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原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史―


有馬哲夫


指令:讀賣新聞社主ノ正力ト協力シ、親米世論ヲ形成セヨ。CIA文書が語る「対日情報戦」の全貌!

一九五四年の第五福竜丸事件以降、日本では「反米」「反原子力」気運が高まっていく。そんな中、衆院議員に当選した正力松太郎・讀賣新聞社主とCIAは、原子力に好意的な親米世論を形成するための「工作」を開始する。原潜、讀賣新聞、日本テレビ、保守大合同、そしてディズニー。正力とCIAの協力関係から始まった、巨大メディア、政界、産業界を巡る連鎖とは――。機密文書が明らかにした衝撃の事実。

発行形態 : 新潮新書
判型 : 新潮新書
頁数 : 255ページ
ISBN : 978-4-10-610249-3
C-CODE : 0221
整理番号 : 249
ジャンル : 歴史
日本史
発売日 : 2008/02/18

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有馬哲夫
アリマ・テツオ

1953(昭和28)年生まれ。早稲田大学社会科学部・大学院社会科学研究科教授(メディア論)。早稲田大学第一文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。1993年ミズーリ大学客員教授。著書に『原発・正力・CIA』『大本営参謀は戦後何と戦ったのか』など。

プロローグ 連鎖反応
第一章 なぜ正力が原子力だったのか
メディア王と原子力発電/正力マイクロ構想/政界進出を決心させたもの/テレビ人脈と原子力
第二章 政治カードとしての原子力
アトムズ・フォー・ピース/アメリカの狙い、日本の思惑/軍産複合体/流れを変えた第五福竜丸事件/正力は原子力カードを握った
第三章 正力とCIAの同床異夢
寿司屋での会談/親米世論の形成/却下された正力の計画/讀賣の大キャンペーン/柴田の狙いは/保守大合同工作
第四章 博覧会で世論を変えよ
再び正力マイクロ構想/幻に終った訪米/CIAの協力体制/博覧会で世論を転換
第五章 動力炉で総理の椅子を引き寄せろ
アメリカから見た保守合同/死に物狂いの正力、突き放すCIA/科学プロパガンダ映画『わが友原子力』
第六章 ついに対決した正力とCIA
総理の椅子に肉薄/東海村の選定/原子力朝貢外交/ついにCIAと決別/訪英視察団で衝動買いを止めろ/ソ連から動力炉を入手していいのか/大野派買収計画/閣外に去る
第七章 政界の孤児、テレビに帰る
石橋政権は短命に/政界の孤児となる/ジェット戦闘機とディズニー/とどめを刺したイギリスの免責条項/東京ディズニーランドへの道
第八章 ニュー・メディアとCIA
足長おじさんを誰にするのか/衛星放送の父になり損なう
エピローグ 連鎖の果てに
あとがき

本書のソース 年表


ディズニーランドと原子力潜水艦

 1959年、アメリカのディズニーランドに「潜水艦の旅」というアトラクションがオープンしました。そこに登場する潜水艦の名前はノーチラス、トライトン、シーウルフ等々、すべて実在の原子力潜水艦のものばかりでした。その理由はスポンサーが原潜を作ったメーカーとアメリカ海軍だったからです。夢の国にも色んな事情があるのです。
掲載:2008年02月25日
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