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本人、親、学校、地域、社会……。一体、誰のせいだ。元組員の証言をもとに考察する入魂の論考。

ヤクザになる理由

廣末登/著

821円(税込)

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発売日:2016/07/15

読み仮名 ヤクザニナルリユウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 234ページ
ISBN 978-4-10-610678-1
C-CODE 0236
整理番号 678
ジャンル 社会学
定価 821円
電子書籍 価格 821円
電子書籍 配信開始日 2016/07/22

グレない人。グレたが更生した人。グレ続けてヤクザになった人。人生の分岐点はどこにあるのだろうか。「門限なんかなかったで」「教師や警察官は敵やったな」「東京の麻布に生まれとったら、ヤクザにはならへんかったろうな」――元組員たちの証言から、その人生を丹念に辿り、家庭、学校、仲間、地域、個人的資質等が与える影響を浮かび上がらせる。自身、グレていた過去を持つ新進の犯罪社会学者による入魂の書。

著者プロフィール

廣末登 ヒロスエ・ノボル

1970(昭和45)年福岡市生まれ。北九州市立大学社会システム研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専門は犯罪社会学。青少年の健全な社会化をサポートする家族社会や地域社会の整備が中心テーマ。現在、大学非常勤講師、日本キャリア開発協会のキャリアカウンセラーなどを務める傍ら、「人々の経験を書き残す者」として執筆活動を続けている。著書に『若者はなぜヤクザになったのか』(ハーベスト社)、『ヤクザになる理由」(新潮新書)、『組長の娘 ヤクザの家に生まれて』(新潮文庫)など。

目次

まえがき
序章 なぜ暴力団の話を聞くのか
犯罪社会学のアプローチ/暴排条例の主役は市民/荒れる北九州/官製村八分/離脱者はどこへ/暴力団問題を国民的議論に/調査のリアリティ/七人の元組員たち
第一章 家庭は彼らに何をしたのか
人生を決める家庭の質/家庭とは何か/家庭の機能不全/暴力団加入経験者の家庭事情/放任家庭の実態/七人の少年時代を聞く/現在の少年非行の現場から/関東連合元リーダーの告白/男らしさの問題
第二章 学校は彼らに何をしたのか
彼らは学校不適応者か/学校と中流階級のモノサシ/学校の中にある二つのモノサシ/生徒文化のモノサシの先にあるもの/非行深度の第二段階/七人の学校生活/学校が非行を深化させた
第三章 仲間は彼らに何をしたのか
地元の仲間/暴力団加入者の少年時代/お隣さんは暴力団/清原選手の憧れ/非行集団に傾倒するわけ/暴力団リクルーターによる選別/非行深度第三段階/非行深度第四段階/七人の非行集団活動/非行集団における地位と暴力団とのつながり/暴力団という地場産業/暴走族イコール暴力団ではない
第四章 個人的な特性はあるのか
社会的要因と個人的要因/犯罪者になる傾向とは/漠然とした不安/地位への執着/生まれついた階級からは逃げ出せない
第五章 ギャングになる理由はどう理論化されてきたか
犯罪社会学の理論を検討する/ヘーガンの「資本の再組織化理論」/クロワードとオーリンの「分化的機会構造理論」/ミラーの「焦点的関心理論」/カプランの「自己評価回復理論」/自尊心を回復するためにフルタイムの非行少年に/暴力団加入メカニズムの仮説
第六章 グレ続けた人は更生できるのか
暴力団員を離脱する転機とは/暴力団員からアウトローへ/暴力団離脱者の拠り所/「なぜ人は犯罪を止めるのか」という理論/重要な他者への愛情と信頼が犯罪からの卒業を促す/暴力団離脱を説明する/暴力団離脱に作用する二つの力/福岡県の挑戦/「人的つながりの質」の強化
終章 ある更生の物語――犯罪社会学者への道のり
筆者の生い立ち/小学校に通えなかった頃/不良から軟派へ/二七歳の大学生/議員秘書に転職
あとがき
コラム
あるヤクザの回想/スティーブン・キングと生徒文化/ヤクザとシャブ/非行少年に寄り添うブラジル番長/ヤクザにならなかった理由
主要参考・引用文献

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