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本当は知らない“幸せさがし”の原典。1911年ノーベル文学賞受賞。

青い鳥

メーテルリンク/著 、堀口大學/訳

497円(税込)

本の仕様

発売日:1960/03/20

読み仮名 アオイトリ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 ひらいたかこ/カバーイラスト、磯田和一/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-201301-4
C-CODE 0197
整理番号 メ-3-1
ジャンル 戯曲・シナリオ
定価 497円

クリスマスイヴ、貧しい木こりの子チルチルとミチルの部屋に醜い年寄の妖女が訪れた。「これからわたしの欲しい青い鳥を探しに行ってもらうよ」ダイヤモンドのついた魔法の帽子をもらった二人は、光や犬や猫やパンや砂糖や火や水たちとにぎやかで不思議な旅に出る。〈思い出の国〉〈幸福の花園〉〈未来の王国〉――本当の青い鳥は一体どこに? 世界中の人々に親しまれた不滅の夢幻童話劇。

どういう本?

タイトロジー
(タイトルを読む)
妖  女「この家には歌を歌う草か、青い鳥はいないかね?」
    (中略)
妖  女「(中略)お前たちには、これからわたしの欲しい青い鳥を、さがしに行ってもらわなけりゃいけないよ。」
    (中略)
妖  女「(中略)わたしの小さい娘がひどくわずらっていて、その娘のためなんだよ。」
チルチル「その娘さん、どうしたの?」
妖  女「さあ、よくわからないがね。きっと幸福になりたいんだろうよ。」(本書25~26ページ)


かあさんチル「そうそう、娘さんいかがですか?」
隣のおばさん「まあまあというところですよ。(中略)けさもまたあれをほしがりましてねえ。クリスマスプレゼントにってね。あの子のたった一つの望みらしいんですが……。」
かあさんチル「ええ、わかりますわ。チルチルの持ってるあの鳥でしょう? ねえチルチル、お前あのお気の毒な娘さんにどうしてあれをあげようとしないの?」
    (中略)
チルチル「(中略)やあ、ほら、あの鳥青いよ。だけどぼくのキジバトだ。でも、でかける前よりずっと青くなってるよ。なんだ、これがぼくたちさんざんさがし回ってた青い鳥なんだ。ぼくたち随分遠くまで行ったけど、青い鳥ここにいたんだな。(中略)まだ本当に青くはないけれど、いまにきっと青くなりますよ。さあ、早くこれを娘さんに持って行ってあげてください。」(本書229~231ページ)


 万人のあこがれる幸福は、遠いところをさがしても無駄、むしろそれはてんでの日常生活の中にこそさがすべきだというのがこの芝居の教訓になっているわけです。夢さながらの美しい舞台で、詩のようになだらかで詩のように意味深い言葉で作者はこれを語っています。(あとがき・堀口大學 本書238ページ)
一行に出会う 人が一番幸福なのは、笑ってるときじゃないのよ。(本書170ページ)

著者プロフィール

メーテルリンク Maeterlinck,Maurice

(1862-1949)詩人・劇作家。ベルギーのガンに生れる。法律を学ぶが、のち文学に転じてパリに在住した。象徴派の影響下に詩『温室』(1889)を発表、同年、戯曲『マレーヌ姫』を書いて象徴劇の第一人者となる。子供を主人公とした夢幻童話劇『青い鳥』(1908)は、世界中に知られている。

堀口大學 ホリグチ・ダイガク

(1892-1981)東京・本郷生れ。詩人、仏文学者。慶応義塾大学を中退し、10数年間外国で暮す。『月光とピエロ』に始まる創作詩作や、訳詩集『月下の一群』等の名翻訳により、昭和の詩壇、文壇に多大な影響を与えた。1979年文化勲章受章。

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