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内田樹氏が第六回小林秀雄賞を受賞! いま注目の論客がテレビでもおなじみの精神科医と語り合った「目からウロコの親子論」。

14歳の子を持つ親たちへ

内田樹/著、名越康文/著

734円(税込)

本の仕様

発売日:2005/04/20

読み仮名 ジュウヨンサイノコヲモツオヤタチヘ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 204ページ
ISBN 978-4-10-610112-0
C-CODE 0237
整理番号 112
ジャンル 教育学、妊娠・出産・子育て
定価 734円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2011/10/28

いったいこの時代に子を持つというのはどういうことなのか。「子どもたちの暴走」にどう対処すればいいのか……。思春期の子どもたちと日々向き合う精神科医と、「成熟」や「学び」について考えつづける仏文学者が徹底的に語り合う。役割としての母性、「子どもよりも病気な」親たち、「ためらう」ことの大切さ、脳と身体の関係など、意外な角度から親子の問題を洗いなおす。少しだけ元気の出る子育て論。

著者プロフィール

内田樹 ウチダ・タツル

1950(昭和25)年、東京生れ。神戸女学院大学名誉教授。武道家、多田塾甲南合気会師範。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。主著に『ためらいの倫理学』『レヴィナスと愛の現象学』『ぼくの住まい論』『日本の身体』『街場の戦争論』ほか多数。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞受賞、著作活動全般に対して伊丹十三賞受賞。神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」主宰。

名越康文 ナコシ・ヤスフミ

1960年奈良県生まれ。精神科医。思春期精神医療に携わる一方、漫画やテレビの分野でも活躍。著書に『キャラッ8』(幻冬舎)など。

目次

まえがき──内田樹
1章 道徳という「フィクション」を作り直そう
子どもを産まない本当の理由
危機を論じることの難しさ
佐世保事件の衝撃
男の子は産みたくない
極限まで我慢する日本人
ほんとは危ない人、養老孟司
人間的葛藤がないが故の親殺し
2章 病気なのは親の方?
失われた公共性の感覚
親の方が病気だ!
「むかつく」しか言えない
ディベートは最悪の教育法
親世代のコミュニケーションの問題
「節度」と「察する」こと
「期待しない」ことの大切さ
恋愛依存
3章 二極化する文化資本
「利口組」「バカ組」の二極化
知性とは情緒である
「オバサンの真実」、明かします!
思春期よりも大事な前思春期
4章 「自分」は一つではない
「転向」と「揺らぎ」
小津映画は「おでん」
「トラウマ」と言うなかれ
脳と身体
身体よりも脳の方が攻撃的
六割わかればオッケー!
大阪と都市感覚
身体感覚を損なうダイエット
5章 教養とは「何を知らないか」を知ること
精神疾患と学級崩壊
集団が同質化している
「教養」を求めなくなった
6章 義務教育は十三歳までに?
十四歳は自分の身体に違和感を持つ年頃
若者の表情が乏しい
ストック・フレーズ
おちんちんに毛が生えるまで?
7章 エンタテインメントという「大いなる希望」
ええじゃないか
忠臣蔵とクリスマス・キャロル
祝祭は重要だ
8章 親は役割である
親の心構え
母性は幻想。だからこそのトレーニング
一番大事なのは「ルーティン」
あとがき――名越康文

担当編集者のひとこと

本当に怖いのは子どもか親か

 内田樹さんと話をしているときです。「母親になるのが怖いと感じている妙齢の女性が多い」、その逆に、「子どもを産んではみたけれど、母性が足らないと悩んでいる人もいる」という話題になりました。そして、「子どもがなにをしでかすのかわからなくて怖い」という親の存在にも話が及びました。子どもが「悪く」なっているのか、親が「怖がり」すぎているのか、はたまた社会に問題があるのか? 専門のフランス文学や武道の知識を存分に駆使しながら、社会問題を独特の視点で切っていく内田さん。武術家の甲野善紀さんを通じて内田さんと懇意にしているという思春期専門の精神科医、名越康文さん。このふたりの意外とも思える組み合わせは絶妙でした。読者の皆さんはこのふたりの独特な掛け合いの不思議な間合いに、まずは驚かれることでしょう。
「子ども」とはなんなのかを考えていくと、そもそも「親である」ということがなんなのか、必ずそこに行き着きます。本書で語られる、名越さんの思春期児童の臨床例の話には、驚きを通り越して戦慄さえ感じます。「親である」ことに悩むのはなぜか、なぜ「親になる」ことがこれほど忌避される社会になっているのか。その究極の親子の群像がそこにはあるからです。
 ふたりの結論は、「サプリを毎日飲めばいい」といったダイエットの方法のような簡単なものではありません。そんなに簡単なものだったら、新書にもならなかったことでしょう。ただ、最後の章に行き着くまでの過程において、読み手の意識を変化させる本であることは確かです。「親子ってどうすりゃいいの?」と思っている読み手の頭の中を、ふたりが整理整頓してくれるのです。こんがらがった糸をほぐし明快にしてくれる――まるで、そう、マッサージ。
 本書を読んだ人は、姿勢を正して子どもに対していけることでしょう。もちろん、すぐに答えはでないかもしれません。ですが、その覚悟の「姿勢」こそがこの本の希望なのです。

2005年4月刊より

2005/04/20

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