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遠い声 遠い部屋

トルーマン・カポーティ/著 、河野一郎/訳

693円(税込)

発売日:1971/08/03

  • 文庫

父親を探してアメリカ南部の小さな町を訪れたジョエルを主人公に、近づきつつある大人の世界を予感して怯えるひとりの少年の、屈折した心理と移ろいやすい感情を見事に捉えた半自伝的な処女長編。戦後アメリカ文学界に彗星のごとく登場したカポーティにより、新鮮な言語感覚と幻想に満ちた文体で構成されたこの小説は、発表当時から大きな波紋を呼び起した記念碑的作品である。

  • 映画化
    トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2020年11月公開)

書誌情報

読み仮名 トオイコエトオイヘヤ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 336ページ
ISBN 978-4-10-209502-7
C-CODE 0197
整理番号 カ-3-2
ジャンル 文芸作品、評論・文学研究
定価 693円

著者プロフィール

(1924-1984)1924年ニューオーリンズ生まれ。19歳のときに執筆した「ミリアム」でO・ヘンリー賞を受賞。1948年『遠い声、遠い部屋』を刊行し、「早熟の天才」と絶賛を浴びる。著書に『夜の樹』『草の竪琴』『ティファニーで朝食を』『冷血』『叶えられた祈り』など。晩年はアルコールと薬物中毒に苦しみ、1984年に死去。

河野一郎

コウノ・イチロウ

1930年、大阪府生れ。英文学者、比較文学者、翻訳家。東京外国語大学、フェリス女学院大学名誉教授。専門は現代イギリス文学。カポーティ『遠い声 遠い部屋』、E・ブロンテ『嵐が丘』、『ロレンス短篇集』、『対訳英米童謡集』など多くの訳書がある。

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