ホーム > 書籍詳細:高熱隧道

高熱隧道

吉村昭/著

649円(税込)

発売日:1975/07/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

岩盤最高温度165℃。そこは人が手を出してよい場所だったのか……。黒部第三発電所建設を背景に極限で生きる人間を描いた傑作。

黒部第三発電所――昭和11年8月着工、昭和15年11月完工。人間の侵入を拒み続けた嶮岨な峡谷の、岩盤最高温度165度という高熱地帯に、隧道(トンネル)を掘鑿する難工事であった。犠牲者は300余名を数えた。トンネル貫通への情熱にとり憑かれた男たちの執念と、予測もつかぬ大自然の猛威とが対決する異様な時空を、綿密な取材と調査で再現して、極限状況における人間の姿を描破した記録文学。

書誌情報

読み仮名 コウネツズイドウ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 272ページ
ISBN 978-4-10-111703-4
C-CODE 0193
整理番号 よ-5-3
ジャンル 文芸作品
定価 649円
電子書籍 価格 572円
電子書籍 配信開始日 2013/06/07

著者プロフィール

吉村昭

ヨシムラ・アキラ

(1927-2006)東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

吉村昭
登録
文芸作品
登録

書籍の分類