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【全世界で累計3300万本!】学問と社会の間で「脳トレの川島教授」が考えたこと。

さらば脳ブーム

川島隆太/著

734円(税込)

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発売日:2010/11/17

読み仮名 サラバノウブーム
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 191ページ
ISBN 978-4-10-610396-4
C-CODE 0247
整理番号 396
ジャンル 心理学、科学読み物
定価 734円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2011/05/20

世界的に大ヒットしたゲームのアイコンとなったことで、「脳トレの川島教授」は一人歩きを始めた。日本の街中に顔があふれただけでなく、スペインの地下鉄のポスターや、イタリアのテレビCMにまで登場。そのうえ研究者たちからは「科学的じゃない」との批判が始まり、果ては税務調査までやってくる始末……。「基礎科学研究の社会還元」とは何か。「脳ブーム」の功罪とは。渦中にいた当事者が初めて沈黙を破った手記。

著者プロフィール

川島隆太 カワシマ・リュウタ

1959(昭和34)年、千葉県生れ。東北大学医学部卒業。同大学院医学系研究科修了(医学博士)。同大学加齢医学研究所教授。専門は脳機能イメージング学。著書に『脳を鍛える大人の音読ドリル』『脳を鍛える大人の計算ドリル』『脳を鍛える学習療法ドリル』『スマートな脳』などがある。

目次

はじめに
第一章 「うかつに野に下ることなかれ」
研究者の理想は「仙人」?/「仙人」が新聞コラムを書いていた!/ノーベル賞受賞者たちを間近に見つつ/税金を浪費しているという自覚/演歌は左脳でクラシックは右脳?/学会を発足させる/脳機能イメージング研究の特色/基礎科学研究と人間研究の間に横たわる深い谷/基礎科学研究者の「上から目線」
第二章 ファミコンするより公文しろ!
『別冊宝島』の取材を受ける/ファミコンの最中の脳を計測/予測と正反対の結果が……/公文からの訪問者/「認知科学の花形」ワーキングメモリー/結晶性知能と流動性知能/読み書き計算がワーキングメモリーのトレーニングに/企業に取り込まれてしまった弟弟子/「文理融合・産学連携・地下活動」の研究チーム/読み書き計算と脳活動の関係を調べる/発達障害児の能力も向上
第三章 学習療法を完成させる
認知症に焦点を合わせる/冷淡だった医療現場/無神経な学者を演じつつ/学習療法は高齢者虐待?/学習療法の信じられない効果/「詐欺師」が「教祖様」に/学習療法の完成/読み書き計算でハゲも解消?/同時に「誤解」も広まる/社会保障費の削減も可能になるが……/財務官僚に言われた哀しい一言
第四章 出すぎた杭でもやはり打たれる
『週刊朝日』の酷すぎる対応/学術世界のルールを逸脱した科学者たち/「社会」を知らない科学者の批判/嗚呼! 大学院時代の師匠までも……/健康な高齢者にも学習療法を/脳の健康教室/社会実装から基礎研究へのフィードバック/最初は公文に断られた『脳を鍛える大人のドリル』/自ら掘ってしまった二つの落とし穴/『大人のドリル』シリーズ、総計400万部に
第五章 ニンテンドーDS「脳トレ」狂想曲
任天堂の岩田社長が研究室を訪ねてくる/英国タブロイド紙へのコメントで大騒動/任天堂との産学連携を開始/「よく作り込んだソフト」では脳が働かない/脳トレ、大ブームに/一人歩きを始めた「川島教授」/脳トレの収入を受け取らない理由/脳トレ批判勃発/基礎研究として開発したつもりじゃないのに……/それでも、やり直しはできない/神経神話との境目/基礎科学研究者が社会と関わる難しさ/健康食品の信頼性に関する5段階のランク/学者が考えるほど、世間はバカじゃない/学者基準での検証にも着手
第六章 産学連携の難しさ
産学連携のルールを設定する/企業のニーズと基礎研究のマナーの妥協点/大阪ガスとの産学連携/包丁を使うと脳は活性化、ひき肉をこねていると沈静化/料理によって認知機能は向上する/森永製菓との産学連携/ホットケーキで親子関係改善/親子で料理する子は心の健康度が高い/ヤマハ発動機との産学連携/またバイクに乗るチャンスだ!/バイクに乗ると、脳にいい/念願のバイクを入手
第七章 さらば脳ブーム
脳科学は社会の役に立つか/脳研究「勝ち組」の理屈/基礎科学研究者よ、自信を持て!/「勝ち組」からの脳トレ再批判/研究成果の社会還元活動は必須か?/スマート・エイジングという新しい考え方/シニア層を「社会的資源」に/スマート・エイジングと朝食習慣/朝食の質がポイント/社会啓蒙における科学の役割/養老孟司氏と立花隆氏の功績/茂木健一郎氏の看板/『Nature』脳トレ批判論文の真相/さらば脳ブーム
おわりに

蘊蓄倉庫

ウィキペディアの間違い

 本書が刊行される以前、ウィキペディアの「川島隆太」の項目には、「バイク旅行が好きで『ライダー川島』と呼ばれていた」との記述がありました。本人によると、これは真っ赤なウソ。学生時代の知り合いの誰も、川島さんのことをそう呼んではいませんでした。ひとり歩きを始めた「川島教授」の虚像には、本人も関知しないところで作り上げられた部分もかなりあるようです。
 ちなみにバイク自体はお好きで、現在は1400ccの大型バイクを通勤に使っているとのことです。
掲載:2010年11月25日

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