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社会人にはマストです。/よろしくご査収ください。/なるはやでお目通しを。/コミコミで580円。

オトナ語の謎。

糸井重里/監修、ほぼ日刊イトイ新聞/編

637円(税込)

本の仕様

発売日:2005/04/01

読み仮名 オトナゴノナゾ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-118312-1
C-CODE 0181
整理番号 い-36-2
ジャンル 文学・評論、言語学、社会学、事典・年鑑・本・ことば、サブカルチャー
定価 637円

「バンザイ」と「バンバンザイ」の違いとは何か。家でも学校でも教わらないが、カイシャのオトナたちが、自由自在に使いこなす不思議で奇怪な言葉の数々。全国津々浦々のオフィスで密かに増殖していた未確認言語を大発見! オトナはときに「とんでもございません」とへりくだり、ときに「無理は承知」で果敢に攻める。言葉に込めたオトナの意図、意志、謀略を伝授する社会人の新教養。

著者プロフィール

糸井重里 イトイ・シゲサト

1948(昭和23)年、群馬県生れ。コピーライター。「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰。広告、作詞、文筆、ゲーム制作など多彩な分野で活躍。著書に『ぼくの好きなコロッケ。』『ボールのようなことば。』『海馬』(池谷裕二との共著)『黄昏』(南伸坊との共著)『知ろうとすること。』(早野龍五との共著)ほか多数。

ほぼ日刊イトイ新聞 (外部リンク)

ほぼ日刊イトイ新聞 ホボニッカンイトイシンブン

1998年6月6日に創刊された糸井重里主宰のウェブサイト。通称・ほぼにち。有名、無名を問わず多くの協力者による多彩なコンテンツを擁し、1日に100万ページビューのアクセス数を誇る。ほぼ、と言いつつ毎日更新。Tシャツ、手帳などのグッズ販売や、書籍の出版も行っている。

ほぼ日刊イトイ新聞 (外部リンク)

インタビュー/対談/エッセイ

波 2005年4月号より [インタビュー]ネットで広がるコトバ遊び  二冊同時文庫化! ほぼ日刊イトイ新聞編 『オトナ語の謎。』『言いまつがい』(新潮文庫)

糸井重里

 糸井重里さんが主宰するインターネット上の新聞「ほぼ日刊イトイ新聞」(通称・ほぼ日。http://www.1101.com)は、一日平均100万ページビューを誇る大人気サイト。その中でも好評の連載から生れた二冊のコトバを遊ぶ本『オトナ語の謎。』と『言いまつがい』が、装いも新たに新潮文庫から同時発売されます。

――『言いまつがい』は、タイトルからしてある種の間違いであるという、じつに意表を突くタイトルでした。
これは企画の前に、「言いまつがい」という言葉がすでにあったんですよ。僕の娘が小さかったころ、「間違えちゃった」というところを「まつがえちゃった」と言ったのが、たまらなく面白くて、心の中でずっと温めていた言葉でした。言い間違いの読者投稿をほぼ日で募集してみようと思ったときに、このタイトルをつけて、これで誰でも気楽に投稿できるようになるな、と思いましたね。
そもそもこんな企画が始まったのは、僕の考えの根っこに「間違っているものを嫌がる人に、嫌がらせをしたい」という気持ちがあるからなんですよ。正しいことを知ることは大事ですが、「検事の多い国には住みたくないな」ということですね。
仕事柄、新聞なんかを読んでいて、読み間違った言葉がそのままアイデアになることも多い。「言いまつがいこそがクリエイティブの基本だ」という気持ちだってあるくらいです。
――『オトナ語の謎。』は、オトナ語という言葉のジャンルを発見したこと自体が大きい成果ですね。
「オトナ語」というネーミングも良かったんでしょうね。「カイシャ語」とか「オフィス語」というタイトルだったら、読者の反響も大きくはならなかったでしょう。でも、学生は使わない、家庭でも使われない言葉がこんなにある。しかも、カイシャ社会でも、最初は冗談めかして使っていたはずの言葉が、普通に使われるようになっている。これは、日本社会の構造そのものを示していると思いますね。
じつは、僕は「オトナ語」を使えないんですよ。使うとどこか気持ちが痒くなる。「ああ、使っちゃったな」と。でも、それをうちの事務所のみんなにメールで伝えたら、社員たちが僕のメールにかぶせていろんなオトナ語を使ったメールをどんどん返してきたんです。内部でもこんなに食いつきが良いのならと、始める前からこれは100%いける企画だ、と自信がありました。
――糸井さんが生み出した読者参加型のコトバ遊びというと「萬流コピー塾」がありますが、雑誌に比べてネットでの投稿の手応えはどうでしたか。
ほぼ日を始めた当初(一九九八年)は、期待していたほど面白い読者投稿というのは来なかったんですよ。ネットがまだ、いわゆる理科系の人が多いメディアだったんでしょうね。ところがネットがどんどん普及してきて、そうでもないぞ、という感触がここ数年で出てきました。
――ネットで投稿を募る強みとは何でしょう。
入選作をいっぱい出せるということです。ネットは、面積に値段がついていない。だから「読むのが面倒くさいから、文章を長くするな」とは言いますが、「高くつくから止めろ」とは言わなくてすむんです。面白いと思ったら、いくらでも紹介できます。
他に強みというと、やはり投稿母数の圧倒的な多さですね。ほぼ日をやって気がついたことですが、雑誌や本といった出版物は、いくら大部数でもある意味で同じ嗜好を持つ人があつまる同人誌です。ところがネットには年齢も職業も趣味も違う本当にいろんな人が集まってくる。「本当のマスはネットにあった」とまでは言い切れませんが、そんな気がするほどの手ごたえがあります。
――でも、投稿数に比べて質が下がったりしませんか。
それはそうです。でもダメなものは葉書投稿でもダメですからね。葉書の「切手を貼って郵便局に行く」という手間と比べれば、電子メールはすぐに出せる。だから、たしかに粗製濫造なところはあります。でも良いものはメールにもあるわけで、投稿の母数が増えれば、面白い投稿の絶対数も増えます。
――ネットでは、ルールを作るのも難しいと言われますが。
例えば、下ネタをどう扱うかという問題があります。これ、はっきりしたルールを決めようとしても、線引きなんてできませんよね。具体的にこの言葉はダメだと単語で縛っても意味はない。そんなことより、こちらがどういう投稿を選ぶのかを見せて、「このくらいの加減のものを選ぶんだな」と、その場の暗黙のルールを読者に分かってもらうのが一番なんです。雑誌では、その加減が伝わるのに時間がかかりますが、ネットはコンテンツを日々更新することで、むしろこの暗黙のルールがうまく作られていくんですよ。
僕は、ある種の楽しい競技場をつくっているんですね。管理でがんじがらめではないけれど、誰が草むしりをするのか、暴漢が入ってきたら誰が追い出すのか、役割、ルールは決めておく。空き地ではないし、ドーム球場のような大きな場でもない。町内グラウンドのような感じですね。ルールの必要性は「萬流」や「ビックリハウス」をやっていたころから経験していたことですが、まったく管理のないところは、やっぱり面白くならないんですよ。
――今回刊行の二冊は、糸井さんの事務所から自主出版で刊行されていた本ですが、単行本の刊行から一年ちょっとで文庫化という異例の早さになりました。
十年前の一年と、今の一年は長さが違うと思います。だから、もちろん本の種類にはよりますが、文庫化の通例といわれる三年がたつまでだらだら売りつづけても仕方がない場合も多いと僕は見ているんですよ。言わばこの二冊は「早く嫁にやった方がいい娘」だと考えたわけです。新潮文庫さんに新しい衣装を着せて貰って、嫁ぎ先から仕送りをしてくれるといいな、と期待しています。
単行本は、ほぼ日へ注文をくれた書店さんだけへの直販だったので、この二冊の存在を知らない人も多いと思います。文庫版がよりたくさんの人に楽しんで笑って読んで貰えたら嬉しいですね。

(いとい・しげさと コピーライター)

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