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婚姻届に判を押すのは、借金の連帯保証人になるより恐ろしい。

損する結婚 儲かる離婚

藤沢数希/著

799円(税込)

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発売日:2017/02/17

読み仮名 ソンスルケッコンモウカルリコン
シリーズ名 新潮新書
雑誌から生まれた本 Foresightから生まれた本
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 207ページ
ISBN 978-4-10-610706-1
C-CODE 0232
整理番号 706
ジャンル 一般・投資読み物
定価 799円
電子書籍 価格 799円
電子書籍 配信開始日 2017/02/24

大人の男女にとって最大のリスクは「結婚相手」である。実際の結婚と離婚でどう金が動くのか、世間には驚くほど正確な情報が伝わっていない。知っているはずの弁護士も建前しか話さないのだ。しかし、結婚相手選びは株式投資と同じ。夫婦は、ゼロサムゲーム=お互い食うか食われるかの関係にある。そんな身もフタもない男女のマネーゲームの真相と、適切な結婚相手の選び方を、具体的なケースをもとに解き明かす。

著者プロフィール

藤沢数希 フジサワ・カズキ

理論物理学研究者、外資系金融機関を経て、作家。「金融日記」管理人。著書に『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』、『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』、『「反原発」の不都合な真実』、『外資系金融の終わり』、『ぼくは愛を証明しようと思う。』などがある。

目次

まえがき
第1章 金融商品の取引としての結婚
結婚と離婚で動く3つの金/コンピ地獄/結婚とは「所得連動型の債券」という金融商品である/婚姻費用・養育費の算定式
第2章 離婚裁判の実際
長いほど妻に都合がいい離婚裁判/1年間書面で罵り合う/裁判官が和解話を持ちかける理由/じつは話し合いや調停より楽な裁判/尋問は役者の才能が問われる/いよいよ判決の日/裁判所で認められる5つの離婚原因/有責主義から破綻主義へ
第3章 有名人の結婚と離婚に関するケーススタディ
プライバシーののぞき見は筆者の本意ではない/ダルビッシュ有投手と紗栄子さん/益若つばささん/神田うの夫妻/高嶋政伸さんと美元さん/矢口真里さんと中村昌也さん/サイバーエージェント藤田CEOと奥菜恵さん/マーク・ザッカーバーグとプリシラ・チャン/紗栄子さんとZOZOTOWN前澤社長/川谷絵音さんとベッキーさん/ジョニー・デップとアンバー・ハード/ファンキー加藤さんのW不倫/往々にしてマスコミのゴシップ報道はデタラメである
第4章 結婚相手の選び方は株式投資と同じ
結婚はゼロサムゲーム/ストックよりもフロー/スポーツ選手もボンボンも美味しくない/安定した将来キャッシュフローが重要/優良銘柄は大企業の正社員、弁護士、医師/起業家はハイリスク・ハイリターン/いいところのお嬢さんは危険/飛び抜けたボンボンならコンピ地獄も/やむにやまれず結婚するならボーナス支給後/離婚することを決意したらすぐに別居/貧乏な男と結婚するメリットはゼロではなくマイナス/結婚詐欺師は本当に結婚したほうが儲かる/子供がいるなら専業主婦も可/金持ちの男の愛人という選択肢/愛人でも報われるための損益分岐点/未婚で子供を産むためのルールオブサム/事実婚に関するいくつかの反論
第5章 時代遅れの法律と社会規範
男は自分の子供が本当に自分の子供かわからない/妻の浮気でできた子供であっても夫は養育費を支払う/いまどき婚前交渉しない人はいない/婚姻届に判を押すのは借金の連帯保証人になるより怖い/ビジネスマンにとって妻の内助の功なんてない/政治の仕事をすればいい欧州と性道徳まで問われる日本/世界の中で異常に低い日本の婚外子比率/所得が上がると女性は結婚しない/少子化の原因は結婚という金融商品の欠陥
第6章 古くて新しい家族のあり方を考える
一夫一妻制は自然な形なのか/現実の恋愛市場は一夫多妻制/結婚制度で誰が得をしているのか/女性が社会進出すると婚外子が増える/動物の子殺しから考える父系制社会の影/理論的には母系制社会のほうが幸福/子供を産む=結婚という文化的制約/結婚以外の男女交際と家庭の作り方/多様な家族の形が認められる豊かな社会へ
あとがき

担当編集者のひとこと

結婚とは、男女の間の、食うか食われるかのマネーゲーム

 本書のタイトルは『損する結婚 儲かる離婚』。
 えっ、『幸せな結婚 不幸な離婚』なんじゃないかと思うのが、ふつうの大人だと思います。お金のことに詳しい人なら、結婚すればお互いに得することもあり、離婚すれば、二人であれば節約できるものも別々になるから『儲かる結婚 損する離婚』だよね、と考えるでしょう。

 でも、実は違うんです。「結婚」という制度は、男女がいっしょになって幸せになるためというより、むしろ、将来、夫婦が揉めた時に、どっちがいくらお金を払わないといけないかを法律で決める枠組み。だから、「愛」とかフワフワしたものは直接、結婚とは関係ない、という衝撃的な事実を、著者の藤沢数希氏はわれわれに提示します。

 では、外資系金融機関に勤務していた著者が「結婚の損得」を金融工学を駆使して見たら、どのような結論が導き出されるのか、その数例をここに引用します。

*****

結婚というのは、同じく将来の金銭の授受の権利義務関係を契約する、ある種の金融商品の取引であると考えられる。そして、この金融商品は、毎月分配型の特殊な債券なのである。(第1章より)

夫が、医師や弁護士、大企業のサラリーマン、ある程度の規模の会社経営者など、まともな職業で、比較的高額な所得を得ている場合、離婚裁判は長期化する。……奥さんは、婚姻費用を長期間にわたって搾り取り続けることにより、経済的な利益を得ることができるからだ。(第2章より)

恋愛というゲームは、……ふたりでプレイしてふたりとも勝てるゲームではあるが、結婚の金融商品としての側面に限れば、それは多分にデリバティブ商品に相似している。つまり、これまでに見てきた金持ち男性側のリスク、損失は、逆に言えば、そうした男性と結婚する女性側のリターン、利益に他ならないわけだ。(第4章より)

若いころに大きな金額を稼いで、そろそろ引退しようと考えているスポーツ選手と結婚しても、儲からないことがわかる。結婚する前に持っていた金は、財産分与の対象にはならないからだ。(第4章より)

男選びは、一にも二にもフローなのであり、株式投資と同じように将来キャッシュフローの予測が極めて重要なのだ。(第4章より)

お嬢さんとの結婚は、関係が悪化したときは、諸刃の剣だということを思い知る。妻の所得はゼロなのだから、当然だが、こちらが払うコンピ(婚姻費用)地獄は最大限のものになる。(第4章より)

*****

 などなど、本書の魅力は、「愛」だの「恋」だの「幸せ」などのオブラートに包まれた「結婚」という制度の本当のところを、徹頭徹尾、カネカネカネ、男女間の金銭の流れに絞って見てみるところにあるでしょう。

 そういう「身もフタもない」分析をしている点で、結婚したい人にも、結婚した人にも、離婚したい人にも、離婚した人にも、そして、お金にしか興味のない人にもおすすめです。

2017/02/24

薀蓄倉庫

結婚制度の仕組みを端的に示す図

 この本には、結婚制度の仕組みを端的に示す図が掲載されています。
それがこちら。


 現在の結婚市場の特徴は、男女が強制的に1対1対応になることが前提です。つまり、自由な恋愛市場では、ひとりの男性が複数の女性と同時につきあうことができた。あるいは、取っ替え引っ替えして、重なってはいないが実質的に複数の女性とつきあうことができるはずなのに、結婚市場では、ひとりの男性はひとりの女性としか結婚できないことになっています(つまり、重婚の禁止です)。

 では、このような制度で得するのはだれか。それは自由な恋愛市場ではあぶれてしまう男性です。自由な恋愛市場(緩やかな一夫多妻制)では苦戦する男性が多数なので、かれらを救済する仕組みが今の結婚制度なのです。そう考えると、図の示す意味はかなりビターな内容ですね。

 さて、この事実は、民主主義を採用している先進国では一夫一妻制を強制する結婚制度が支持されていることにリンクしています。そして、これら、民主主義を採用している先進国の共通する悩みが「少子化」。これを解決するすべについても、著者の藤沢和希氏は、「コロンブスの卵」的ともいえる、これまでにない秘策を提示します。では、その解決法とはなにか。ご興味ある方は是非、本書を読んでみてください。


掲載:2017年2月24日

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