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「法律は絶対ではない。ただの道具なのだ」最高報酬3億5000万ドル! 「勝つための技術」を全公開。

手ごわい頭脳―アメリカン弁護士の思考法―

コリン P.A. ジョーンズ/著

734円(税込)

本の仕様

発売日:2008/10/17

読み仮名 テゴワイズノウアメリカンベンゴシノシコウホウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 207ページ
ISBN 978-4-10-610286-8
C-CODE 0232
整理番号 286
ジャンル 法律
定価 734円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2012/03/30

絶対不利な状況でも諦めない。白を黒と言いくるめ、絶妙の切り返しで逆転する。大企業から莫大な賠償金を勝ち取り、国家相手にも一歩も引かない。訴訟先進国アメリカで活動する弁護士たちは、「手ごわい頭脳」をいかにして手に入れているのか。イシュー・スポッティング、ファクト・ファインディング、アナロジー等々、彼らの思考法とリーガル・マインドを、現役アメリカン・ローヤーが解説する。

著者プロフィール

コリン P.A. ジョーンズ Jones,Colin P.A.

1965年、米国コロラド州生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業。東北大学大学院法学研究科博士前期課程、デューク大学ロースクール修了。弁護士(ニューヨーク州等)、同志社大学法科大学院教授。著書に『手ごわい頭脳―アメリカン弁護士の思考法―』など。

目次

まえがき
第1章 法律を知らなくても弁護士はできる
日本とは比較にならない「弁護士」の数/不思議な法教育
第2章 ルールを見つけよ
判例法は法律を「見つける」作業/事実が法律を作っていく/「バッテリー」の概念/ロースクールで求められるもの/前例を攻撃する本能/変化が強み/判例にはランクがある
第3章 陪審員だけは敵に回すな
陪審の役割/刑事裁判と陪審/陪審制度と裁判員制度は別物/法を「無視」してもよい陪審/「合理的な疑い」が排除されるまで/司法取引の意義/民事も陪審裁判になる場合/「コーヒーが熱すぎた」裁判の裏/裁判官は「試合」の審判/弁護士は学者でも科学者でもない
第4章 解釈という名のテクニック
勝つための技術/「イシュー・スポッティング」という本能/言葉の定義こそ法のカギ?/Be動詞の定義を求めたクリントン大統領/定義に数十億ドルかかった保険裁判/誰でも使える「定義技」/アナロジーとは/女性の中絶を受ける権利と同性愛者の結婚/破産法ではロバ=車?/動物と製造物責任の関係/平気で主張できる「法律が間違っている」/何のための法?/場所を変えて、相手を変えて勝負
第5章 政府を信頼するな
「公権力」が人権を主張する矛盾/政府を信頼できない理由/でっちあげられる冤罪/情報がカギとなる/再考・陪審制度の意味/訴訟を通じての社会秩序と民主主義/市民が「法務長官」になる時/シェークスピアの「助言」の真意とは?
第6章 倫理と報酬の狭間で
三億五〇〇〇万ドルの報酬/時給ベースのからくり/レバレッジ/トム・クルーズの倫理/相反する義務/細かい倫理規定がある理由/義務が相反するとき
終章 法律は森である
バッテリーの結論/法律理論の限界/法律は何のためにあるか
あとがき

担当編集者のひとこと

なぜ彼らは手ごわいのか

 小説やドラマ、映画に出てくるアメリカの弁護士には、やたらとカッコいい人がいます。まあ演じているのがアル・パチーノやトム・クルーズのようにルックスがいい人だから、というのもあるのでしょうが、絶対困難な状況でも諦めなかったり、国家や大企業相手に一歩も引かなかったり、というその姿勢もカッコよく見える理由でしょう。
 ところが、現役のアメリカン・ローヤーである著者は、「日本の弁護士みたいにアメリカの弁護士は法律を暗記していない。その点については、日本の弁護士がカッコよく見えることもあります」と言います。実際、著者はニューヨーク州で10年以上弁護士をやっていたけれども、州の法律を諳んじることなんか出来ないそうです。
 それではなぜ、アル・パチーノやトム・クルーズはカッコよくいられるのでしょうか。彼らは「法律の条文」の暗記はしていなくても、「法律の使い方」が身に着いているからです。
 言語にたとえれば、アメリカの弁護士は「単語の丸暗記」はしていないけれども「辞書の使い方」を知っているということです。それもかなり効率の良い使い方を身に着けているから、むしろ丸暗記の人よりも強いようです。
 アメリカのロー・スクールでは徹底的に弁護士として役に立つ思考法を教えこむのだそうです。なるほど、だから彼らはあんな状況でも諦めないほどタフなのか、というのがよくわかります。
 この本、『手ごわい頭脳』を読めば、その基本的なところは身に着くようになるはずです。編集を担当した後、ルックスは向上しませんでしたが、自分の論理力、交渉力が多少向上した気がしています。

2008/10/24

蘊蓄倉庫

史上最高の報酬額

 アメリカの弁護士には日本人弁護士のように法律を丸暗記している人はまずいないそうです。その代わりに、ロースクールでは弁護士としての思考法を徹底的に叩き込まれます。その思考法により、ある弁護士が得た最高報酬金額は3億5000万ドル! 相手は巨大石油会社でした。『手ごわい頭脳―アメリカン弁護士の思考法―』には、大企業相手に一歩も引かない彼らの思考法、ノウハウが書かれています。
掲載:2008年10月25日

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