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その凄さ、圧倒的。いとうせいこう氏 内田樹氏 後藤正文氏(ASIAN KUNG-FU GENERATION)感嘆!

能―650年続いた仕掛けとは―

安田登/著

821円(税込)

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発売日:2017/09/15

読み仮名 ノウ650ネンツヅイタシカケトハ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 223ページ
ISBN 978-4-10-610732-0
C-CODE 0274
整理番号 732
ジャンル 歴史・地理
定価 821円
電子書籍 価格 821円
電子書籍 配信開始日 2017/09/22

なぜ650年も続いたのか――。足利義満、信長、秀吉、家康、歴代将軍、さらに、芭蕉に漱石までもが謡い、愛した能。世阿弥による「愛される」ための仕掛けの数々や、歴史上の偉人たちに「必要とされてきた」理由を、現役の能楽師が縦横に語る。「観るとすぐに眠くなる」という人にも、その凄さ、効能、存在意義が見えてくる一冊。【巻末に、「能をやってみたい」人への入門情報やお勧め本リスト付き】

著者プロフィール

安田登 ヤスダ・ノボル

1956(昭和31)年、千葉県銚子生まれ。下掛宝生流能楽師。能のメソッドを使った作品の創作、演出、出演も行う。また、日本と中国の古典に描かれた“身体性”を読み直す試みも長年継続している。著書に『異界を旅する能』『身体感覚で「論語」を読みなおす。』他多数。 

目次

はじめに
第一章 能はこうして生き残った
650年続いた理由/その1 老舗企業のごとき営業形態とは/「初心」を繰返してきた歴史/初心に向き合う「ひらき」/その2 健康長寿のヒントになる/その3 不安を軽減し、心を穏やかにする効能/その4 政治統治やマネジメントに有効/その5 夢幻能の構造はAIやAR、VRなど先端技術にも活かせて、汎用性が高い
第ニ章 能はこんなに変わってきた
歴史は四分される/秦河勝という謎の人物/「猿」からはじまった/「わざおぎ=俳優」の起源とは/世阿弥の履歴書から/秀吉の芸能における功績
第三章 能はこんなふうに愛された
能の式楽化/活躍する素人集団/身分社会を越えた先達たち/謡は庶民のたしなみ/謡は古典を学ぶツールだった/敗者のための能を守ったのは「勝者」/明治初期と戦後直後の困窮ぶり
第四章 能にはこんな仕掛けが隠されていた
5種類に分けられる/能面が真実の顔を生み出す/謡で全国誰とでも話せます/摺り足と刀/序破急のすごさ/能楽堂は仕掛けに満ちている
第五章 世阿弥はこんなにすごかった
「差し出された」美少年/世阿弥の優雅な復讐/観客の海にせり出した舞台/能舞台が生み出す新たな発想/必ず継いでいくという意志/陰陽の和するところ/愛されてナンボ/前後左右を同時に見る「離見の見」/世阿弥の名言録をめぐる(「男時・女時」「時に用ゆるをもて花と知るべし」「稽古は強かれ、情識はなかれ」)/世阿弥のすべては「花」にある/命には終わりあり、能には果てあるべからず
第六章 能は漱石と芭蕉をこんなに変えた
漱石周辺は能ファンだらけ/芸能や音と漱石/能を通して見る漱石作品のアンチ西洋/謡は俳諧の「源氏」/死者の鎮魂をする/芭蕉が旅をした、真の目的とは/世阿弥と同じ、逆説的な芭蕉/あの世とこの世を分ける「ワキ方」/『おくのほそ道』が愛される理由/「極楽の芸術」は俳句と能
第七章 能は妄想力をつくってきた
能は妄想力が大切である/旅を妄想する/能舞台は「見えないものを見る」装置/歌のカ
第八章 能を知るとこんなにいいことがある
健康になれる/集中力を養う/ストレスをはね返す/無言で相手に気持ちを伝える/陰陽を整えられる/いい声を出せるようになる/謡曲十五徳/身を任せてみよう
〈付録〉「能を観たい、習ってみたい、知りたい」方へ

イベント/書店情報

担当編集者のひとこと

能は「今に活かせる」芸能

 古典のみならず、能の手法そのものを取り入れた舞台の演出をも手がける安田さん。
 その活動から「能の真髄を知りたい」という方が数多くいらっしゃいます。過去にも能に関する本は数多く刊行されていますが、この本が一味違うのは、650年続いた能の構造や効能を「いまに活かす」ことを前提にしている点です。
 古典を愛する著者ならではの知識と、数々の舞台に立ってきての感覚から得た知見が、能の新たな世界へと、私たちを誘います。
 能は過去のものではなく、「今に生きる」、そして「今に活かせる」芸能なのです。

2017/09/25

薀蓄倉庫

漱石と能

 生誕150周年となる夏目漱石。 「漱石山房記念館」という施設がこの9月24日にオープンの運びとなり、話題になっています。書斎を忠実に再現したり、数々の草稿を展示したり、ご興味のある方も多いことでしょう。

 その漱石ですが、能を習っていたことはご存知でしょうか?
 しかも、安田登さんと同じ、ワキ方の下掛宝生しもがかりほうしょう流です。師匠は漱石よりも少し年下の宝生新。どうも高浜虚子の紹介だったようです。名人と名高い能楽師ですが、漱石に教えていた頃はまだ若手、多忙な毎日の中でお稽古を忘れてしまい、漱石が「もうやめます」と手紙を送ったこともあったとか。

 また、『永日小品』(新潮文庫『文鳥・夢十夜』所収)という作品の中の「元日」という文章には、虚子の鼓に合わせて謡う様子も書かれています。ただし、うまく謡えず、自ら笑い出してしまう体たらく。その後、そのこともあったのか、漱石は謡(能の詞章)を習い始めるのです。
草枕』の中で旅を能にたとえてみようとするなど、能の存在は徐々に漱石作品に影響を及ぼして行きます。それでは能のどこに、漱石は惹かれたのでしょうか。
 答えは『能』にあります。ご期待ください。

掲載:2017年9月25日

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