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頑張らない。くよくよしない。我儘でいい。「老い」と仲良くなる人生哲学。

仏教に学ぶ老い方・死に方

ひろさちや/著

1,296円(税込)

本の仕様

発売日:2004/11/18

読み仮名 ブッキョウニマナブオイカタシニカタ
シリーズ名 新潮選書
発行形態 書籍
判型 四六判変型
頁数 220ページ
ISBN 978-4-10-603542-5
C-CODE 0314
ジャンル 宗教、社会学、福祉
定価 1,296円

日本人はなぜ老いを恐れるのか? それは、よく働き、世の役に立つことが人の価値と思い込んでいるから。誰もが避けられない老いと死を古来、人々はどうとらえてきたのか検証し、現代人がいかに向き合うべきかを解き明かす。仏教の叡智が教える、ほんとうに豊かで幸せになるための「老いと死の哲学」。

著者プロフィール

ひろさちや ヒロ・サチヤ

1936(昭和11)年、大阪府生れ。東京大学文学部印度哲学科卒業、同大学院博士課程修了。気象大学校教授として長年にわたり哲学を講じる。旺盛な執筆・講演活動で仏教哲学の啓蒙家として知られる。『ひろさちやの般若心経88講』『仏教とキリスト教』『仏教と儒教』『キリスト教とイスラム教』『宗教練習問題』『愛の研究』『「狂い」のすすめ』『無責任のすすめ』『「無関心」のすすめ』など著書多数。

目次

プロローグ 老いるという大事な「仕事」
第一章 仏教に学ぶ「老いの哲学」
日本人はなぜ老いを恐がるのか
「老・病・死」の万人性
仏教は「四苦八苦」と教えている
(1)苦諦 
(2)集諦 
(3)滅諦 
(4)道諦
すべては「空」という仏教の哲学
「老い」はいいことでも悪いことでもない
家族が崩壊して、老いは社会問題になった

第二章 老いと闘う一神教徒、老いを憎む日本人
楽園から追放されたアダムとイヴ
働く権利か? 怠ける権利か?
乾燥の砂漠と湿潤のモンスーン地帯
自然と闘うのが一神教の生き方
若さと健康といのちは「驕り」である
縄文時代は採取経済
自然を手なずけようとする弥生人の末裔
名医の治療を拒んだ漢の劉邦

第三章 「人生の意味」という束縛
馬・牛・犬・猿から寿命を巻き上げた人間
「命長ければ辱多し」
たった一行の「人間の歴史」
世の中に「束縛」されている人間
人生は無意味、人は生まれてきたついでに生きる
世間は虚であり、仮である
商品化された人間は「奴隷」になる
金に頭を下げても、金持ちには頭を下げない
禅僧たちの教え
ゼロは無限大

第四章 「夜逃げ」のすすめ
世に捨てられるのではなく、世を捨てるのだ
老人の智恵に助けられたインドの国王
老人が老人であることを恥じている日本社会
もう一つの物差しを持てば「自由」になれる
老人にすすめる三つの無関心
(1)世間に対する無関心
(2)道徳に対する無関心
(3)他人に対する無関心

第五章 老人の存在意義
「おばあさん」のいる動物はヒトとゴンドウクジラだけ
古代インド人が考えた「人生の四つの時期」
義務教育の本質は兵士教育
祖父母が孫に宗教教育をする
義務教育における宗教教育には反対!
人生を一本の樹木に譬えると……
豊かな社会がもたらす四つの矛盾
(1)平等社会
(2)物余り社会
(3)少子社会
(4)長寿社会

第六章 仏教に学ぶ「あの世」の智恵
精神世界と物資世界の二つの原理
「神の国が近づいた」
神の国の到来はいつか?
老いと闘って生きる生き方は日本人には無理
仏教の教えは「分別するな!」
なんだっていいものはなんだっていい
老人にはほとけの物差しを学ぶ義務がある
死んだ子を生き返らせる薬
父母は「この世」の言葉、祖父母は「あの世」の言葉
「あの世」の智恵を学ぶべし
第七章 老いを楽しく生きるには
1 出世間人間になろう
2 ほとけの子になろう
3 自分自身と仲良くしよう
4 他人をそのまま肯定しよう
5 生き甲斐なんて要らない
6 明日の心配はしないでおこう
7 過去のことはくよくよ考えない
8 アマチュア精神に立脚しよう
9 進歩はなくていい
10 がんばらない・がんばらない

あとがき

担当編集者のひとこと

仏教に学ぶ老い方・死に方

頑張らない。あるがまま。
──どう老いたらいいかわからなくなった日本人のための、のびやかな人生と老いのレッスン。

「日本人はなぜこんなに老いを恐れるのでしょうか?」ひろさんにそう訊かれて、返答に詰まりました。だって病気や貧困や孤独など、老後をとりまく状況は恐くて当たり前。けれどそれは、よく働き、世の役に立つことだけが人間の価値だと思い込んでいるから、と、彼は説きます。私たちが「世間のものさし」しか持っていないからだと。 誰も避けられない「老い」と「死」。この永遠の課題に古来、人々はどう取り組んで来たのか? “闘う対象”ととらえる一神教、対して、“自らの中に内在”し、それとの共存が生そのものとする仏教の教え。また、吉田兼好が「長生きはみっともない、四十路くらいで死にたいね」などと書きながら七十歳まで生きた話、サルトルの、「老いは他者による侵入」論、などなど。聖書、マニ法典、仏典にはじまり東西の寓話・文学、歴史、社会の例を渉猟しつつ、老いとは何か、死とは何か、すなわちいかに生きるかをめぐって、現代人の立場から解き明かします。
 生涯現役、プロ意識、人生の意味を探すetc.……。いっけん有意義な価値観こそが、実は私たちを追い詰めている。がんばるな。くよくよするな。あるがままでいい。──仏教の深い叡智が、「老いと死」と仲良くなる方法を、私たちに教えてくれます。

2016/04/27

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