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親を奴隷扱いする息子、薬と性具に狂う娘……。親の何が子の心を潰してしまったのか。

子供の死を祈る親たち

押川剛/著

724円(税込)

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発売日:2017/03/01

読み仮名 コドモノシヲイノルオヤタチ
装幀 AGE FOTOSTOCK/カバー写真、アフロ/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-126762-3
C-CODE 0195
整理番号 お-89-2
ジャンル 社会学、ノンフィクション
定価 724円

親子間の溝はますます深くなっている。自室に籠もり、自殺すると脅して親を操るようになった息子。中学時代、母親の不用意な一言から人生を狂わせ、やがて覚醒剤から抜け出せなくなった娘。刃物を振り回し、毎月30万も浪費するひきこもりを作ったのは、親の強烈な学歴信仰だった……。数々の実例からどのような子育てが子供の心を潰すのかを徹底的に探る。現代日本の抱える病巣を抉る一冊。

著者プロフィール

押川剛 オシカワ・タケシ

1968(昭和43)年、福岡県生れ。専修大学中退。1992(平成4)年、トキワ警備(現・トキワ精神保健事務所)を創業。1996年より精神障害者移送サービスに業務を集中。強制拘束を否定し、対話と説得によって患者を医療につなげるスタイルを確立。これまでに移送した患者は1000人を超え、2002年以降は、自立・更生支援にも携わっている。またジャーナリストとしてもTVの報道番組や論壇誌等で活躍中。『「子供を殺してください」という親たち』『子供部屋に入れない親たち』『なんで隠すの?』『「愛」というとるが』『心配はいらない、必ず生きる道はある』等著書多数。

押川剛公式ブログ (外部リンク)

目次

はじめに
第一章 ドキュメント
ケース1 自宅籠城
孤絶する家族/増加する「強迫性障害」/「死」の恐怖/ネグレクトのループ/親との決別
ケース2 「いい子」の仮面の犯罪者
「いい子」のホステス/クスリに溺れる日々/ゴミ部屋の中の血痕/シャブ&セックス/「いい子」という仮面/薬物依存からの脱却/幸せの前借り
ケース3 奴隷化する親たち(1)
二次元の住人/逆転する親子関係/家庭内ヤクザ/無視が最大の防御/「なんとなく」の人生/自立まで
ケース4 奴隷化する親たち(2)
浪人という名のひきこもり/たてこもる子供たち/ゴミの中の真実/親になりたくない親/危険な移送/母親教と父親のトリック
ケース5 死んでほしいきょうだい(1)
火種/きょうだいが負債に/家族の修羅場/放火/お金が第一/「死んでくれたら……」
ケース6 死んでほしいきょうだい(2)
異臭を放つ家/空白の多い人生年表/子供の死を祈る親/座敷牢に住む家族
第二章 事件化する家族
事件化する家族の激増/家族の殺し合いが許される国/危機的状況とは何か/たてこもるひきこもり
第三章 なぜ家族は壊れるのか
総強迫性社会/自分を過大視する子供たち/自信と劣等感のアンバランス/等身大の自分を受け入れる/内面の暴走族/行き着くところは「お金」でしかない
第四章 これからの家族
家庭の中にある不安を取り除く/お金に価値をおいた子育ては失敗する/お金では買えないものを与える/タテとヨコのつながり……ローカル力を味方にする/風通しのよい家庭をつくる/「オール3」でヨシとする/親と子の断絶/ファミリーヒストリーを理解する
第五章 患者の二極化がはじまった
脱施設化・地域移行/病識のない患者に「意思」を問う不親切/患者の二極化がはじまった/暴力行為は事件化に/アメリカにおける「脱施設化」の真実/「社会的入院」から「社会的制裁」へ/精神疾患をもつ親への支援
第六章 現場からの提言
相模原障害者施設殺傷事件はなぜ起きたか/すべては警察に振られている/第三者によるスペシャリスト集団を/地域移行の責任を、我々一般市民がどう負うか
あとがき
参考文献

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