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ネットはなぜ炎上するのか? 議論を因数分解→アタマがスッキリ!

議論のルールブック

岩田宗之/著

734円(税込)

本の仕様

発売日:2007/10/17

読み仮名 ギロンノルールブック
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書
判型 新潮新書
頁数 206ページ
ISBN 978-4-10-610236-3
C-CODE 0236
整理番号 236
ジャンル ビジネス実用、事典・年鑑・本・ことば
定価 734円

建設的な話し合いのはずがいつの間にか揚げ足取りの応酬に。楽しい雑談のはずがひょんなことから不毛な中傷合戦に。ネット上の「炎上」は、議論のルールを身につけていないことから起こる人災である。議論の種類、匿名性の問題、インチキ理論や感情論への対処法、発言者の心得等、議論を知的に分解し、共有すべきルールを考える。頭をすっきり整理させて議論に臨むための格好の道しるべとなるルールブック。

著者プロフィール

岩田宗之 イワタ・ムネユキ

1971(昭和46)年岐阜県生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程退学。デンソーに入社後、2001年独立。フリーエンジニアとして、ソフトウェア開発や技術系図書の執筆に従事。著書に『組込みソフトウェア開発はなぜうまくいかないのか』など。

目次

まえがき
Ⅰ 議論の破壊者たち
1 感情論に振り回されない
感情論とは何か/言葉は伝わらなくて当たり前/感情論を避けるための原則
2 インチキ理論を振り回す人たち
インチキ理論にはパターンがある/インチキ理論のパターン/科学絶対主義の問題/インチキ理論への対処法
3 冷笑主義者にご用心
冷笑主義にもパターンがある/冷笑主義者のパターン/現代のソフィストに注意/冷笑主義者への対処法
4 匿名という問題
匿名の種類/不特定多数を相手にするということ/相手が特定できないということ/匿名だとなぜ言葉が汚くなるのか/「教えて君」の問題/相手との距離の取り方/ブログ炎上のメカニズム/匿名問題の背後にあるもの
II そもそも議論とは何か
1 議論の定義
なぜ議論は炎上するのか/議論とは「話を聞くこと」である/議論で得られるものは「違う視点」である/議論の形態/議論に勝ち負けはない
2 客観性とは何か
「客観的」とはどういうことか/正しいことと納得できること/「やってみなければ分からない」わけではない/結果より過程/「仮説と検証」の意味/議論とは反証探しの繰り返し/オッカムの剃刀/検証の代償とは/「公理」とは何か/客観性の意味
3 正しさの相対性
「正しさ問題」を考える/「正しさ」に関する問い/答えのタイプ/メタ議論/正しい答えとは
4 意見とは何か
主観的な事実認識の意味/主観的な意見とは/主観的な正しさ/自分の意見には自信を持つべき/相手の立場に立つ/主観の普遍性について/評価と価値観/主観的な議論の結論/意見を主張する意義
III 発言者の心得
1 発言の自由とは何か
議論の場では何でも言える/自由とは何か/「発言の責任」とは何か/議論の「ルール」とは何か/「無視」は悪いことか
2 謝罪とは何か
謝罪要求に意味はあるか/謝罪教唆は許されるか/発言の削除とは何か/自由と自己批判
あとがき

担当編集者のひとこと

脳が整理される一冊です

 企画の成立にはいろいろなケースがあります。こちらからの依頼もあれば売り込みもあります。
『議論のルールブック』は、編集者やマンガ原作者として知られる竹熊健太郎さんが「すごく面白い文章をネットに書いている人がいますよ」と教えてくださったのがきっかけでスタートした本でした。 読んでみると確かに面白い。大人なら誰でも日常的に行っている「議論」というものについて、ひとつひとつ「今さら?」ということまできちんと考えて、理詰めで記述しています。読みづらくはないけれども、流し読みもできない。不思議な味わいのある文章でした。
 早速ご連絡をとり、執筆をお願いしました。すでに発表したものでは、活字の本に向いていない部分もあったので、結局、かなりの部分を書き下ろしていただいて出来たのがこの本です。竹熊さんには感謝申し上げます。
 さて、依頼後にわかったことは著者の岩田さんがコンピュータのプログラミングをしているということでした。なるほど、プログラミングだったら飛ばし読みしてはまずいだろうな、と妙に納得させられたものです。
「今さら議論のルールなんて知ってどうするのか。知りたいのは議論の必勝法だ」という人もいるかもしれません。しかし、この本を読んでいくとどれだけ自分がルールを理解しないままに「議論」に参加していたか思い知らされます。岩田さんがいうところの「手を使ってはいけないことを知らずにサッカーに参加するような状態」だったことがよくわかります。
 しかも面白いことに、ルールがわかってくると、会議など議論の場で感じていたストレスが減っていったのです。これまで意識していなかったけれども、脳内に抱えていた議論絡みのモヤモヤが、整理されたからです。
 ルールがわかってくると、著者のいう「議論には勝ち負けがない」ということもわかってきます。つまり「必勝法」など学んでも仕方がないのです。
 脳の中に優秀なソフトがインストールされて、ヴァージョンアップが完了した。そんな感じがしています。

2007/10/25

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