レイトカネスピリチュアルビジネスノコウゾウ
霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造―


櫻井義秀

信じる者は救われぬ。宗教と経済の関係から現代を読み解く意欲作。

信じる者は救われぬ。スピリチュアリティ(神霊・心霊)を騙れば簡単に金儲けはできる。ほんの少しだけ「不安」を煽り、安易な「癒し」を差し出せば判断能力は歪められ、人は喜んで搾取され続けるのだ。その危険性について現代人はあまりに無防備である。神世界、統一教会、テレビ霊能者から仏教、神道、キリスト教など既存の宗教まで、霊と金、宗教と経済の関係を対応させながら現代社会を鋭く読み解く意欲作。

発行形態 : 新潮新書
判型 : 新潮新書
頁数 : 255ページ
ISBN : 978-4-10-610315-5
C-CODE : 0214
整理番号 : 315
ジャンル : 哲学・心理学・宗教・歴史
宗教
発売日 : 2009/05/18

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櫻井義秀
サクライ・ヨシヒデ

1961(昭和36)年山形県生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程中退。文学博士。北海道大学大学院文学研究科教授。専攻は宗教社会学、タイ地域研究。著書に『「カルト」を問い直す』『カルトとスピリチュアリティ』『東北タイの開発僧』『よくわかる宗教社会学』(編著)など。

はじめに
第1章 取引するカミサマ
1 ヒーリング・サロンに関与する人々
2 神世界はどこから来たのか
3 ヒーリング販売会社
4 宗教としてのカウンセリング
第2章 統一教会と霊感商法
1 霊感商法は生きている
2 統一教会とは何か
3 奇妙な信仰生活
4 司法の判断は
第3章 宗教と金の関係
1 宗教と経済倫理
2 神社・寺院・教会の経営状況
3 日本宗教の近未来
第4章 癒しのバザール
1 スピリチュアルな大見本市「すぴこん」
2 スピリチュアルなお品書き
3 癒しの社会的機能
4 癒しに囚われる世代
5 出会いを待つ若い世代
第5章 スピリチュアリティ・ブームに潜む罠
1 セラピー社会とスピリチュアリティ・ブーム
2 認知・判断と感情
3 リスク認知を歪めるスピリチュアル・ビジネス
4 リスク脆弱者の問題
おわりに

主要参考文献


牧師さんは大変

 宮殿のような建物を次々建てる新興宗教を見ていると「宗教は儲かるのだなあ」と思ってしまいますが、既存の宗教に関わる方々からすれば、「バカを言うな」ということのようです。『霊と金』によると、国内の仏教、神道、キリスト教の中で、平均的に見た場合、もっとも収入が低いのは、キリスト教。2000年度の平均では、牧師さんの謝儀(給与のこと)は約330万円。大学の新卒者と大差ない金額なので、兼業を余儀なくされる方も多いそうです。
掲載:2009年05月25日
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