ホンノウノチカラ
本能の力


戸塚宏

体罰は善なり。少年犯罪、ニート、いじめ……「無気味な若者」の増殖を止めよ。

生気のない顔つきの子供がなぜ増えたのか。無気味な少年犯罪が連続するのはなぜなのか。現代日本の歪みは、すべて「本能の力」を軽視したことのツケである。「不快感が子供を育てる」「体罰は進歩のためにある」「非行と不良は別物」「“正しいいじめ”には意義がある」「脳幹を鍛えよ」等。建前論を排し、安易な復古主義にも与せず説く。徹底的に経験に基づいて作り上げた戸塚理論の精髄がここにある。

発行形態 : 新潮新書
判型 : 新潮新書
頁数 : 191ページ
ISBN : 978-4-10-610212-7
C-CODE : 0237
整理番号 : 212
発売日 : 2007/04/16

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戸塚宏
トツカ・ヒロシ

1940(昭和15)年生まれ。戸塚ヨットスクール校長。名古屋大学工学部卒。1975年、沖縄海洋博記念「サンフランシスコ―沖縄単独横断ヨットレース」優勝。1976年、愛知県美浜町に戸塚ヨットスクールを開校。これまでに600人以上の情緒障害児を更生させる。

はじめに
1 「体罰」は善である
体罰とは何か/質の高い不快感が必要/体罰の実態/「軍隊式」は間違い/訓練の実態/体罰をやめてから/「監禁」の必要性
2 父親が家庭を支配する
三歳までは包むように/成長と進歩/非行少女の目つき/口では通用しない/ボスは親/父の力/子供に決定権を渡さない/小遣い二百万円の中学生/父は斧である/家族という群れ
3 「いじめ」の意義
進歩のためのいじめ/恥をかく能力/いじめは行動を対象に/本能に反した現代のいじめ/悪いいじめが横行する理由/私はいじめられたかった/本能のトレーニング/寄宿舎制度のすすめ/部活動の衰退/「楽」の状態
4 力は正義である
「力の否定」の弊害/腕力だけではない/弱者を守る/学級崩壊への対処
5 進歩の鍵は恐怖が握る
萎縮と反発/感情のメカニズム/怒りはエネルギー/社会よりもお前が悪い
6 「合理主義」の欺瞞
合理主義は非科学的/経験の重要性/精神の三要素/ジェットコースターに乗る理由/ソフトウェアとハードウェア/ハードの整備が急務
7 本能が善である
本能悪玉論の間違い/孟子の教え/戦争は理性が起こす/先天的本能と後天的本能/危険な優等生/登校拒否の早大生/種族保存と愛国心/男の論理と女の論理/フェミニズムの間違い
8 「脳幹論」の基本
情緒障害は脳の問題/痛覚の無い子供/物を作る喜び/空腹を知らない子供たち
9 非行と不良は別物である
不良は更生する/泣く非行少年/ヤンキー先生の勘違い/怖いもの知らずと怖さ知らず/トラウマ論の愚かさ
10 「安詳恭敬」を知る
大切な四文字/安定した意志/「怒り」を集中させる/己を知り目標を持つ
おわりに


絶叫マシンが流行る理由

 ジェットコースターに代表される「絶叫マシン」はなぜ人気があるのでしょうか。冷静に考えれば、お金を払って怖い思いをするなんて変な話です。戸塚宏氏は、その理由について、人間の本能には恐怖を求める性質が組み込まれているからだ、と説明します。ではなぜ、恐怖を本能的に求めるのか。そのメカニズムは一言ではいえないので『本能の力』をお読みください。必ず納得されるはずです。

掲載:2007年4月25日
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