ホーム > 書籍詳細:「お手本の国」のウソ

「お手本の国」のウソ

田口理穂 ほか/著

814円(税込)

発売日:2011/12/16

  • 新書
  • 電子書籍あり

フィンランドの教育法、フランスの少子化対策、アメリカの陪審制、イギリスの二大政党制。ホントに真似して大丈夫? 【現地からのリアル・レポート】

「フィンランドは世界一の教育大国」「フランスは少子化問題を乗り越えた」「ドイツは戦争責任にカタをつけた」……日本人が理想視する「お手本の国」には、知られざる別の顔があった。もてはやされる制度や手法がその副作用ゆえに「嫌われモノ」というのは序の口、実は存在していないなんてことも! 各国に長年暮らす日本人七人が打ち明ける、“隣の芝生”の本当の色とは。

目次
はじめに
「少子化対策」という蜃気楼――フランス
「立派な少子化対策があるから」「そもそも『愛とセックスの国』だから」
「婚外子差別がないから」……いまフランスで子どもが増えている本当の理由は?
“世界の教育大国”に「フィンランド・メソッド」はありません――フィンランド
ムーミンとオーロラしかない遠い国が、いつの間にか「憧れの国」に変わった。
子どもの学習到達度No.1、「住みやすさ」No.1が実現した北欧の国の事情とは。
「第三極」にふり回された二大政党制お家元――イギリス
二院制からマニフェスト、「影の内閣」まで生んだ議会が「中ぶらりん」状態に。
新参政党が加わった連立政権の実力は? 史上二度目の国民投票の中身とは?
私なら絶対に選ばない陪審裁判――アメリカ
日当1000円、「このうえなく不機嫌な12人」が他人の一大事を決めるのが陪審制。
もし法廷に立つときには服装と喋り方、そして元移民たちの「常識」にご用心。
自然保護大国の「破壊と絶滅」の過去――ニュージーランド
人間が絶滅の危機に追い込んだ鳥類の王国を取り戻す――。
「保護か、殺戮か分からない」、その手法とロジックとは。
「ヒトラー展」に27万人、ドイツ人と戦争責任――ドイツ
ナチスという負の遺産に、彼らはどう向き合ってきたのか。
賠償、教育、後の世代への指針――日本人が知らない「カタの付け方」とは。
財政破綻、それでも食べていける観光立国――ギリシャ
世界が驚いた「5人に1人が公務員」の影で、同じ数の人々が観光業に従事する。
歴史と文化遺産に恵まれた国なら、必要なのは3つの「観光しやすさ」だ。

書誌情報

読み仮名 オテホンノクニノウソ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-610448-0
C-CODE 0225
整理番号 448
ジャンル 社会学、ノンフィクション、地理・地域研究
定価 814円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/06/22

著者プロフィール

田口理穂 ほか

タグチ・リホ

ジャーナリスト。地方紙記者を経て、1996年よりドイツ在住。州立ハノーバー大学社会学修士号取得。著書に『ニッポンの評判』(共著)。ほか中島さおり(フランス)、靴家さちこ(フィンランド)、伊藤雅雄(イギリス)、伊万里穂子(アメリカ)、内田泉(ニュージーランド)、有馬めぐむ(ギリシャ)。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

田口理穂 ほか
登録
社会学
登録
地理・地域研究
登録

書籍の分類