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ひと声で万民ひれ伏す葵の御威光。外国人も驚いた。公方さまの権威向上大作戦。

徳川将軍家の演出力

安藤優一郎/著

734円(税込)

本の仕様

発売日:2007/01/17

読み仮名 トクガワショウグンケノエンシュツリョク
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 206ページ
ISBN 978-4-10-610198-4
C-CODE 0221
整理番号 198
ジャンル 日本史
定価 734円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2012/02/24

封建時代の圧政の象徴から暴れん坊まで、徳川将軍は様々イメージされてきたが、江戸時代の人々にとって、実際はどのような存在だったのか。大名は拝謁儀礼、御成、鷹狩り、拝領と献上などのチャンスを使って、将軍との親密さをアピールするとともに家格の向上を図り、町人は町入能で将軍に「成田屋」と声をかけ、「ありがたく」も「勿体ない」存在として誇った。御威光の巧みな演出法にみる葵のブランド戦略。

著者プロフィール

安藤優一郎 アンドウ・ユウイチロウ

1965(昭和40)年千葉県生まれ。歴史家。日本近世政治史・経済史専攻。文学博士(早稲田大学)。NHK文化センターなどで生涯学習講座の講師を勤める。最近は武士の生活文化の諸相について研究を進めている。著書に『観光都市 江戸の誕生』『江戸の養生所』など。

目次

まえがき
第一章 シュリーマン、将軍を発見
一 徳川家茂、江戸城を進発
強運の四泊五日 / 木立から覗かれた大君 / 色黒で端正な騎馬姿 / 幕府の錦絵戦略
二 軍事演習の大パレード
熱気と興奮に包まれた御成 / 何万億兆の拝見人 / 初めて見上げた将軍様
三 将軍の勿体なさ
誰のおかげで江戸安穏 / 幕府の本当の思惑 / 断りきれない御用金 / 見えざる力
第二章 御威光の演出
一 外国人仰天の城内儀礼
魔法の言葉「しー」 / 尊顔拝せぬ将軍拝謁 / 大名の意地を巧みに利用
二 御成道はトッピンシャン
目張り・窓蓋 / 煙止め / サインは白扇 / 神聖さの醸成法 / せめて土下座したい
三 ブランド管理の徹底
監視と厳罰のメディア戦略 / 今の皇室、昔の将軍 / 葵の御紋は使用禁止
第三章 大名屋敷への御成
一 壮麗な御成御殿
固めの盃 / 誰のための三四郎池 / お国自慢の饗応膳 / 御成門の建設ラッシュ / 政治から遊興への変化 / 御成から生まれた町名
二 御成の舞台裏
見所満載の戸山荘 / 名古屋からの御宝でアピール / 庭園整備もひと苦労
三 御庭拝見
将軍の来た庭が見たい / 雰囲気満点、囲炉裏の食卓 / 殿のお酌に臣感涙 / 勤番侍酒井伴四郎のやけ酒
第四章 御鷹様と江戸の武家社会
一 鷹狩りのシステム
将軍のリフレッシュ / 鷹の訓練 / 仕込みも大変な鶴御成 / 「上意! 上意!」と鷹激励
二 獲物の下賜で威光が浸透
拝領鳥による格付け / 塩漬けヒバリで経費節減 / 大得意で振舞の共食
三 御鷹様にはかなわない
御鷹の御座所は一羽二畳 / 鷹の威を借り意趣返し / 逃げた鷹は触るな / 将軍のショッピング / 植木屋の商魂
第五章 将軍の求心力
一 献上品の活用
無理をしてでも献上合戦 / 太刀の代わりにリサイクル木刀 / お国自慢はやめられない / 保たれた家格 / 一番乗りの名誉 / 献上湯
二 江戸城内のイベント
江戸っ子の特権、町入能 / 町人たちのコスプレ / 抱え力士の代理戦争 / 上覧相撲で箔がつく
第六章 寺院の帰依争奪戦
一 将軍の厄除け大師
徳川ブランドで知名度アップ / 御成の後に特別開帳 / 身代り話でさらに繁盛 / そして初詣の定番に
二 金を呼び込む将軍家霊廟
将軍の死と穏便触 / 霊廟門前の賑わい / 燈籠の奉納献上
あとがき

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