オンナハオトコノユビヲミル
女は男の指を見る


竹内久美子

なぜその人を選ぶのか? 動物行動学で明かす〈色気・魅力・相性〉の正体――。

本書で明かす事実その1「初対面で、女は男の顔よりも指を見る」。その2「ハゲの男は病気に強い」。その3「自分と違う免疫の型の持ち主ほど、匂いがいい」。その4「ピルは女の勘を鈍らせる」。その5「浮気で得をするのは女である」……数々の実験や最新データをもとに動物行動学で読み解く、「色気」「魅力」「相性」の正体。「遺伝子の企み」がここまでだったとは! 次々常識が覆される高揚感あふれる一冊。

発行形態 : 新潮新書
判型 : 新潮新書
頁数 : 190ページ
ISBN : 978-4-10-610358-2
C-CODE : 0245
整理番号 : 358
ジャンル : サイエンス
サイエンス
発売日 : 2010/04/16

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竹内久美子
タケウチ・クミコ

1956(昭和31)年愛知県生まれ。京都大学理学部、同大学院博士課程を経て著述業に。専攻は動物行動学。著書に『ワニはいかにして愛を語り合うか』(共著)、『男と女の進化論』、『そんなバカな!』(講談社出版文化賞科学出版賞受賞)、『草食男子0.95の壁』など多数。

はじめに
第1章 人類最大の発明と繁殖の掟
わからなくなった排卵/いつも膨らんでいるおっぱい!/最大で独特のペニス/「サクション・ピストン」仮説/人間を裏切る動物たち/「種の保存」の失墜/類人猿が交尾を利用する/DNA鑑定と浮気/繁殖の掟
第2章 女は男の指を見ている――Hox遺伝子の話
利己的な遺伝子/産むメスと産まないメス/指こそ「できる」印/同じ責任者の「作品」/ふくらはぎの推測/薬指が語るもの/結婚指輪の警告
第3章 ハゲの発するメッセージ――テストステロンの話
ハゲ人生……案外いいかも?/胃ガン、結核に強い/最も男らしい職業/五〇代で思春期の二分の一に/男らしさのダークサイド/あれ、あの人が!?
第4章 「選ばれし者」を測ってみると――シンメトリーの話
体が左右対称な男/メラーのツバメ実験/尾羽の長さとダニの関係/フェロモンを頼る/声のいい男を探せ/不思議な三すくみ
第5章 いい匂いは信じられる――HLAの話
血液型は免疫の型/匂いとHLA/ソーンヒルのTシャツ実験/ピルで「鼻」が鈍る?
第6章 浮気をするほど美しい――浮気と精子競争の話
不審な別行動/浮気で得するのはオスかメスか?/彼氏のいる女、いない女/寝取られ率ナンバーワンの鳥/女が浮気を利用する/「精子戦争」勃発!/夜這いとルール/宗教と戒律は何のため?
第7章 日本人はあえて「幼い」――ネオテニーの話
二つのFと幼さ/縄文人と渡来人の事情/日本男児、ここにあり/他人種、他民族への複雑な感情/自分とは何者なのか?
あとがきにかえて




体臭と香水の関係

 女性は免疫の型が自分と離れている男性の体臭ほど、いい匂いと感じる――。スイス、ベルン大学の実験でこんなことが明らかになりました。詳しく言うと、免疫のシステムの中核を担っているHLA(ヒト白血球抗原)のバリエーションに差があればあるほど、いい匂いになるそうです。これは、女性が自分となるべく違う型の男性を選ぶことで、子の免疫のバリエーションを増やそうとしているから。とすると、男性が香水などをつけて「どこかで嗅いだ覚えのある匂い」になるのは、もったいないと言える場合もありそうです。
掲載:2010年4月23日
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