序章 なぜこんなアホな本を書いたか
第一章 人はなぜアホなことを言うのか
一 アホにかかる潜在的バイアス
二 強迫観念症的アホ発言
三 局面暴言アホの構造
四 甘えのアホ・メカニズム
五 アホの社会的・歴史的背景
六 真のアホによるアホ
七 お笑い番組から学ぶアホ
第二章 人はなぜアホなことをするのか
一 ただのアホな癖
二 フロイト的アホな失敗
三 フロイト的アホな間違い
四 アホな物忘れ
五 アホで病的な癖と行為
六 アホな怪我は焦点的自殺
七 アホな死にかた
第三章 人はなぜアホな喧嘩をするのか
一 喧嘩するアホの生い立ち
二 アホな喧嘩はアホが勝つ
三 アホな喧嘩のメカニズム
四 我慢の限界がアホの壁
五 両方ともアホになる喧嘩
第四章 人はなぜアホな計画を立てるか
一 親戚友人を仲間にするアホ
二 正反対の中をとるアホ
三 成功の夢に酔うアホ
四 よいところだけ数えあげるアホ
五 批判を悪意と受け取るアホ
六 自分の価値観にだけ頼るアホ
七 成功した事業を真似るアホ
八 専門外のことを計画するアホ
九 少い予算で格好だけつけるアホ
第五章 人はなぜアホな戦争をするのか
一 ナショナリズムはアホの壁
二 アホな戦争と女たち
三 アホな戦争をなくす方法
終章 アホの存在理由について
厄介なアホとバカ
アホとバカはどちらが表現としてキツイか、人によって答えは違います。地方による違いをまとめた名著(『全国アホ・バカ分布考』松本修著、新潮文庫)もあり、関東ではアホがバカよりきつく、関西ではその逆であるというのが通説となっていますが、もちろん、使われる状況や文脈、相手との関係性によって印象は様ざまに変化します。
どちらも日常的によく使われる言葉であるにも関わらず、字義の正確な解説は難しいようで、バカ(馬鹿)は「おろかなこと、あほう」とあり、アホ(阿呆)は「愚かであるさま、ばかなこと、あほ」(広辞苑から)と、やむをえないトートロジーの感があります。
ある意味では、それだけ人間に根ざした厄介な言葉ということなのでしょう。
掲載:2010年2月25日