まえがき 重松清
対話のまえに 重松清はなぜ『滝山コミューン一九七四』に嫉妬したのか
〈みんな〉対〈私〉の物語/学校という空間が持つ同調圧力/ふるさとをお金で買ったニュータウン/「角栄の時代」は均質化の時代だった/「民主主義イコール多数決」ではないはず/柊の壁をぶっ壊す
対話I 東京の団地っ子と「非・東京」の社宅の子
交通がハイカラだった名古屋/「人車分離」とマイカーの問題/「バスで通う」ということ/「定期券」という制度が隠蔽するもの/列島改造で盛り上がった山陰の街/「東久留米音頭」は郷土意識を高めたか/山陽新幹線とSL「やまぐち号」/万博とテトラパックと学習雑誌/ひばりが丘団地と、西武の黄金時代/多摩ニュータウンは「団地の進化形」だった/コンクリートは善か悪か/団地はおじいちゃん、おばあちゃんのいない街/西武の弱点と、東急のイメージ戦略/東京が膨張したのは戦後のこと
対話II 団地の西武、一戸建ての東急
団地には誰が住んでいたのか/最初は賃貸から始まった/日本の団地はなぜソ連型なのか/永住志向の団地もあった/西武線と早大生/ロードサイドか線路サイドか/「中央線愛」は存在するか/「鉄ちゃん」をひた隠した大学時代/「丘」のつく街/水を恐れるDNA
対話III 左翼と団地妻
社会主義の影響は?/団地と米軍基地/西武線と「赤旗まつり」/団地妻はなぜ浮気をするのか/自治会ができる団地、できない団地/団地は社会主義、ニュータウンは資本主義/多摩ニュータウンはなぜ劣化したか/流行に背を向けて発展した多摩田園都市/団地の夫婦はどこでセックスをしたのか/共産党もいれば、創価学会もいる/団地にはSFがよく似合う/見たくない、聞きたくない、入られたくない/滝山団地の幸せな年老い方
対話IV 団地と西武が甦る時
延命する団地と崩壊する団地/団地は「共同住宅」か/「団地の闘争」をどう伝えるか/自治会はいつできたのか/共同性が否定される時/多摩ニュータウンを甦らせる方法/孤独死をどうやって見つけるか/常盤平団地の外国人/団地のピークはいつだったのか/住まいの将来を見通せない国/人が歩ける街には活気がある/共同浴場のある団地っていいな/団地は風景をシェアできる/これからは西武線が盛り返す
あとがき 原武史
年表・団地の時代