まえがき
第1章 ネットがなくては生きられない
「ラブプラス」/ゲームではなく、環境/交際は現実なのか?/ネットワークに触れる時間/インターネットの商用解禁/最初のアクセス回線/興奮と失望/ラスト・ワン・マイルの高速化/ADSLは「コロンブスの卵」/定額料金化/次のステージは生活への浸透/変調/セットトップボックスの挫折/携帯電話の優位性/進む「属人化」/現実と仮想の接点
第2章 キーボード、マウス、ディスプレイからの解放
現代に至る軛/出力装置の試み/曲げられるディスプレイ/霧のディスプレイ/HMDとは?/開放式眼鏡型ディスプレイ/現実と仮想が融合した世界/3D市場の活性化/嗅覚ディスプレイ/触覚ディスプレイ/音声による機器操作/脳波コントロールは実用化できるか?/すぐに体験できる仮想現実/Tech48とは?
第3章 環境化するコンピュータ、贅沢品になる移動
ガジェットは力を持たない/別のシナリオ/コンピュータは環境化するか?/身体が常時接続にさらされる/「移動」が変わる/激化する電子書籍戦争/恋愛や結婚は?/実現の可能性
第4章 ネットと権力
監視社会はあり得るのか?/安全と利便性の名の下に/監視を感じさせない監視網/大衆という監視網/ライフログ/連携・接続する情報/国民総背番号制
第5章 ネットの海の向こうへ
「コンピュータ」がなくなる/サービスの窓口としての携帯電話/クラウドと演算能力の普遍化/サービスは包まれるものに/携帯の次
あとがき
[ブックガイド]
「クラウド」を試してみました
本書にも登場する「クラウド・コンピューティング」についてですが、以前は何か難しい概念のように思い込んでいました。もはや多くの人が使っているグーグルの「Gmail」も、クラウドのひとつです。
ほかにもスケジュールやカレンダー機能もある「Yahoo!メール」や映像管理やオンラインのアルバムが作れる「Yahoo!フォト」もなかなか面白いです。
最近、注目されるクラウドのひとつ、「エバーノート」を試してみました……資料、写真、音源なども情報管理がたやすく、簡単に見やすい形で整理でき、かなり便利です。
http://www.evernote.com/about/intl/jp/
月40メガまでの情報なら無料で保存できます。外出先でも端末からメモ代わりに使い、あとで情報管理できるので、重宝しています。クラウドを頭で理解するより、実際使ってみると、そう難しくなく、すぐにその利便性を感じました。
なお、本書では、モバイル隆盛の次に到来する未来への証左として、多くの新アイテムが紹介されています。その一部を挙げてみます。
サングラス型のモバイル(開放式眼鏡型ディスプレイ)、ヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD、ゴーグル型ディスプレイ)、曲げられるディスプレイ(フレキシブル・ディスプレイ)、霧のディスプレイ(へリオディスプレイ:空間投影される)、嗅覚ディスプレイ(料理などの香りが漂う)、触覚ディスプレイ(ロボット・アーム型で研究中)、3D映像が撮影できるカメラ、セカイカメラ、脳波で動く電動車いす、現実的なフィギィアやラブドール……など。
どれも試してみたい思いに駆られますが……。こうした進化の先にいったい何が起きるのでしょうか?
掲載:2010年7月23日