オドキメドキ
男どき女どき


向田邦子

人は毎日小さな感銘に助けられて生きている。最後の小説とエッセイを所収、人生の〈大切な瞬間〉を綴った作品集。

何事も成功する時を男時、めぐり合わせの悪い時を女時という――。何者かによって台所にバケツごと置かれた一匹の鮒が、やがて男と女の過去を浮かび上がらせる「鮒」、毎日通勤の途中にチラリと目が合う、果物屋の陰気な親父との奇妙な交流を描く「ビリケン」など、平凡な人生の中にある一瞬の生の光芒を描き出した著者最後の小説四篇に、珠玉のエッセイを加えた、ラスト・メッセージ集。

発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-129404-9
C-CODE : 0193
整理番号 : む-3-4
発売日 : 1985/05/28


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向田邦子
ムコウダ・クニコ

(1929-1981)1929(昭和4)年、東京生れ。実践女子専門学校(現実践女子大学)卒。人気TV番組「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など数多くの脚本を執筆する。1980年『思い出トランプ』に収録の「花の名前」他2作で直木賞受賞。著書に『父の詫び状』『男どき女どき』など。1981年8月22日、台湾旅行中、飛行機事故で死去。

 鮒
 ビリケン
 三角波
 嘘つき卵
II
 再会
 鉛筆
III
 若々しい女について
 独りを慎しむ
 ゆでたまご
 草津の犬
 花束
 わたしと職業
IV
 反芻旅行
 故郷もどき
 日本の女
 アンデルセン
 サーカス
 笑いと嗤い
 伯爵のお気に入り
 花底蛇
 壊れたと壊したは違う
 無口な手紙
 甘くはない友情・愛情
 黄色い服
 美醜
解説・挿画 風間 完

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