まえがき
序
一 アメリカとの絆
慈善という名の正義/イスラエルの広報マン/華やかなる米国ユダヤ系社会/占領地に入り込む人とカネ/意外な応援団
二 強固な二国間関係
最強のスポンサー/初期・トルーマン~ジョンソン/東西冷戦期・ニクソン~ブッシュ/絶頂期・クリントンとブッシュJr.
三 イスラエル・ロビーとは何者か
少数精鋭の豪腕団体/伝説のロビイスト/組織拡大と右傾化/イスラエル政府をも批判/ホワイトハウス人事に圧力
四 かき消される疑問
誰が本当の味方なのか/カネは出しても口出すな/封殺される議論/オバマ政権とロビー/ラブコールを競い合う
五 エルサレムの今昔
三宗教の聖都/ふたつのエルサレム/大使館のない「首都」
六 ユダヤ人の国
厳しい戒律/建国の父ヘルツル/幻想のユートピア/国作りを目指して/ホロコーストを越えて/悲願の建国承認/生存をかけた戦闘
七 何も信じない、誰も頼らない
テロリストが首相になる国/核への執念/情報機関モサドの暗躍/北朝鮮の脅威/幻のミサイル空爆作戦/小さな軍事大国/顧客はアメリカ次第
八 変わりゆく国の姿
移民パワーと国民軍/ユダヤ人口の流出/ユダヤ人を探せ/アラブ系住民の苦悩/和平交渉とは何か/右派政権と和平/遠のく隣人の姿
終
関連年表
主要参考文献
計り知れない影響力を持つ、「少・小・短」の国
イスラエルの人口は750万人、日本で言えば埼玉県程度の規模に過ぎません。国土も四国なみの22000平方キロで、決して広大ではありません。また建国は20世紀も半ば1948年のことですから、その歴史はわずか62年です。
そのイスラエルが、超大国アメリカの政治経済に大きな影響を与え、敵対関係にある1億人のイスラム圏の中で生き抜いてきたのはなぜでしょうか。そこには、この国の背後にある、国民の数を大きく上回る全世界1300万人のユダヤ人ネットワークと、ローマ帝国に国を滅ぼされて以来、約2000年におよぶ苦難の蓄積が大きく関わっています。謎多き国のパワーの秘密については、本書をご一読ください。
掲載:2010年9月24日