter文学賞国内編第一位。2021年に九年ぶりとなる単行本『残月記』を刊行し、2022年本屋大賞ノミネート、第43回吉川英治文学新人賞と第43回日本SF大賞のW受賞を果たす。
「禍」の悪夢の侵襲によって私は
永遠の万華鏡の中に迷い込んだ。
――伊藤潤二(漫画家)