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ネコはどうしてわがままか

日高敏隆/著

572円(税込)

発売日:2008/05/28

  • 文庫

ネコにはネコの事情がある! 動物行動学の第一人者が、ユーモアたっぷりに解き明かす自然の知恵のいろいろ。

飼ってもフンが見つからないドジョウのえさは? オタマジャクシを脅かすと皆一斉に逃げるのはなぜ? 雌雄同体のカタツムリはなぜ交尾する? アブラムシ、ボウフラ、ムカデ……みんなみんな生き物たちの動きは不思議に満ちてます。さて、イヌは飼い主に忠実なのにネコがわがままなのは、一体なぜでしょう? 動物行動学の第一人者が、ユーモアたっぷりに解き明かす自然の知恵のいろいろ。

目次
第一部 四季の『いきもの博物誌』
第一章 春の『いきもの博物誌』
蜂とゼンマイの春
春を告げるウグイス
春の女神ギフチョウ
ドジョウは何を食べている?
イモリの警告色
オタマジャクシの恐怖物質
ミズスマシの水面生活
水面を走るアメンボ忍者
金網製パイプのモグラのトンネル
カラスに大目玉
琵琶湖特産魚イサザの話
クジャクの男選び
第二章 夏の『いきもの博物誌』
カエルの合唱はのどかなものか?
ヘビは自然の偉大なる発明
カタツムリの奇妙な生活
アブラムシの甘露と蜂蜜
トンボとヤゴの驚くべき仕組み
セミはなぜ鳴くか?
ボウフラのおかしな習性
松枯れと松食い虫
タガメの空中産卵
ムカデとヤスデ
ヤモリの愛嬌
第三章 秋の『いきもの博物誌』
意外に獰猛なテントウムシ
毎晩、冬眠するコウモリたち
スズメのお宿の謎
滑空するムササビ
イヌは散歩が生きがい
秋空に飛ぶミノウスバ
第四章 冬の『いきもの博物誌』
タヌキの交通事故
イタチも謎の多い動物
カマキリの予知能力
飛び出た冬の蛾
オオカミへの恐れと尊敬
ヒマラヤを越えるツル
ネコはどうしてわがままか
第二部 「いきもの」もしょせんは人間じゃないの!?
「すねる」
「きどる」
「確かめる」
「目覚める」
「落ちこむ」
「選ぶ」
「誇る」
「受ける」
「迷う」
「耐える」
「待つ」
おわりに
文庫版あとがき
解説 山下洋輔

書誌情報

読み仮名 ネコハドウシテワガママカ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-116473-1
C-CODE 0195
整理番号 ひ-21-3
ジャンル エッセー・随筆、生物・バイオテクノロジー
定価 572円

著者プロフィール

日高敏隆

ヒダカ・トシタカ

(1930-2009)東京生れ。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学学長、総合地球環境学研究所所長などを歴任。京都大学名誉教授。動物行動学をいち早く日本に紹介し、日本動物行動学会を設立、初代会長。主な著書に『チョウはなぜ飛ぶか』『人間は遺伝か環境か?』『ネコはどうしてわがままか』『動物と人間の世界認識』『生きものの流儀』など。訳書に『利己的な遺伝子』『ソロモンの指環』『ファーブル植物記』などがある。2001(平成13)年『春の数えかた』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。

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