ナツノヤミ
夏の闇


開高健

絶望から立ち上がる瞬間。性と食と戦争。人間の本質をえぐりとる開高文学の最高傑作。

ヴェトナム戦争で信ずべき自己を見失った主人公は、ただひたすら眠り、貪欲に食い、繰返し性に溺れる嫌悪の日々をおくる……が、ある朝、女と別れ、ヴェトナムの戦場に回帰する。“徒労、倦怠、焦躁と殺戮”という暗く抜け道のない現代にあって、精神的混迷に灯を探し求め、絶望の淵にあえぐ現代人の《魂の地獄と救済》を描き、著者自らが第二の処女作とする純文学長編。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-112810-8
C-CODE : 0193
整理番号 : か-5-10
発売日 : 1983/05/27


500円(定価) 購入


プロフィール 感想を送る

開高健
カイコウ・タケシ

(1930-1989)大阪市生れ。大阪市立大卒。1958(昭和33)年、「裸の王様」で芥川賞を受賞して以来、「日本三文オペラ」「流亡記」など、次々に話題作を発表。1960年代になってからは、しばしばヴェトナムの戦場に赴く。その経験は「輝ける闇」「夏の闇」などに色濃く影を落としている。1978年、「玉、砕ける」で川端康成賞、1981年、一連のルポルタージュ文学により菊池寛賞、1986年、自伝的長編「耳の物語」で日本文学大賞を受けるなど、受賞多数。『開高健全集』全22巻(新潮社刊)。


新刊お知らせメール

お気に入りの著者の新刊情報を、いち早くお知らせします!

開高健 登録


他の条件で登録する



ページの先頭へ戻る