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なぜこれほど京都の庭に惹かれるのか――。

庭と日本人

上田篤/著

734円(税込)

本の仕様

発売日:2008/01/17

読み仮名 ニワトニホンジン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 206ページ
ISBN 978-4-10-610246-2
C-CODE 0221
整理番号 246
ジャンル ガーデニング
定価 734円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2012/03/30

縄文のストーンサークルも浄土庭園も、はたまた枯山水も京町家の坪庭も、日本の庭にはすべて魂(タマ)すなわちオーラがある。現代日本人をも魅了してやまない数々の名庭もまた、西洋の庭園とは異なり、ただ美しく快適なだけではない。それらは時代ごとの理想を体現し、日本人の精神の歴史をもの語る――。桂離宮や御所をはじめ、有名無名とりまぜた京都の庭めぐりを通じて読み解く「庭の日本文化論」。

著者プロフィール

上田篤 ウエダ・アツシ

1930(昭和5)年、大阪に生まれ大陸に育つ。建築学者、評論家、西郷義塾主宰。京都大学工学部卒。元建設省技官、元大阪大学教授。著書に『五重塔はなぜ倒れないか』『庭と日本人』『西郷隆盛 ラストサムライ』『小国大輝論』等。建築設計作品に「七〇年万国博お祭り広場」他。

目次

はじめに
「仏さまより庭が好き?」/ニワとソノはちがう/ヨロコブものとシビレルもの/理想の世界は時代によってかわる/「文化的遺伝子」のダイナミックな発現/夕日がさすと「金の山」があらわれる/タマイズムの庭の歴史
一 ストーンサークル――太陽をのぞむ
清涼殿はなぜ東をむくか/世界の人々も太陽をおがんだ/鏡餅をたべて生命力をつける/縄文人は太陽のタマをうけた/沖縄のマキョに縄文世界をみる/ウタキで神をおがみアソビナーで神とあそぶ/御蔭祭で人々は乱舞する/ストーンサークルは情報センター/「太陽の庭」
二 白砂――アマツカミをまつる
日向神社になぜ白砂か/伊勢神宮の魅力/神域に玉砂利がしかれる/神武東征と熊野本宮大社/海からの進入者は川中を根拠地にする/「川中聖地」/白砂はユニワ/「アマツカミの庭」
三 神泉――神々とあそぶ
大覚寺の大沢池でなぜ舟遊びか/日本の庭園には水が欠かせない/海辺生活への回帰/曲水の宴/寝殿づくりの南池は神泉だった/もろもろの神さまがはいってきた/神泉は君臣の宴遊世界/「神々の庭」
四 宝池――極楽浄土をつくる
勧修寺の氷室池になぜハスの花か/奈良の寺には庭がない/ハスの花のうえに仏がすわる/水面に阿弥陀さまがうかぶ/宝池は極楽浄土/「浄土の庭」
五 枯山水――仏をおがむ
東海庵の庭はなぜ白砂か/中国の庭園と枯山水/禅宗と枯山水/サルとツルをおがむ/白露地は仏道修行の場/「仏の庭」
六 露地――月をみる
一休寺の虎丘庵になぜ蹲か/茶事は仏事である/肉体の薬から精神の薬ヘ/「茶禅一味」/蹲は「鏡の月」灯籠は「夜の太陽」/「もう一人の自分」をみつける/露地は虚空への道行/「月の庭」
七 借景垣――野をいだく
円通寺の庭になぜ生垣か/築山泉水庭より雑木雑草庭/「中自然」に回帰する/曹洞宗は大自然を庭とする/垣は庭の内外をむすぶ輪/「野の庭」
八 回遊路――名所をあるく
桂離宮になぜ天橋立か/桂は月の名所だった/松琴亭は囲いである/桂離宮は月をみるための建築/月の矢が雲を射る/回遊路は封土の巡検路だった/「名所の庭」
九 前栽――祖霊をまねく
京町家の紫織庵はなぜ間口がひろいか/草木は神をよびよせる招代/「神招の庭」から「快楽の庭」へ/庭はハレの出入口/前栽は仏の通り道だった/「祖霊の庭」
むすび
京都の庭は「ハスの花」か/気合のはいった庭は一目でわかる/新しい突破口をかんがえよう/バルコニーが庭になる/庭が日本のすまいを変革する
あとがき

蘊蓄倉庫

「御城桂修金銀苔龍」

 この呪文のような漢字の羅列は、著者による「京の有名八庭」の語呂あわせ。ごじょう・けいしゅう・きんぎん・たいりゅう、と読みます。
 それぞれの指すところは、「御城」が仙洞御所の南北庭と二条城の二の丸庭園、「桂修」が桂離宮と修学院離宮の庭、「金銀」が金閣寺と銀閣寺の庭、「苔龍」が苔寺(西芳寺)と龍安寺の庭です。
 本書にはこれ以外にも、有名無名をとりまぜて、京都の名庭がたくさん登場します。好みは分かれるところですが、そもそも私たちはなぜ庭というものに心惹かれるのでしょうか。その答えは本書をご参照ください。
掲載:2008年1月25日

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