ジュウヨンサイノコヲモツオヤタチヘ
14歳の子を持つ親たちへ


内田樹 名越康文

内田樹氏が第六回小林秀雄賞を受賞! いま注目の論客がテレビでもおなじみの精神科医と語り合った「目からウロコの親子論」。

いったいこの時代に子を持つというのはどういうことなのか。「子どもたちの暴走」にどう対処すればいいのか……。思春期の子どもたちと日々向き合う精神科医と、「成熟」や「学び」について考えつづける仏文学者が徹底的に語り合う。役割としての母性、「子どもよりも病気な」親たち、「ためらう」ことの大切さ、脳と身体の関係など、意外な角度から親子の問題を洗いなおす。少しだけ元気の出る子育て論。

発行形態 : 新潮新書
判型 : 新潮新書
頁数 : 204ページ
ISBN : 978-4-10-610112-0
C-CODE : 0237
整理番号 : 112
ジャンル : 実用書
家庭生活
発売日 : 2005/04/20

編集者のことば
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内田樹
ウチダ・タツル

1950(昭和25)年、東京都生まれ。東京大学文学部卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部総合文化学科を2011年3月に退官。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。主著に『ためらいの倫理学』、『レヴィナスと愛の現象学』、『他者と死者』、『街場の教育論』、『映画の構造分析』、『武道的思考』他。『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞2010、著作活動全般に対して第3回伊丹十三賞を受賞。神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。



名越康文
ナコシ・ヤスフミ

1960年奈良県生まれ。精神科医。思春期精神医療に携わる一方、漫画やテレビの分野でも活躍。著書に『キャラッ8』(幻冬舎)など。

まえがき──内田樹
1章 道徳という「フィクション」を作り直そう
子どもを産まない本当の理由
危機を論じることの難しさ
佐世保事件の衝撃
男の子は産みたくない
極限まで我慢する日本人
ほんとは危ない人、養老孟司
人間的葛藤がないが故の親殺し
2章 病気なのは親の方?
失われた公共性の感覚
親の方が病気だ!
「むかつく」しか言えない
ディベートは最悪の教育法
親世代のコミュニケーションの問題
「節度」と「察する」こと
「期待しない」ことの大切さ
恋愛依存
3章 二極化する文化資本
「利口組」「バカ組」の二極化
知性とは情緒である
「オバサンの真実」、明かします!
思春期よりも大事な前思春期
4章 「自分」は一つではない
「転向」と「揺らぎ」
小津映画は「おでん」
「トラウマ」と言うなかれ
脳と身体
身体よりも脳の方が攻撃的
六割わかればオッケー!
大阪と都市感覚
身体感覚を損なうダイエット
5章 教養とは「何を知らないか」を知ること
精神疾患と学級崩壊
集団が同質化している
「教養」を求めなくなった
6章 義務教育は十三歳までに?
十四歳は自分の身体に違和感を持つ年頃
若者の表情が乏しい
ストック・フレーズ
おちんちんに毛が生えるまで?
7章 エンタテインメントという「大いなる希望」
ええじゃないか
忠臣蔵とクリスマス・キャロル
祝祭は重要だ
8章 親は役割である
親の心構え
母性は幻想。だからこそのトレーニング
一番大事なのは「ルーティン」
あとがき――名越康文



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