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天の夕顔

中河与一/著

473円(税込)

発売日:1954/06/02

  • 文庫

本当にあの人だけは愛しつづけました──〈わたくし〉が愛した女には、夫がいた。学生時代、京都の下宿で知り合ったときから、〈わたくし〉の心に人妻へのほのかな恋が芽生え、そして二十余年。二人は心と心の結び合いだけで、相手への純真な愛を貫いた。ストイックな恋愛を描き、ゲーテの『ウェルテル』に比較される浪漫主義文学の名作。英、仏、独、中国語など六カ国語に翻訳された。

書誌情報

読み仮名 テンノユウガオ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 144ページ
ISBN 978-4-10-109001-6
C-CODE 0193
整理番号 な-6-1
ジャンル 文芸作品
定価 473円

著者プロフィール

中河与一

ナカガワ・ヨイチ

(1897-1994)香川県生れ。早稲田大学英文科中退。1922(大正11)年、歌集『光る波』を刊行。菊池寛主宰の「文芸春秋」の編集同人、「文芸時代」の同人に加わり、「刺繍せられた野菜」「氷る舞踏場」等を発表、新感覚派の一翼を担った。1936(昭和11)年に完結した『恋愛無限』で、透谷文学賞を受賞。1938年発表の浪漫主義文学の傑作『天の夕顔』は西欧諸国でも高い評価を得た。『失落の庭』『探美の夜』『古都幻想』など著書多数。

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