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薬指の標本

小川洋子/著

572円(税込)

発売日:1997/12/24

  • 文庫
  • 電子書籍あり

この靴をはいたまま、彼に封じ込められていたいんです。──恋愛の痛みと恍惚を描く二編。

楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡……。人々が思い出の品々を持ち込む〔標本室〕で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは……。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。

  • 映画化
    薬指の標本(2006年9月公開)

書誌情報

読み仮名 クスリユビノヒョウホン
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-121521-1
C-CODE 0193
整理番号 お-45-1
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 572円
電子書籍 価格 407円
電子書籍 配信開始日 2008/05/01

著者プロフィール

小川洋子

オガワ・ヨウコ

1962(昭和37)年、岡山県生れ。小説家。早稲田大学第一文学部卒。1991(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。『博士の愛した数式』(読売文学賞、本屋大賞)、『薬指の標本』『いつも彼らはどこかに』『生きるとは、自分の物語をつくること』(河合隼雄との対話)はじめ多くの小説・エッセイがあり、海外にも愛読者を持つ。芥川賞選考委員、河合隼雄物語賞選考委員など。

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