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体罰は善なり。少年犯罪、ニート、いじめ……「無気味な若者」の増殖を止めよ。

本能の力

戸塚宏/著

734円(税込)

本の仕様

発売日:2007/04/16

読み仮名 ホンノウノチカラ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 191ページ
ISBN 978-4-10-610212-7
C-CODE 0237
整理番号 212
ジャンル 教育学
定価 734円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2012/04/27

生気のない顔つきの子供がなぜ増えたのか。無気味な少年犯罪が連続するのはなぜなのか。現代日本の歪みは、すべて「本能の力」を軽視したことのツケである。「不快感が子供を育てる」「体罰は進歩のためにある」「非行と不良は別物」「“正しいいじめ”には意義がある」「脳幹を鍛えよ」等。建前論を排し、安易な復古主義にも与せず説く。徹底的に経験に基づいて作り上げた戸塚理論の精髄がここにある。

著者プロフィール

戸塚宏 トツカ・ヒロシ

1940(昭和15)年生まれ。戸塚ヨットスクール校長。名古屋大学工学部卒。1975年、沖縄海洋博記念「サンフランシスコ―沖縄単独横断ヨットレース」優勝。1976年、愛知県美浜町に戸塚ヨットスクールを開校。これまでに600人以上の情緒障害児を更生させる。

目次

はじめに
1 「体罰」は善である
体罰とは何か/質の高い不快感が必要/体罰の実態/「軍隊式」は間違い/訓練の実態/体罰をやめてから/「監禁」の必要性
2 父親が家庭を支配する
三歳までは包むように/成長と進歩/非行少女の目つき/口では通用しない/ボスは親/父の力/子供に決定権を渡さない/小遣い二百万円の中学生/父は斧である/家族という群れ
3 「いじめ」の意義
進歩のためのいじめ/恥をかく能力/いじめは行動を対象に/本能に反した現代のいじめ/悪いいじめが横行する理由/私はいじめられたかった/本能のトレーニング/寄宿舎制度のすすめ/部活動の衰退/「楽」の状態
4 力は正義である
「力の否定」の弊害/腕力だけではない/弱者を守る/学級崩壊への対処
5 進歩の鍵は恐怖が握る
萎縮と反発/感情のメカニズム/怒りはエネルギー/社会よりもお前が悪い
6 「合理主義」の欺瞞
合理主義は非科学的/経験の重要性/精神の三要素/ジェットコースターに乗る理由/ソフトウェアとハードウェア/ハードの整備が急務
7 本能が善である
本能悪玉論の間違い/孟子の教え/戦争は理性が起こす/先天的本能と後天的本能/危険な優等生/登校拒否の早大生/種族保存と愛国心/男の論理と女の論理/フェミニズムの間違い
8 「脳幹論」の基本
情緒障害は脳の問題/痛覚の無い子供/物を作る喜び/空腹を知らない子供たち
9 非行と不良は別物である
不良は更生する/泣く非行少年/ヤンキー先生の勘違い/怖いもの知らずと怖さ知らず/トラウマ論の愚かさ
10 「安詳恭敬」を知る
大切な四文字/安定した意志/「怒り」を集中させる/己を知り目標を持つ
おわりに

担当編集者のひとこと

怖い人ではありません

『本能の力』の著者、戸塚宏氏は戸塚ヨットスクールの校長です。戸塚ヨットスクールについて語る際には、「あの」という言葉がその前に付くことが多い気がします。
 その「あの戸塚ヨットスクールの戸塚校長」ということなので、どうも怖い人だというイメージをお持ちの方が多いようです。
 確かに校長は海で鍛えた体の持ち主ですから、60歳をとうに過ぎた現在でも相当に頑健そうに見えます。拳もゴツいです。 しかし、実際にお目にかかると誰もがその紳士的かつ論理的な話し方に驚かれるのではないでしょうか。しかも博覧強記です。「いじめ問題」のような最近の話題についてお尋ねすると、話はいつの間にか『論語』『中庸』へと飛び、ダーウィンが出てきてフロイトが顔を出し、システム工学の話になり……という具合です。
「それでもすぐに怒り出したりするのでは」と疑う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
 あるとき「電車の中で走り回るようなしつけのなっていない子供はムカつきませんか」とお尋ねしたところ、こんな答えが返ってきました。
「子供はそのくらい元気なほうがええやないですか」
 担当者のほうが狭量さを恥じた次第です。
『本能の力』は、戸塚氏の膨大な知識と豊富な経験が非常に論理的に書かれている本です。「子供は殴って鍛えろ」式の乱暴な話は一切ありません。

2007/04/24

蘊蓄倉庫

絶叫マシンが流行る理由

 ジェットコースターに代表される「絶叫マシン」はなぜ人気があるのでしょうか。冷静に考えれば、お金を払って怖い思いをするなんて変な話です。戸塚宏氏は、その理由について、人間の本能には恐怖を求める性質が組み込まれているからだ、と説明します。ではなぜ、恐怖を本能的に求めるのか。そのメカニズムは一言ではいえないので『本能の力』をお読みください。必ず納得されるはずです。

掲載:2007年4月25日

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