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そこには、いつも勁(つよ)さと優しさがあふれていた。経済小説の第一人者が贈る骨太のリーダー論。

男の貌―私の出会った経営者たち―

高杉良/著

734円(税込)

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発売日:2013/01/17

読み仮名 オトコノカオワタシノデアッタケイエイシャタチ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 184ページ
ISBN 978-4-10-610503-6
C-CODE 0234
整理番号 503
ジャンル ビジネス人物伝
定価 734円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2013/07/26

「勁さ」と「優しさ」を持つ者が、真のリーダーである──。なぜ日本ではリーダー不在がつづくのか? 本当に人材はいないのか? 長年にわたって数多くの経営者たちの姿を見つめてきた経済小説・企業小説の第一人者。その眼が捉えた本物のリーダーの姿とは。“財界鞍馬天狗”の異名をとった中山素平をはじめとして、昭和時代を担った男たちの素顔と実像を伝えながら、漂流する現代日本の病巣を撃つ入魂の全6章。

著者プロフィール

高杉良 タカスギ・リョウ

1939(昭和14)年、東京生れ。化学専門紙記者、編集長を経て、1975年「虚構の城」で作家デビュー。以来、経済界全般にわたって材を得て、綿密な取材に裏打ちされた問題作、話題作を次々に発表している。主な作品に『小説 日本興業銀行』『労働貴族』『広報室沈黙す』『燃ゆるとき』『王国の崩壊』『金融腐蝕列島』『不撓不屈』『乱気流』『挑戦 巨大外資』『反乱する管理職』『青年社長』『破戒者たち』『人事の嵐』『第四権力』『小説ヤマト運輸』『めぐみ園の夏』等がある。

目次

はじめに
リーダー不在と「つよさ」「やさしさ」の不在/人格からにじみ出るもの/勇気が湧いてくる話を
第一章 財界鞍馬天狗の素顔 ――中山素平(日本興業銀行・特別顧問)――
疾風勁草の人/鞍馬天狗との出会い/『小説 日本興業銀行』/秘密のノートに興奮/小説の完成/戦後とともに/いつも自分を検証/あれもソッペイさん/人物を見る眼/田中真紀子氏とのニアミス/NHKへの出演/反りの合わない人/「お腹切ったんだってねえ」/天狗の後継人事
第二章 長靴に作業着の慈顔 ――森 和夫(東洋水産・創業者)――
マルちゃんのような笑顔/帰国の機中で/「魚屋のおやじ」/ノモンハンの生き残り/社員を大切に/「俺の行くところが……」/後継者選び/退職金を自分で削減
第三章 博士号経営者の温顔 ――八谷泰造(日本触媒・創業者)――
若造時代の取材先/棋士・升田幸三のアドバイス/小説的「技巧」/財界四天王も楽しそうに/あくなき向上心/風呂場は直した/通産省の情報/組織にDNAを遺す
第四章 さまざまな出会い
「再建王」との邂逅/空白の一日/複雑な思い/最後まで会わなかったモデル/聞こえてきた心無い言葉/若き経営者の勘違い/経営者と政治
第五章 「悪」を描くとき
「悪」をヒーローには出来ない/「筆誅」と朝日新聞某会議/「労働貴族」からの攻撃/高杉良vs.日経新聞/サラ金の帝王の懐柔/惻隠の情と作家の自制
終章 リーダーの条件
最後に残るもの/資質はさまざまで良い/「シャイ」な経営者たち/自分自身が試金石/真価が問われる後継者選び/明日のリーダーは本当にいるのか/それでも人材はいる
おわりに

担当編集者のひとこと

小説のモデルと作家の闘い

 小説のモデルになる人とは、どんな方でしょうか。多くは、亡くなってから少なくとも十数年以上にもなる、人物評価も定まった「歴史上の人物」たちでしょう。
 ところが、経済社会や企業組織を活き活きと描いて、経済小説・企業小説の世界を牽引し続けている作家の高杉良氏は、そのモデルのほとんどを「現役の経営者」に求めて、現代社会の生々しいダイナミズムを作品に描き込んできました。
 しかし、これは想像以上に難しいことです。
 いくら魅力ある経営者でも、そのモデルの美点を描くだけでは、作品の勢いもリアリティーも殺がれて読者を裏切ることになりますし、かといってその「負の面」を遠慮会釈無しに好き勝手に書いてしまっては、ドラマ性もかえってしぼみ、酷いときにはモデルとの訴訟沙汰にもなりかねません。小説のモデルの大多数が「歴史上の人物」なのも、これが主な理由の一つでしょう。
 しかし、高杉氏は入念かつ綿密な取材と、モデルとなる経営者との間に築き上げた人間関係で、この微妙な「綾」を乗り越え、傑作を産み出し続けているのです。
 本書は、リーダー不在の日本社会へ警鐘を鳴らすべく、昨今の世を騒がせている「マガイモノ」の似非リーダーや俄かリーダーではなく、高杉氏がこれまで出会ってきた本物のリーダーたちの実像を伝えることを主眼としています。高杉氏だけが知る名経営者たちのエピソードの数々は、小説とはまた違った形で、「リーダーとはどうあるべきか」を私たちに真剣に問いかけてきてくれます。
 財界鞍馬天狗の異名をとった中山素平氏をはじめ、登場する経営者たちの豊かで魅力ある人間性はもちろん、新書でもあえて彼らの「負の面」まで伝えるところが高杉節です。詳しくは本書を読んでいただくとして、「負の面」がありながらも、それを律することが出来たところに、高杉氏の評価するリーダーたちの真骨頂があったのだと、きっと理解していただけることでしょう。
 そして本書は、名経営者たちの実像を伝えるとともに、そうした人々を描いてきた一人の作家の闘いの記録にもなっています。とくに本書の第五章「『悪』を描くとき」は必見。作家と「悪役のモデル」たちとの攻防がじつにスリリングです。
 いろんな視点から楽しめる一書をどうぞ手におとり下さい。

2013/01/25

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