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本音

小倉智昭/著 、古市憲寿/著

880円(税込)

発売日:2024/02/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

少年時代の吃音、フリー時代の極貧を経て、「とくダネ!」で朝の顔に。現在はがん闘病中……。生い立ちから芸能界、死生観までしゃべった!

「小倉智昭」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか? 舌鋒の鋭さ、ふてぶてしさ? でも、その実人生はアップダウンの連続です。吃音(きつおん)だった少年時代、局アナからフリーに転じた後の貧乏暮らし、22年にも及んだ「とくダネ!」MC、がん闘病……そんな「まさか」の人生を、「とくダネ!」コメンテイターで年の離れた友人・古市憲寿さんを聞き手に振り返ります。驚きのエピソード、イメージとは違う意外な面が続々!

目次
まえがき 古市憲寿
1 三途の川を見たことで人生観はどう変わったか
●いきなり細胞診の「5段階評価で4」と宣告された
●がんと同時に命も消えそうに
●三途の川のほとりに父がいた
●俺はもう今日からたばこやめるから
●コレクションを捨てるのは難しい
●76歳からの一人暮らしはちょっと不安
●関口宏さんは「続けてよ」と言った
●老後は思い通りにならないもの
●追い詰められて生きることに真剣になった
●老後の予定は狂うもの
●幸せは死ぬときに振り返って思うものだ
2 吃音の少年がいかにして実況のプロになれたのか
●吃音が悔しくて悔しくて仕方なかった
●夢ではなく目標を持て
●独り言と歌はどもらないと気づいた
●田原総一朗さんとは古いつきあい
●予備校をサボって張り倒された
●バンドで飯を食いたかった
●入社したとたんに組合運動に参加してしまった
●原発事故の報道で局と大喧嘩
●競馬場でのランニングが仕事に活きた
●フリーになったら儲かるというのは勘違い
●電気ガス水道が止まる順番は
●金の無心を母親に
●大橋巨泉はいろんな意味ですごかった
●自分の引き出しをどう作るか
●自信のあるところだけ見ればいい
3 「とくダネ!」はいかにして生まれ、燃え、終わったのか
●「嫌いなものは嫌い」でやってきた
●起承転結を意識していた
●ハプニングは大歓迎
●今のテレビは「間」がなくなった
●出入り禁止にされたことも
●ジャニーズ問題でテレビ局は批判されても仕方ない
●嵐のメンバーたちとの交流
●九重親方激怒で謝罪したけれど
●不祥事と作品は別物だ
●それぞれの家庭や夫婦には事情があるはず
●芸能レポーターから首を絞められそうになった
●昔はスター、今は流れ星
●本気で怒った相手は太田光
●窮屈になってきたという実感
●誰もがコメンテイターになる時代
●前に出過ぎると鼻につく
●異論を唱える意味はある
●おにぎりに入っていたとんでもないもの
●高齢者のための番組をやってみたい
あとがき 小倉智昭

書誌情報

読み仮名 ホンネ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-611029-0
C-CODE 0236
整理番号 1029
ジャンル 社会学、思想・社会
定価 880円
電子書籍 価格 880円
電子書籍 配信開始日 2024/02/17

蘊蓄倉庫

成功した者は必ず努力している

《努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功した者は必ず努力している》との箴言がありますが、少年時代の吃音を克服して局アナ、長寿番組のMCを務めた小倉智昭さんにも当てはまる言葉だと感じます。小倉さん自身、「特別な能力はなかった」と謙遜しますが、“引き出し”を作るために色んなことを積み重ねてきたことについて、聞き手の古市憲寿さんが上手にときほぐしてくれています。

掲載:2024年2月22日

担当編集者のひとこと

現在の地上波やYouTubeで披露するのは難しい?

「不適切にもほどがある!」というドラマが話題になっていますね。1986年を生きる主人公がタイプスリップして2024年にやって来る物語、と言うと身も蓋もありませんが、演出が巧みで観る者を飽きさせません。コンプラやポリコレなどとは無縁の38年前はまるで別世界のようです。2024年を生きる面々は不満や不安を抱える生活で、なかなかそれを解消できず、ある時ため込んできた感情を爆発させる――。この「本音」爆発シーンは毎回のハイライトになっているようですが、それだけ現代人の心にもやもやが積み重なっているということなのかもしれません。
 さて、今回登場いただいた小倉智昭さん自身、「もっと自分の本音をだすことで、世の中の風通しがよくなるんじゃないかな」とおっしゃっています。ただ、それは自分自身をアピールしまくることのススメではなく、他者への思いやりの重要性を説いていることが本書を読めば伝わるのではないかと感じています。
 小倉さんが長年MCを務めた「とくダネ!」のオンエアは期間22年で、「不適切にも~」の38年には及びません。とはいえ、その22年の間に起こった芸能界の出来事がとびっきりの裏話と共に披露されています。「とくダネ!」で共演し、今回聞き手となった古市憲寿さんによれば、本書の一部について、現在の地上波やYouTubeで披露するのは難しいかもしれない……とのことでした。

2024/02/22

著者プロフィール

小倉智昭

オグラ・トモアキ

1947(昭和22)年秋田県生まれ。タレント。テレビ東京を経てフリーに。「どうーなってるの?!」「情報プレゼンター とくダネ!」などのMCとして活躍。

古市憲寿

フルイチ・ノリトシ

1985(昭和60)年東京都生まれ。社会学者、作家。『ヒノマル』『正義の味方が苦手です』『謎とき 世界の宗教・神話』など、著作多数。

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