第一回 こころと脳の不思議
ユングは人間の何を見ようとしたか
学生時代の箱庭体験
安易に「言語化」することの怖さ
夢の意味を自分で考えてみる
心の盲点が夢に現れる
「気づき」の感覚を忘れた科学
「関係性」とは心のつながり
「愛は盲目」は脳科学的に正しい
「中心統合」の欧米、「中空均衡」の日本
「三年に一人、本物が出ればいい」
無用な決まりごとが多すぎる
「診断を下す」ことが患者を苦しめる
「私」とは「関係の総和」
変化という「可能性」に注目する
脳科学では心の一部分しか見えない
近代科学が排除してきたもの
ひとつの事例は普遍に通ずる
話を聞くだけで疲れてしまう人
人は極限で同じ心の動きをする
第二回 箱庭と夢と無意識
箱庭のなかの「生」と「死」
「わからない」ことを大事にする
ニワトリが牛耳る不思議な世界
箱庭をして帰って行ったゴリラ
世界全体を見ている「誰か」
そのアイテムを選ばせる「無意識」
東洋人の箱庭には自然が多い
無意識をつかみ出すとっかかり
「シンクロ」はどうして起こるか
非因果的連関をおもしろがる
因果のしがらみを解きほぐす
箱庭で体験するシンクロニシティ
世の中を縦糸と横糸で見てみる
関係性でのみ成り立つ確実性
科学主義との果てしない戦い
箱庭をしているときの脳活動
科学と「人生」との乖離
身の上話に夢中になる運転手
「運命の人」も文脈のせい?
第三回 「魂」を救う対話
脳治療の倫理的課題
脳科学に限界はあるか
夢のなかで「意味」がつながるとき
自己矛盾を解決するための装置
言語に依存しすぎの現代人
相手の苦しみを正面から受け止める
「中心をはずさずに」
相づちの達人
相手の「魂」だけを見つめる
治療が必要かどうかの見きわめ
「偶然」というものを大事にする
何年も経って意味がわかる夢
全体に、平等に注意力を向ける
数学から心理学の世界へ
脳科学の「科学的真実」への疑問
現代人の不安の根本原因
「関係性」を扱う科学は生まれるか
答えを与えるより、悩みを共有する
「わかった気になる」落とし穴
解説 河合俊雄