序章 テレビ局をなくせ
第1章 どん底経営に喘ぐテレビ局
全局玉砕/「空中掴みどり」から「炭焼き小屋」へ/100年続く構造不況/「詳しくはWEBで」/ジリ貧の視聴率/視聴率は本当か/誰でも編成局長/視聴率を喰うBSとケーブルテレビ/頼みの綱の放送外収入/継子通販が救世主/通販はCMである
第2章 親分の新聞社も危ない
新聞社が作ったテレビ局/田中流の免許皆認/剛腕首相の系列化/取らない読まない新聞/共食い同士の助け合い
第3章 欧米はすでに死屍累々
欧米の新聞不況/電子新聞時代はやってくるか/一足早い欧米のテレビ不況/メディア同士の結婚/日本は離婚? 重婚?
第4章 いつまで「つまんない番組」は続くのか
視聴率が下がる理由/「納豆ダイエット」騒動の背景/ハリウッドがない日本/複次利用を問われる番組/地方局まかせのドキュメンタリー/「ながら」「瞬間」「飛ばし」
第5章 BSもワンセグも救世主になれない
BSシャワーが降ってくる/CSとケーブルテレビも/ホリエモンのフジテレビ乗っ取り/「融合」の前に“液状化”/番組を注文配送する「オンデマンド」/「テレビでゲーム」と「ゲーム機でテレビ」
第6章 権力とテレビとネットの新三角関係
東日本大震災下のメディア/「ウェブ2.0」の情報革命/ハリケーンのデマとピューリッツァー賞/世界的素人歌手と尖閣ビデオ/ウィキリークス、フェイスブック/大統領選も制するブロガー/映像情報の産地直送便/権力とテレビとネットの新三角関係
第7章 テレビの「公正」とは何か
「真相報道バンキシャ!」の真相/ご意見番BPOが活躍する時/従軍慰安婦番組への圧力/ヒットラーを生んだラジオ/為政者が走る法的規制/誤解しているテレビの「公正」
第8章 テレビ50年体制の崩壊
改正放送法とは何か/放送と通信を一体化する新法/「認定持ち株会社制度」とテレビ局の合併/強化された「マスメディア集中排除原則」/新聞とテレビの引き離しは反対
終章 再生のための「削減」プラン
タクシーなみに多すぎる地上局/「1社で20局」の持ち株会社を
あとがき
参考文献
風呂屋とテレビ局の関係
かつて「風呂屋と銀行とテレビ局の共通点は何か?」という謎かけがあったそうです。答えは「立派な建物を建てれば後から金がついてくる」というもの。風呂屋が儲かる、というから相当、昔の話なのでしょう。その後、風呂屋は衰退していき、銀行もかつてのような勢いはありません。テレビ局だけは免許事業ゆえに競争が少なく、儲かるビジネスだったのですが、それも近年の不況の影響で、各局が経営に苦しんでいます。
お金や手間がかかる番組が減って、安直な特番やグルメ番組が増えた根本の理由もそこにあります。
ではどうするか。『テレビ局削減論』では民放キー局の削減が起死回生の策となる、と説いています。テレビに限らず新聞、ネットなどメディアの全体像を掴む上でも格好の一冊です。
掲載:2011年12月22日