イランハコレカラドウナルノカイスラムタイコクノシンジツ
イランはこれからどうなるのか―「イスラム大国」の真実―


春日孝之

《池上彰さん、推薦》「核開発を進める“不思議の国”イランの今が見えてくる!」「悪の枢軸」か、中東の覇者か――。現代イランの実像に迫る。

今、イランから目が離せない。核開発、開票不正疑惑、大統領の過激発言など、中東発のニュースを独占している。その非妥協的な態度ゆえに、国際社会から孤立しつつも、再建途上のイラクやアフガンを尻目に存在感は増すばかり。しかし、その実像はいまだ不透明なベールに包まれている。核開発の本当の理由、アラブへの近親憎悪、米国への秘めた想いなど、特派員としての取材経験をもとに「中東の大国」の本音に迫る。

発行形態 : 新潮新書
判型 : 新潮新書
頁数 : 239ページ
ISBN : 978-4-10-610384-1
C-CODE : 0225
整理番号 : 384
ジャンル : 政治
国際政治情勢
発売日 : 2010/09/17

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春日孝之
カスガ・タカユキ

1961(昭和36)年生まれ。毎日新聞外信部編集委員。ニューデリー、イスラマバード支局などを経て2009年10月までの四年間、テヘラン支局長。イラン報道がボーン・上田記念国際記者賞最終候補。著書に『アフガニスタンから世界を見る』(日本エッセイスト・クラブ賞最終候補)。

はじめに
第一章 現代イランの生活をのぞく
花咲くパーティー文化/ネクタイ姿は西洋かぶれの今昔/厳格な服装取り締まりの是非/チャドルとミニスカートのあいだ/「みだらな姿」を定義すれば/女性はサッカー観戦禁止/抗えない「文化侵略」/コネ社会で口コミ社会
第二章 「ペルシャの誇り」をひと皮むけば
映画『300』は政治宣伝か/イスラムか、ナショナリズムか/アレキサンダーは「侵略者」/「白人」のイラン人と「黒人」のアラブ人/ペルシャ語辞書に「反省」はなし/ドバイに激しく嫉妬する/ペルシャ湾か、アラビア湾か/イスラエルは敵か?/中東の知られざる三角関係
第三章 イランは本当に世界の脅威なのか?
シーア派=「イラン化したイスラム」/革命の輸出/たかがバーレーン/脅威論も民族の「肥やし」に/ヒズボラ支援の真相/自爆テロ部隊の虚実/イラクをにらむ/「大イラン」への野望/核エネルギーか、核兵器か/核開発の理由/不透明な政治システム/核武装への野望ありや?/「嘘は方便」はイランの常識/解決への秘策
第四章 嗚呼アメリカよ、もう一度……
テヘランのコカ・コーラ/実は、中東一の親米派?/アメリカ悪行博物館/大使館占拠人質事件/反米の原点/悲劇の主人公/アメリカともう一度やり直したい/「悪魔も態度を改めれば悪魔ではない」/屈折した愛情
第五章 イランが抱える爆弾
イスラム体制の「危険因子」/「次期最高指導者」失脚の真相/最大のタブー/イランのアラブ人/クルド人とスンニ派
おわりに


ドバイに憧れるイラン人

 イラン人にとってドバイは「解放区」であり、人気の観光地のひとつだそうです。そこでは、宗教的制約のためイラン国内ではままならない、飲酒や自由なファッションを当地で享受し、ビーチやディスコで遊ぶイラン人も多いとか。そのため、テヘラン―ドバイを結ぶエミレーツ航空は、有数のドル箱路線のようです。
掲載:2010年9月24日
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